ノー・ハグ・ノー・ライフ
純に「おやすみ」をして病院から帰ると、
ティッシュの箱が空になっていることを、末娘、3歳の温(はる)が嘆き始めた。
僕に向かって、早く新しいのと取り替えてくれとせがむのだ。
あれこれ忙しくしていて彼女を少し待たせてしまい、ようやく新しいティッシュ箱と取り替えてやった。
彼女は、こぼしてしまったジュースを自分で拭きたがる。
だから今日もそういうことだろうと思っていた。
しかしよくよく見ると、何かの液体をこぼした形跡がまったくない。
何に使うんだい?遊びに使っちゃだめだよ、と言った僕は、
次の瞬間、心から後悔した。
「だって、エンエンしたから、ふきたかったから」
といった彼女の右目の下に、涙のしずくがつたっていた。
疲れ果てていて、この子が涙したことにも、そのワケにも気づいてあげられなかった。
思いっきり抱きしめて、わびた。
しかし温は僕の胸に顔をうずめて、すぐに僕を許す。
よけいに胸が締め付けられる瞬間だ。
ティッシュの箱が空になっていることを、末娘、3歳の温(はる)が嘆き始めた。
僕に向かって、早く新しいのと取り替えてくれとせがむのだ。
あれこれ忙しくしていて彼女を少し待たせてしまい、ようやく新しいティッシュ箱と取り替えてやった。
彼女は、こぼしてしまったジュースを自分で拭きたがる。
だから今日もそういうことだろうと思っていた。
しかしよくよく見ると、何かの液体をこぼした形跡がまったくない。
何に使うんだい?遊びに使っちゃだめだよ、と言った僕は、
次の瞬間、心から後悔した。
「だって、エンエンしたから、ふきたかったから」
といった彼女の右目の下に、涙のしずくがつたっていた。
疲れ果てていて、この子が涙したことにも、そのワケにも気づいてあげられなかった。
思いっきり抱きしめて、わびた。
しかし温は僕の胸に顔をうずめて、すぐに僕を許す。
よけいに胸が締め付けられる瞬間だ。