僕が遭遇したびっくり文法問題

英語が母国語でない私たちにとって冠詞はなかなか難しいですよね（笑）でもネイティブスピーカーは冠詞をいちいち意識しながら英語を話していません。私たちが「てにをは」といった助詞を悩むことなく使いこなせているのと同じ。結局いかに耳から覚えて慣れているかだと思います。

受験業界に文法の正誤問題があります。特に冠詞がかかわると難易度はぐっと高くなります。僕が遭遇した中で一番意味不明(?)だった文法問題を紹介したいと思います。
それを紹介する前に、こんな冠詞の用法があることをお話しします。
つぎの文をご覧ください。

Kinya, it’s 11 o’clock. Go to bed! 

名詞bedの前に、本来ならあるはず冠詞aや theはついていませんね。ですがこれは間違いではありません。これはベッドという対象物ではなくベッドという概念、睡眠するという行為に関心があることを示します。ですから「ベッドへ行きなさい」ではなく、「寝なさい」のほうがより良い訳となります。このように、冠詞にはそれを省くことによって概念をあらわすという用法があります。
さあ、次の問題は高校の定期考査だったかどこかの過去問だったかで出た問題ですよ。

問: 次の文に誤りがある場合は下線を引いて修正を、正しい場合は丸を記せ。
I went to school on Sunday.
僕は(文法的に)正しいとおもって丸にしたのですがバツです！正解は I went to the school on Sunday.です。(別解I went to school on Monday.)
解説にはこうありました。

冠詞のないschoolは教育の場としての学校という概念をあらわす。問の文は「私は日曜日に学校へ(授業を受けに)行った」という意味となる。だが日曜日に学校はやっていない。したがってthe schoolと冠詞を補い、「私は日曜日に学校(という場所)へ行った(が勉強はしていない)」という文にするのが正解。
なお別解のように学校が行われているだろう曜日に直すことも正解と認める。

正直えーっ、こんなのアリ⁉と思いました（笑）

PS:こんな文法でも載っているのかなと思って探したところ、ありました。びっくり。Book 10 の21ページをご覧ください。
   
Usually, Huey, Dewey, and Louie walk to school, …ここに冠詞なしのschool 、ありました。

a? an? 冠詞に悩まないＤＷＥキッズ

ブログを再開したら母から連絡がありました。
私が見つけたこの文法ネタ紹介してくれない？とのことでしたので紹介します。
題して「母音の前の冠詞が変わると思ってたら変わってへんくてアレ!?これ間違いなんとちゃう!?と思ったけどそれであってたんさ」問題。

はじめに冠詞とは？冠詞は名詞の前につくアレです。a とかtheです。
冠詞はa,i,u,e,o　の母音で始まる単語の前ではa⇒anやthe⇒theのように変化します。

a duck,            an elephant

the tiger,          the octopus

theが変わってないって？発音がðə（ダ）から ði（ディ）にかわりますよー。
みなさんも中学校で習いましたね。a,i,u,e,oのまえはaじゃなくてanだ！と。よろしいですね？

※the（ダ）と（ディ）は必ずしも母音の発音の前だけでなく子音の発音で始まる単語で強調したい時に使う場合があります。

さてBook1 Lesson7 page 48をひらけてください。
 
Mickey puts an H, an O, a U, an S, and an E in his hat.
ん？？？HのまえがanでU のまえがaになってる？？もしかして誤植？

いえ、これで正解です。冠詞の発音が変わるのは、続く単語の最初の文字が、ではなく、正確には最初の発音が母音の時なんですね。Uという文字はjʊ（ゆー）という発音ですから、当然冠詞はaのままです。
他にもuniversity はuで始まりますが同様の理由でa universityですよ。

教科書で冠詞を覚えた側からすればややこしいー！（ＤＷＥで耳から覚えた身としてはそんなの当たり前やんと思いがちですが。）こんなことまで意識せずに習得できるなんて！とあらためて感動しました(笑)以上、母からでした。

PS：まだ他にも温めているネタがあるそうです(笑)
PPS：母から魔法省とかマグルってなんなん？と聞かれたので補足説明をば。ハリーポッターの世界で魔法が使えない普通の人間のことをマグル、またハリーの世界の官庁が魔法省です。

ブログ再開のごあいさつ

こんにちは、打田欽也です。みなさんいかがお過ごしでしょうか。

今日はGood news とBad newsがあります。

まずGood news から！

第一志望だった省庁から内定を頂く形で就活が終了しました！4月からは国家公務員となって日本のためにがんばります！したがって長らくお休みさせていただいていたこのブログも復活します！(^o^)

そしてBad newsというのは、このブログも3月31日をもって更新終了となります。DWEの先輩ユーザーとして、いまがんばって英語を学んでいるみなさんやお母様に発信したいことはまだまだたくさんあるのですが、これをひとつの区切りとさせていただきます。

まずは近況報告からですね。最後の更新いつやねん。

過去のブログをみると、「英語で冗談が言える、笑えること」で高校生限定イベントについて書いていますね。それからThe ABC Songの解説、ブログユーザーの「Our DWE & WF Life」さんからのメッセージと替え歌の思い出。WESC発足の件と結婚した友達から連絡があった件、などなど。2012年～2013年あたりというわけですね。

2013年3月に無事に大学を卒業した僕は、研究をつづけるべく大学院に進学しました。僕の専門は農業工学で、大学では人工衛星や航空写真を農業や環境問題へ応用する勉強をしてきました。研究では人工衛星「だいち1号」の画像を解析し、東日本大震災の津波で浸水した田畑を抽出する手法を提案しました。最近は津波の研究がひと段落ついたのでおなじ人工衛星を利用して樹種を分類する研究をしています。

研究すると同時に公務員試験の勉強もしていました。なんと最後の試験では偶然にも宇宙開発に関する資料が英語で出てきました。このときはDWEやっていて良かったな、人工衛星の研究をしていてよかったな、と思いましたね。あと最後の面接でなぜ英語が得意なのかと聞かれたので、小さいころからDWEで自然と土台ができあがりましたと正直に答えました(笑)

そして今月の3日付けで内定を頂きました。

近況報告は以上です。

ではではのこり半年ほどおつきあいください！

PS：ちなみに、ぼくはマグルなので魔法省ではないです。