前回の日本帰国の直前、ウズベキスタンの自分の家にアリが大量発生した。
しばらく、黒い点を見るだけでゾクっとするほどに精神的に参ってしまったのだが、日本での滞在を終えて戻ってきたときには、アリの巣は塞がれ、アリはいなくなっていた。家族がきたあと、我が家にアリが出現することはなくなっていた。
アリの出ない生活を堪能しながら、タシケントでの家族の時間を過ごし、家族揃って住むことができる家も無事に見つけることができた。
とはいえ、この家もなかなか良い場所にある。一旦、日本に家族を見送ったあと、１ヶ月くらいかけてのんびり引越しするよていだったので、数ヶ月間ではあったがお世話になったこの家での時間に浸ろうと考えていた。
しかし、そんな瞬間、台所に小さな黒い点が多数動いているのを発見してしまった。
またアリだ。
そう言えばロマサガ2でも、クイーンを倒しても、最終皇帝の代でリアルクイーンが出てきたような。なるほど、こういうことかと妙に納得した。
完全に絶滅させたつもりでいたが、奴らは死に絶えてはいなかった。一時的に、薬品により屋内の侵攻を食い止めていただけであり、時間をかけて新たな突破口をこじ開けて我々の居住空間に入ってきたのだ。
こんな事もあろうかと、一応、マツキヨで買ってきたアリの巣コロリを設置して応戦してみたが、もはや、ここに至ってしまっては是非に及ばず、この虫ケラどもと再び矛を交えるのも面倒くさい。
ということで、急ではあるが、この翌日に新居への引越しすること決めた。
知り合いに車を出してもらい、とにかく荷物を積み込む。
もともとものもそれほど荷物はなかったので、あっという間に引っ越しは終了。
２週間前、まさか、自分たちが、２週間後に新居を見つけこの家を去ることになろうとは想像もしなかった。
人生、本当に何が起こるか想像もできない。
いずれにせよ、２ヶ月くらい前から苦しめられたアリを退治したつもりであったが、こうして逆に家を追い出されてしまい、結果として我々の方がアリに退治されてしまったような感じになってしまったのが悔しい。
そんなの、アリ！？