公安警官からIAM(間脳活性メソッド/ライオンあくび)に転身の山本です。本日はムー的話題です。3,4歳~小学校低学年の頃にかけ、繰り返し見ていた悪夢シリーズがいくつかあるのですが

 

その一つがマクドナルドの例のクラウン

 

 

が白い空間に一人立っていて、一本の針金のような細い棒を出しくるくる回転させ始めます。すると、その棒はどんどん伸び、台風のようものを出現させて、たくさんの物…身の回りでみられるあらゆる「物」をその台風の中に集めていきます。

 

最初は洗濯機の中の水くらいのつむじ風ですが、このピエロは不気味に笑いながらどんどんエスカレートさせてゆき

 

あっという間に棒は空まで伸び、風は巨大なトルネードになります。そして人類の「物質的欲望」を際限なく集めていきます。家電、車、家屋、観覧車、ビル、タワー…その他あらゆる大きな物が止まることなく無限に黒い渦となって集まり続け、その強烈な暴トルネードと、爆音、ピエロの笑い声もどんどん大きくなっていきます。

 

 

「モウトメテーーー!」

と絶叫し続けて目覚めます。両親は私を夜驚症(やきょうしょう)だとし、私の枕に刃物を入れるなどしてくれた記憶があります(※)😅

※この頃の私はテレビにも激しく反応し、ちょっと不気味なものが映ると「ケシテーーー!」と絶叫していたらしい。今もテレビのない生活で、映画館等も苦手(不意打ちで見せられるトラウマ的映像や爆音がイヤ。暗い密閉空間であることもいやだ)。

 

あれから40年近く経ち、今頃しみじみと思うのは、あの夢で私が本当に怖かったものの正体です。それは資本主義社会の極限的肥大化(=際限のない物質的欲求)と大きくなり過ぎて、もはや止まらない、止められない巨大過ぎるパワー。

 

そして、それによる破滅の予感、です。

 

「UNIVERSE25」という有名な実験についてご存知の方は多いと思います。

私がこれを思い出したのは例によって2023年4月号でムーがこれについて改めて取り上げていたためです。

※ネットで読める簡易バージョンはこちら

 

これは、1960~70年代にかけてアメリカの動物学者が行った実験で、ネズミが無限大に増殖できる環境(快適なゆとりあるスペース、NO天敵、無限の餌)を与えられた場合、ネズミ社会はどうなるのかという実験です。

 

ネズミ算さながら、無限大に繁栄したでしょうか。

結果は、簡単にまとめると

最初の3世代ほどはネズミらしく縄張りを張り、巣作りをし、繁殖するという社会を形成しネズミ算のように増え続けたものの、それ以降の世代から異常な行動が始まり、社会が崩壊し、わずか920日で最後の1匹が死に全滅しました。

 

異常な行動とは、スペースにゆとりがあるにも関わらず、狭い一か所の空間にわざわざぎゅうぎゅうに異常密集して暮らし始めたり、わざわざ同じ時刻の同じ場所で餌を競争的に食べるようになったりし、

 

しだいに縄張りを張ったり巣作りをしたりする者がいなくなり(ニートネズミ、とムーでは言及)、生殖活動をしようというネズミが消え、遂には「交尾も子育ても縄張り意識もなく、暴力も争いもなく、ただ静かに食べたり飲んだり毛づくろいをして」生きるだけの世代となって消滅してしまったと言うのです(※)。

※実験者は最後のこの世代を「ビューティフルワン(美しきものたち)」と呼んだ。

 

つまり、驚くべきことにネズミの無限大増殖は起こらなかったばかりか、世代が下がるにつれ彼らは社会性を失ってゆき、子を産み育てるどころか、異性への関心も失い、完全に個としてのみの存在となり、短期間でネズミの天国?は自然消滅、つまり滅亡してしまったのです。

 

言うまでもなくこの実験はあまりにも示唆に富むもので、私自身今に至るまでこのネズミ社会の滅亡の理由の核心がどこにあるのかと心の中で答えが出ずにくすぶり続けていたのでした。

 

地球規模ではまだ人口増加が続いていますが、じきにそれも頭打ちとなると言われています。日本もつい先日、想定より10年早いペースで少子高齢化が進んでいる旨が報じられたばかりです。

 

私自身バツイチで子供はありません。理由は、結婚する際に子供を設けなくてもよいと同意してくれた人と結婚したからです。先の実験に照らせば、私も立派なニートネズミです。

 

このネズミ実験はあまりに示唆に富み過ぎています。

 

たまたま図書館で目にした本(2023年9月出版)

 

これは著者である社会学者が20年に渡り綿密に多くの家庭の食卓調査をした結果のレポートであり、いかに家庭の食卓が家庭崩壊や社会性の消滅と深く結びついているかを如実に物語っています。それの良し悪しはさておき、「個人の自由」の極限的追究結果とも言え、一読に値します。

 

そして、まるでその続きのようなこちら

 

では、ニート生活するなら都会でも田舎でも同じだと、山奥でニート生活を始めた著者のレポートです。これはその後、新たな価値観を社会に投げかけるものとして大変反響を呼び、NHKでも報じられ

 

全国的にこうした、田舎で集団ニート生活する人・場が増加しています。

 

上記2冊はお互い直接的な繋がりはないものの、共に先のネズミ実験の疑問へ一部応えてくれるような貴重な資料でしたが、更にそれを深堀りさせてくれたのが意外にもこちら

 

でした。これもたまたま図書館の新刊コーナーに見かけたものを読んだのでしたが、特に工学博士である著者・小泉氏の「家事について考える」(P105~)は逸品で、猛省を促されると共に、実に多くの気づきを与えてくれたのでした(※)。

※特に幸田露伴が娘・文(共に言わずと知れた小説家)に自ら仕込んだ家事にまつわる話は逸品

 

小泉氏は生きること・暮らすことの所作、行いとして、家事は男女の役割などという矮小なテーマを遥かに超える、いわば修行であり悟りへの道しるべであることを実に如実に言葉によらず表現しています。

 

そして、家事が省力化し、人類が「便利に」なることと平行して進んだのが地球規模の環境破壊と汚染であり、多国籍企業と投資家による巨大アグリビジネス市場が世界中の長年培われてきた食文化や貴重な国内産業、そして環境を根底から破壊し、あらゆる社会問題の根底もそこにあるのだと、丁寧に綴っておられます。

 

どこにでもあるようで、その実なかなか見る事のできない心にも頭にも響く素晴らしい文章です。

 

「手間暇をかけないものは何かを無くしている。」これは一見全くの畑違いの育毛の専門家・山田佳弘氏の言葉ですが、同氏の言葉は核心を突き印象的です。

 

「食べ物なんかはコンビニに頼り切っていて、自分は何もせずお腹を膨らまそうをしている(そんな方に)お聞きする。『あなたは手軽に簡単に安価に生まれてきたのですか?今の年齢になるのに、手軽に簡単に安価に育ってきたのですか?』と」。同氏は更に畳みかけます。「手軽に安価に作られた車に、家に乗りたい、住みたいですか?」そして

 

「手軽に簡単に安価に愛されたいですか?」と。(※)

※出典~山田佳弘著「髪は増える!」P93~

 

「陰徳」という言葉が脳裏をよぎります。

金銭で報われ、SNSなら「いいね」と評価されるような誰もが驚き喜ぶ「陽徳」も良いのですが、神が真にじっと見ているのは陰徳であると。

 

 

の中でも、その著者・ゴールドスミス氏は聖書の中の陰徳について言及しています。

 

■自分の義を、見られるために人の前で行わないように注意しなさい。さもないと(神の)報い受けることはないであろう。

■あなたのする施しが隠れているとき(中略)、隠れた事を見ておられる(神は)報いてくださるであろう。(共に「マタイ6章」)

 

出産、育児、介護、そして炊事を中心とした「家事」そのものという、膨大かつ大変な仕事を、言わば暗黙の賤役かのように、心理的にも金銭的にも報われることなく従事してきたかつての(多分今も)女性たちの積んできた徳こそ陰徳と呼べるのではないでしょうか。それが女性を「より神に近い」存在にしている側面は否めないものの、男性原理・女性原理の統合してゆくこれからの時代は、両性共に両得を積むべき時代にしていきたいものです。

 

日本がGHQの占領を受けて、戦後急速に「便利に」なり、そして同時に「堕ちて」ゆく様を克明に記録した貴重な資料の一つが、個人的には長谷川町子氏のサザエさんだと思っています。

 

福岡県の地元紙「フクニチ」に連載の始まった終戦直後から、1972年2月に連載終了(朝日新聞)するまでの膨大な数の4コマ漫画を私は全部読みました(たぶん)😅

 

何が一番興味深いと言って、初期のサザエさんの中に現れる時代そのものの風景、風俗、文化、諸物そのもの。漫画そのものというより、時代の記録としての資料的価値は相当のものだと思います。日本人がアメリカDS、言い換えれば行き過ぎた資本主義によって顕著に落とし貶められ、食や家庭、文化の根底から破壊されていくさま、堕ちていくさまがありありと現れているのです。

 

読者としては、漫画に現れる磯野家の生活が便利になってゆくと共に、連載当初八頭身だった上品な磯野家の皆さんが徐々にちんちくりんで、どこか下品な四頭身の姿へと変貌してゆき、平行して内容が殺伐となり、下品になってゆくことに気付かざるを得ません。

 

これは、漫画や著者がそうだというのではなく、社会がそうなっていったからこその当然の反映だと思うのです。

 

そのサザエさんがちんちくりんになり始めた1960年代。

ここは文化の大きな断絶が起こった節目でもあるようなのです。

 

これも図書館でたまたま発見したものですが

 

日本人にとってターニングポイントは「1965年」であると、やけにピンポイントで😅突いています。一言で言えば、日本人の自然観など無意識の中で継承されてきた貴重な精神世界に「地殻変動」が起きたのがその頃だという指摘であり、それが「キツネにだまされなくなった頃」としているのです。

 

そんな60年代から更に20年あまりが経過し、先の小泉氏によれば、コンビニ、共稼ぎや単身世帯が激増し、バブル経済に突入していった80年代生まれの自分は、かなりの末法末世に生まれたような感覚に襲われます。私が先の「ニートねずみ」化しているのも時代の産物なのかもしれません。

 

もう止められないのか。

行き過ぎた資本主義・物質文明の「進化」は、

あのマクドナルドのピエロのもたらした巨大で真っ黒なトルネードの莫大過ぎるエネルギーは、

 

どうしたら止めることができるのか。

 

* * * * 

 

ネズミはなぜ滅びたのか、あれも一種のアセンションと言えるのかと考えるあまり、私は「UNIVERSE25」のネズミ実験にも多くの欠陥があることに長く思いが至りませんでしたが、その一つは

 

環境の変化」

 

と言えます。

 

ネズミ実験ではビューティフルワン達(ニートねずみ)だけを別の箱に入れて新たな世界を作らせようと試みたものの、彼らは新天地でも生殖することなく滅びたそうですが、先の山奥ニートたちはその集団ニート生活の中で出産する人も出てきたそうで、それがまた色々な意味で話題となっているようです。

 

ニートでなくとも、こんな雑誌

 

が盛況であるなど、コロナ禍以降地方移住を目指す若い世帯が増加し続けており、最近では「孫ターン」なる言葉もあるそうです。これは、首都圏では「祖父母」世代の居住していた地にUターン移住する「孫」世代を指す言葉で、これが最近増えているというのです(※)。

※参考

 

これはポジティブな視点。

 

一方、逆の視点としては。

つまり滅亡方向へ傾きかけた集団が救われる?にはやはり

 

環境の変化」

 

しかないとしたら。

これはどこかぞっとさせるものがあります。

どうしても出口王仁三郎の大峠(おおとうげ)が頭を掠めます。

 

これに関しては、今この時代を生きているというそれだけを根拠に、誰もが大きなお役目を担っているということを以前まとめさせていただきました(※)。

※参考

 

ひとりひとりの心の在り方が、全体の世界を支えている。

今を生きるひとりひとりに、まだまだできることがある。

 

「UNIVERSE25」のネズミ実験は、あまりにも示唆に富んでいます。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

イン・ラケッシュ🙏

 

意識の変容・身体の最適化Whale Cloud窓口

🐳IAM(間脳・松果体活性メソッド)施術

🐳IAMセルフケア(ライオンあくび)クラス

🐳米・チョプラセンター公認「原初音瞑想講座」再開