『区切りの意味』
今年もホエールでは周年記念を無事に迎え、13年目に入りました。50人近くの人が来てくれた12周年記念パーティーもホエールらしく、手作りで、あたたかみを感じる時間となりました。
さて、そんな記念パーティーの翌日、3月まで通っていた大学院の卒業式で、弾丸日帰りで東京まで行ってきました。
これまで私にとっての『卒業式』は、特別な思い入れもなく、出席しなければいけないから出ていたものでした。
ただ、今回の卒業式は任意のイベントであり、東京での開催でした。時間もお金もかかるので、一瞬、悩みましたが、「行く」を選択しました。
オンラインでの学びが多かった大学院生活だったので、「学友に会いたい」という思い、自分の意思で入学を決め、取り組んできたことだから。
そして、何より自分にとっての卒業式は、もう一生ないと思ったからです。
そんな想いで、出席した卒業式は、ただの区切り以上のものでした。
入学当初に感じていた想いや感情が鮮明によみがえり、日常生活の中で時間を何とかやりくりしながら過ごした日々、もう無理かもと思った時に救われた仲間の何気ない一言などを思い出しました。
それらは、決して自分一人では得られない、深いものでした。
忘れていたことも、人の顔を見た瞬間、思い出したり、名前を聞くだけで、「お世話になったな」と記憶がよみがえってきました。
そんなことから、改めて色んな人に関わっていただき、支えられていることを感じ、『人』の存在が自分の人生に与える影響を再認識しました。
そもそも、体育(体操)一筋だった私。
勉強という勉強はせずにずっと好きな体操だけをやって、何かと理由をつけては勉強を避けてきました。
・日本人だから英語はいらない。
・体操の練習で疲れて勉強する時間がない。
・休息(寝る)もトレーニング。
などなど。
それが、30歳の頃、衝撃的な体験をし、師匠と呼べる人と出会い、そこから『学び』の大事さに気付き、スイッチが入りました。
大学院入学当初は全く理解できないことがあり、「場違いかも」と感じることが幾度とあり、できない自分に苛立ち、挫折しそうになったこともありましたが、何とか3年間をやり遂げました。
成績は優秀とは言えませんでしたが、『やり切った』ことには誇りを感じます。
自分とは比べ物にならないぐらい優秀な人達に出会い、自分の未熟さに落ち込むこともありましたが、自分の強みも再確認し、自分にしかできない事があると感じました。
これからも次なる目標に向けて、学びを続けたいなと思います。
12周年記念や卒業式、そんな区切りがあるからこそ、振り返る機会になりました。
どうしても日頃の忙しさから、振り返る時間を作りにくいものですが、振り返るからこそ、見える新しい事や気付きがある。
そんなことを感じました。
ホエールのイベントが皆さんの気付きのキッカケに繋がればいいなと思い、今後もイベントを創っていきたいと思います。
舟木将人