『ずっと先の正解へ』
さあ、4月。
進学、進級おめでとうございます。
気持ちを新たに新しい生活のスタートですね。
思っていたよりもいいこともあれば、思い通りにいかないこともたくさんあるかと思います。
でも、その新しい環境にはそこにしかない「良いこと」がある。
それに気づくか、気づかないかは別にして。
最近、いつもはジョギングをしているのですが、ふと散歩にしてみました。
すると、同じ道なのに気づかないものにたくさん気づいたり、見えてなかったことに気づいたり。
また、散歩をしていると通園中の親子の会話も聞こえてきて、「今は春休み中だから学校はやってないんだよ」『春休みってなあに?』「春休みはね…」
なんて、微笑ましい会話を聞きながら、こうやって言葉を覚えていくんだなということも感じました。
走ってるときには見えなかったもの、感じなかったものを感じる。
自分には散歩だと運動量が足りないから。とずっと走っていました。
「やると決めたことだから」というのもありました。
体が疲れていても気分が乗らなくても。
そんな、「決めたら絶対にやる」のように昔からずっと白黒をつけてやってきました。
白黒をつけると、白は良くて黒はダメ。と、二項対立で考えがち。
勉強はいいけど、遊びはダメ
みたいな。
だけど、最近は「白もいいし、黒もいい」と思うようになりました。
曖昧といえば、曖昧。
だけど、どちらにもそれぞれの良さがあるということに気づいたのかもしれません。
散歩には散歩の良さがあり、散歩でしか感じられないことがある。
ジョギングにはジョギングの良さがあり、走るからこそ得られるものがある。
また、そこでは得られないものも同時にある。
大人から見たら、子どものやっていることが遠回りに見えたり、することもあるけど、そこには、そこにしかない意味もちゃんとあるのかなと思うようになりました。
正解なのかがわかるのはずっと先。
こうすれば、いい。
そんな答えのようなものがあれば、どれだけ楽か。
悩むことも、考えることも、苦しむこともない。
だけど、そんなものはなくて、良かったかどうかはずっと先にしかわからない。
かっこよく言うなら、正解にしていくしかない。
三月末は年度末で、ホエールを卒業していく子どもたちがいます。
その時に、自分の今までやってきたことがよかったのかどうなのかが、わかります。
毎年、3月末は自分が通知表をもらう感覚です。
中でも「ホエールに通ってて良かった」という一言が何よりも嬉しい。
小さいころから何年も通ってくれている子にそういってもらった時、自分のやってきたことに丸をもらえた気がして「頑張ってきて良かった」と思えます。
毎回の「楽しかった」も、もちろん嬉しいけど、「ホエール習ってて良かった」この一言の為に頑張ってると言ってもいいぐらい。
日々の中でのうまくいかないことや、悩んだり考えたりしてきた時間、すべてが報われる瞬間。
「あなたのやってきたことは正解でした」と言ってもらったように感じます。
そんな一言をもらえるから、また頑張れる。
そんな年度末でした。
どうすれば、その一言をもらえるか。
今でもわかりません。
でも、そのためにできることは、全力でそう言ってもらえるように毎日を過ごす。
全力でやってもその一言をもらえないかもしれないけど、全力でやらないと確実にもらえない。
それだけはわかっています。
だから、毎日を全力で過ごしていきたい。
ずっと先の一言のために、今年度も頑張っていこうと思います。
舟木将人