TAXI DRIVER
ものすごく急いでいたのに、道ゆくタクシーというタクシーがみーんなお客さんを乗せてる。
少々イラッとし始めたそのとき、センターライン付近に止まっていたタクシーを突然発見した。
僕は信号待ちしていた車を縫うようにしてそのタクシーのところまでツカツカ歩いていき、「乗せて」っていう合図をした。
最近増えてきた女性ドライバーであった。
僕と目が合うと、その人はなんとも絶望的な顔つきをした。
知ったことではない。こっちは急いでるし、向こうだって商売のはずだ。
すぐさま乗り込み、行き先を告げる。「靖国神社まで」。
そのあと、信じられない一言が返ってきた。
「ええ!や、靖国神社ですか???うーん、どう行くんでしょう・・・」
「運転手さん、もしかしてこの辺の人じゃないとか?」
「はい、うっかり都内まで来ちゃったんです。私、いつも埼玉を流してるので」
「(プロならなんとかしろやと思いつつ)あ、そりゃすみませんでしたね。つまり地元に帰るとこだったんですね。」
「ええ、さっきお客さんが車に近寄ってきたときに、お願いだから来ないでと思いました」
「(だったら空車のパネル出すなよと思いつつ)あ、そりゃすみませんでしたね。僕も急いでましてね。でもほら、カーナビがあるから靖国神社、分かるでしょう?」
「このカーナビ、壊れてるんです」
「(限界に達しそうな怒りをこらえつつ)あ、そうでしたか・・・え、えーとですね、しばらくここをまっすぐ行ってもらって、そうすると飯田橋の駅のほうに出ると思うので、そんで左に曲がっていただいて・・・」
「お客さん、道に詳しいんですね」
「(深呼吸をして怒りを抑えつつ)いや、たまたまです。」
超安全運転のおばさんドライバー。ゆっくりゆっくり車を走らせる。
約20分後・・・・・ようやく靖国神社到着。
「どうもありがとうございました。お気をつけて」
別れ際にそう言ったのは、客である僕だった。。。
あのおばさん、無事に浦和まで帰れたのだろうか。
また途中で誰かを乗せて、うっかり横浜あたりまで行ってたりしないだろうか。
そんなことがあった、おととしのお花見シーズンであった。
少々イラッとし始めたそのとき、センターライン付近に止まっていたタクシーを突然発見した。
僕は信号待ちしていた車を縫うようにしてそのタクシーのところまでツカツカ歩いていき、「乗せて」っていう合図をした。
最近増えてきた女性ドライバーであった。
僕と目が合うと、その人はなんとも絶望的な顔つきをした。
知ったことではない。こっちは急いでるし、向こうだって商売のはずだ。
すぐさま乗り込み、行き先を告げる。「靖国神社まで」。
そのあと、信じられない一言が返ってきた。
「ええ!や、靖国神社ですか???うーん、どう行くんでしょう・・・」
「運転手さん、もしかしてこの辺の人じゃないとか?」
「はい、うっかり都内まで来ちゃったんです。私、いつも埼玉を流してるので」
「(プロならなんとかしろやと思いつつ)あ、そりゃすみませんでしたね。つまり地元に帰るとこだったんですね。」
「ええ、さっきお客さんが車に近寄ってきたときに、お願いだから来ないでと思いました」
「(だったら空車のパネル出すなよと思いつつ)あ、そりゃすみませんでしたね。僕も急いでましてね。でもほら、カーナビがあるから靖国神社、分かるでしょう?」
「このカーナビ、壊れてるんです」
「(限界に達しそうな怒りをこらえつつ)あ、そうでしたか・・・え、えーとですね、しばらくここをまっすぐ行ってもらって、そうすると飯田橋の駅のほうに出ると思うので、そんで左に曲がっていただいて・・・」
「お客さん、道に詳しいんですね」
「(深呼吸をして怒りを抑えつつ)いや、たまたまです。」
超安全運転のおばさんドライバー。ゆっくりゆっくり車を走らせる。
約20分後・・・・・ようやく靖国神社到着。
「どうもありがとうございました。お気をつけて」
別れ際にそう言ったのは、客である僕だった。。。
あのおばさん、無事に浦和まで帰れたのだろうか。
また途中で誰かを乗せて、うっかり横浜あたりまで行ってたりしないだろうか。
そんなことがあった、おととしのお花見シーズンであった。