今日の読書記録は、宮部みゆきさんの『小暮写眞館 Ⅱ』です。
読むとほっこりした気分になれるミステリーです。
〈あらすじ〉
高校の先輩に呼び出された花菱英一は、当事者に話を聞くことなく、三年前に撮影された写真の謎を解明するよう言い渡される。困惑する英一だったが、親友の店子力や同級生の寺内千春の助力を得て、当時の出来事を調べ始める。唐突に破棄された婚約。父親の病死。涙を流す家族。一枚の写真に隠された物語とは?現代を生きる人の温もりと優しさを描き出す、宮部ミステリーの真骨頂。
新潮文庫nex版で四分冊の「小暮写眞館」。その第二巻は、一巻で登場した人物たちと写真の謎を描く青春ミステリーとなっているようです。
花菱家や他の登場人物の過去が明かされます。
この作品のサブタイトルは、「世界の縁側」。
家ではないけれど、家のすぐそばにある縁側のように、家族と親しく関わる人々の立場が描かれています。
家と縁側のような人々の謎を解き明かしていく様子を楽しめました。
今回はホラーな雰囲気もほぼなく、ほのぼのとしていて、登場人物ひとりひとりに感想を持ちながら読んでしまいました。
生き生きとした登場人物に会いたい時におすすめです。