英語コンプレックス人口をこれ以上増やすなんて・・・ | 我が家はいつも西海岸日和

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アメリカ西海岸から日本へ引っ越してきたハッピーカップル、いつアメリカに戻る?

皆さん、こんにちは。 

 

ここ北国の盛岡も少しずつ暖かくなってきている気配です。

 

国内のある地方では、既に梅の花が咲いているようですね。

 

アメリカ西海岸の温暖な気候で何十年も過ごしてきた私にとって、

この寒い生活は厳しいなぁと日々痛感しております。

 

 

ほんの数か月の間ですが、

思っていた以上のお子さん(3歳~10歳)に

英語を教えさせていただく機会があり、

98%位のお子さんは英語に関心を持ち、

覚える事を楽しんでいる

ように見受けられます。

 

その理由は簡単だと思います。

ムリなく英語を習得しているからですね。

 

本当は、ずっとこの調子でムリなく少しずつ英語を勉強し、

英語がイヤになった人は勉強しなくても良いというチョイスが与えられれば、

英語が嫌いになる日本人の人口は増えないと思うわけです。

 

しかし、この4月からの

小学英語教育(小学3年から)の必修化に

少し不安を感じています。

 

現在、日本の子供たち(中学生未満)は、

ある程度、楽しんで英語を勉強していると

言っても良いと思います。

 

何故なら、英語が嫌いなのに無理やりに勉強させられる

立場になっていないからです。

(でも、親御さんの中には、子供がイヤだと言っているのに

英語を勉強させている方もおられるかもしれませんが、

まだ大した人口ではないかと思います。)

 

今年度から、小学3年生や4年生は週に一度、

小学5年生や6年生は週に二度の英語の授業が

組み込まれるということです。

 

つまり、英語は楽しいお遊びではなくなり、

真面目な教科になり成績がついてしまいます。

 

文部省が発表している授業のイメージを拝見する限り、

3,4年生の英語については”英語と触れ合う“とか、

”英語が楽しい“と思える授業を目指しているとのことで、

あまり心配しなくても良いかもしれません。

 

不安に感じるのは高学年です。

”聞く“、”話す”、”読む“、に加えて“書く”という作業が

授業に組み込まれているということですね。

 

長年、英語と関わってきて、”書く“ということは、

少なからず英文法が絡んでくると思うのです。

文型、時制や動詞の変換が、その良い例です。

勿論、“書く”内容の程度にもよりますが。

 

私の場合、小さな頃から英語に憧れ、

小学3年頃から英語教室に通い始めました。

当時、素晴らしい先生との出会いがきっかけで、

中学で英文法を習い始めた時にも全く違和感なく

スムーズに習得できました。

 

運よく“英語習得は楽しい”という思いを持続し、

不安感や拒絶感無しに、ややこしい中学・高校英語に

シフトできたと思っています。

 

改めて、中学時代を思い起こしてみると、

英語が嫌いな人は、思いのほか多かったような気がします。

 

それは、日本語と英語の文法がすごく違うからだと思うのです。

 

日本語で身についている主語、目的語、動詞の順番が、

英語の場合、主語、動詞、目的語となり

違和感を覚え、

戸惑ってしまい、

その結果、すんなりと受け入れ難かったからではないでしょうか?

 

ここで、お伝えしたいのは、

現在、小さなお子さんが感じている楽しい英語から、

今後、小学高学年が感じるかもしれない少し難しい英語への

上手なシフトです。

 

英語が少々ハードになっていく高学年のお子さん達が、

日本語文法と全く異なる英文法を上手に受け入れることができるかどうか?

 

英語を習得するということは、決して楽ではありません。

さらーっと簡単に説明されても、

習得する側には理解し難い点があり、

それが原因でトラウマになるかもしれません。

 

それによって、日本人の英語嫌いや英語コンプレックス人口を

増やしかねないと思わざるを得ません。

 

 

今、英語が楽しいと思っているお子様が高学年になっても、

楽しいと思い続けるためには、

日本語と英語の違いをきちんと理解する必要があると思います。

 

それは言うまでもなく、

英文法をムリなく理解することができるかどうか?に

尽きると思っています。

 

 

口で言うほど楽では無いのは承知です。

 

とは言え、英語をきちんと使いこなすことができ、

英語習得方法の豊かな経験をもつ英語教師に出会うことで、

楽しい英語からやや難しくなる英語への

スムーズなシフトは可能になるかと思います。

 

これからのグロバール時代、

言うまでもなく英語習得は重要な第一歩となりますね。

 

子育て中の親御さんには、

是非、慎重に英語教育に

関わっていただければと思います。

 

最後までお読みいただき有難うございました。