軽井沢に着いて、最初に向かったのは 
広大なアウトレット。  

  


彼と並んで歩きながら、色々お店を覗く。  
夏っぽいバッグを見ながら



「こっちの方が似合うんじゃない?」  



そんな言葉をかけてくれる彼に嬉しくなる。  
結局その日は決められなかったけれど
──迷う時間さえ幸せだった。  




前回の1日デートの時に彼に買ってもらったサンダル
どうしても開きたくて履きたくて履いたけど
歩き続けるうちに靴擦れしてしまい、
立ち止まる私を見て  



「大丈夫?」



と彼が心配そうに覗き込む。  
絆創膏を貼る小さな出来事さえ、
彼と一緒だと特別になる。  



今は慣れてきて、靴擦れも全くしなくなりました。

 

そして、毎回彼が家族と訪れる度に
食べるというアイス。



「これ、美味しいんだよ」  



そう言って並んで買って食べた。
冷たさと甘さに笑い合いながら食べるその時間は、  
ただの休憩ではなく、大切な思い出に。



彼は付き合った当初から"妻が"とか
子供も含め家族の話を良くする。
付き合った当初は、"妻が妻が"と言われることに
違和感があったし、婚外恋愛においては、
結構タブーとされてるけど、私はもう慣れた。
奥様やご家族がいて、それを含めての彼というか、
家族のお話をする。
そんな全てを含めた彼が好きだなって
思えるようになったから。
彼のお子さんは、もう大学生。
うちはまだ下が小学生。少し先をいってる彼に
いつも色々相談に乗ってもらったりしてます。



そして私は結局自分より子供のものを見てしまう。
彼も一緒になって見て選んでくれて、
子供たちのお土産に選んだ洋服は、
彼がプレゼントしてくれた。  
ありがとう、の言葉以上に
伝えたい気持ちが胸に広がっていた。  




端から端まで歩き尽くした頃には、
すっかり夜の気配で。  



「そろそろご飯に行こうか」  



そう声をかけられ、私たちは旧軽井沢へ向かうことに。


  

楽しかった、嬉しかった──  
それ以上の言葉が見つからないほど、濃い時間だった。