毒ガス。第一次大戦においてドイツがイーペルで初めて使用したことから、イペリット(yperite)ともいう。硫化ジクロロエチル。こんなに単純な構造だったとは!なんかその辺に転がってそう・・・。実際に、簡単に作れるらしい(インクジェットやボールペンのインクに使われている溶媒などから)。あ、もちろん作っちゃだめだけど。DNAやタンパク質をアルキル化する。皮膚や粘膜を侵し、また、造血器に作用して白血球の減少を引き起こす。
でも、DNAに損傷を与えるということは、がん細胞のDNAに効けば抗がん剤になるということ。実際に、SをNに変えたナイトロジェンマスタード及びその誘導体が抗がん剤として開発され、一部市販されてもいる(ナイトロミンは日本初、今は廃れている)。まさに、毒は薬の案内人、リスクのあるクスリ☆
でも、いくつかナイトロジェンマスタード由来の抗がん剤の構造も見たけど、ジクロロエチルの部分は変わってなかった。どうしてもエチルじゃないとだめなのか?そもそも、どうやって効くのか?
ちなみに、ポケモンの「マタドガス」の名前の由来はマスタードガスとする説あり。
以上、Wikipedia満載の記述でしたっ。