ここ何日間、足立真一 さんがブログで経済指標について
の記事を書かれていました。経済指標に対する関心・
解釈が述べられており、私もそれら経済指標の解釈方法
・利用方法に興味を感じました。そこで、今回は、足立さん
のブログを参考に、「米雇用統計」という統計について簡単
にまとめたいと思います。
■ 米雇用統計とは
▽---どういう指標?
外国為替市場で月間景気の現状を知るのに一番関心が
持たれている指標
月初めの金曜日の21時30分(夏)、22時30分(冬)に発表
される
米労働省により失業率・非農業就業者数・製造業就業者数
・小売業就業者数・週労働時間・賃金インフレの状態を示す
平均時給など10数項目が発表される。
⇒ 「失業率」・「非農業就業者数」が特に注目される
▽---どういう意味?
「失業率」が低く・「非農業就業者数」が高いと、すなわち
アメリカの雇用環境がよければ、日本の株価低下が見込
まれるため株は買い控えた方がいいことを意味するようだ。
(BY足立氏)
なぜか.・・・
⇒ 米の雇用環境が良いことを示す
⇒ 米の景気が良いことを示す
⇒ 米の平均賃金上昇すると見込まれる
⇒ 米でインフレが懸念される
⇒ FOMCによる利上げが見込まれる
⇒ ドルが買われだす
⇒ ドル高・円安になってゆく
⇒ 日本の株価は低下すると見込まれる
逆に雇用統計が悪いと、米景気の失速を意味し、
(米金利の低下予想から)ドル安/円高になり、日本の
株価も上昇すると予想される、と解釈できるようだ。
▽---良し悪しの基準
統計発表前の事前予想が基準
事前予想(市場のコンセンサス)にもとづき、為替レート
は決まっているため
その就業者数が事前予想を上回るか、下回るかが
円安になるか、円高になるかの境界
アメリカの雇用状況が、為替や日本の株価に影響を及ぼす
とは、正直驚きでした。経済のグローバルさと、雇用と経済
の関係の強さを改めて感じました。
▽---検証
果たして実際はどうだったのか?
(日本時間)
7/7(金) 7:00 ドル円始値;115.11
7/7(金) 夕方 日経平均終値;15,307.61
7/7(金) 21:30 米雇用統計発表
⇒予想より雇用環境が悪いことが判明
事前予想15~20万人増に対し、実際は12.1
万人増に留まった(雇用増ペースの下落)
7/7(金) ドルが急落
一時、113円台まで円が急進
(ほぼ1カ月ぶりの高値)
7/8(土) 7:00 ドル円(7日)終値 114.00 (-1.11) = ドル安
7/10(月) 7:00 ドル円始値 113.90
7/10(月) 前場終値 日経平均は下降 15,126.03 (-181.58)
後場終値 日経平均は上昇 15,552.81 (+245.20)
7/11(火) 7:00 ドル円(11日)終値 114.25
足立氏が言うように、どうやら発表直後からは、『株価は
期待通りには動かなかった。』ようだ。しかし、後場は株高に
向かい、米雇用悪化→円高→株高の流れは見受けられた。
11日(火)時点では、ドル円は、依然114円前後という、発表前
より円高な水準で推移しており、日経平均も15,473.82と前日
より下がるものの(-78.99)発表前より高い水準にある。
発表から2営たった今日は円高、株高トレンドは継続しなか
ったが、米雇用統計の情報は昨日一日で織り込みきった
ということなのか。
【補足】
・インターバンク市場
機関投資家・金融機関が為替売買をする市場
・対顧客市場
個人投資家が為替売買をする市場
・ADP(オートマティック・データ・プロセシング )
民間の調査会社
米雇用統計とは、連邦政府の雇用者を除いている点や
サンプル数の違いがあるものの、相関性は約90%と
高いものとなっている
・日本の雇用統計
発表がアメリカの雇用統計ほど早くないため、それほど
重要視されていない
(参考)・・・外為投資クラブ
、日経マネー
関連ページ:米労働省労働統計局(BLS)

