それでも旅に行きますか?

それでも旅に行きますか?

旅行での失敗談、体験談そして、感じたことを綴ってます。海外でも、日本でも「暮らすように旅をしたい」と願ってます。その土地の人とのふれあい、感じた思いを共有できたらなっと思っています。

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クールでランチをし、サンクト・ガレンで乗り換え。

ここでも時間がたっぷりあるので、町を散策した。

 

まず、目指すは、世界遺産でもある「サンクト・ガレン修道院」。

綺麗に整えられた庭。

向こうの方には、日本では馴染みのない外装の建物。

この時は、「おとぎ話に出てくる家みたい」と私は思っていた。

 

でも、その後、ヨーロッパを旅する機会があり、今、ブログを書きながら、この建物は、「ハーフティンバー」と呼ばれる木の骨組みが剥き出しになった様式とわかる。

空を見上げると、サンクトガレンの大聖堂がそびえて立っている。

修道院の中は、繊細な感じ。

スイス・ロココ様式の傑作だとか。天井に向かって伸びるアーチ型柱も、優雅だ。天井のフレスコ画も美しい。天井の絵を見るだけでも価値がある。

 

私が大聖堂の美しさに見とれているが、連れは、なぜかそわそわ。

 

連れは、大聖堂より、大聖堂にある図書館に早く行きたいのだ。

こちらが図書館の入り口。

 

室内は、撮影禁止。

 

図書館の見所は、もちろんバロック様式の室内だが、私たちが感動したのは、「約1000年前の五線譜の元になった本」だった。

 

色も綺麗に保存されていて、意味がわからなくても楽しめた。

 

これが、1000も前に作られたのかとびっくりしたのを覚えている。

 

図書館を出ると、目の前に座っていた男性に声をかけられた。

 

日本が好きで、アニメと漫画で日本語を勉強していると流暢な日本語で言っていた。

 

この写真は、彼が撮ってくれた。

これから日本に帰るのだというと、彼は、「僕も必ず日本に行くんだ」っと笑顔で言っていた。

 

では。

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長いこと、スイスの旅の話にお付き合いくださり、ありがとうございました。

 

ここで、スイスの旅の話は、終了です。

旅の荷物は、チューリッヒ空港に託送したので、手荷物だけの気楽な移動となった。

 

せっかくなので、乗り換えの駅では、途中下車することにした。

まずは、クール。

 

スイスで一番古い歴史を持つ町だとか。

 

町は、個性豊かな建物ばかり。でも、どれが13世紀ごろからある建物かちょっとわからない。

 

お気に入りの建物は、こちら。

写真が残っていた。レストランだから、それとも、緑の窓枠が気に入ったのか、もう覚えてない。

 

市庁舎などを見学して、クール大聖堂やレーティッシュ美術館の周りを歩いた。と連れが言っている。

 

丁度、塔の下をくぐるとき、向こうに「聖マルティン教会」が見えた。

このアングル、結構お気に入り。

 

ガイドブックに「聖マルティン教会のステンドグラスは最高」っとあったので、行ってみた。

スイス人画家のアウグスト・ジャコメッティ(Augusto Giacometti)による1919年に造られたそうだ。

そして、教会側に建つマルティンの噴水。

 

私はこの噴水に歴史があるとは、この時知らなかった。

ずっと私が、この前に立って、噴水を眺めていたので、連れが、ガイドブックの内容を教えてくれた。

 

この噴水は、1716年に再建されたものですが、1556年にはすでにここに噴水が建てられていたとのこと。

 

特に、素晴らしい噴水ってわけではないのだったけど、とても私の興味を引いた噴水だった。

 

昼は、この広場近くのレストランでランチをした。

名前も知らない料理。

 

隣の人のをみて、スタッフに「あれが食べたい」と指差してオーダーしたのを覚えている。

 

つい最近まで、このお店の名刺をしおりがわりに使っていた。しかし、どこかの本に挟んでしまって見つからない。

 

名前のわからないレストランになってしまった。

 

では。

スイスの旅も、終わりに近づく。

 

これから、サン・モリッツから、チューリッヒに移動して、そこからヘルシンキ経由で、日本に戻る。

サン・モリッツから、クール、サンクトガレンで乗り換えて、チューリッヒに向かう。

 

最終日は、ガイドさんもお見送りに来てくれた。

 

電車は「氷河特急」と同じ車両。でも、普通の列車扱いだ。

 

この時も私たちは、パノラマ車両の指定席だったが、電車に乗り込むと、騒がしい。

 

っていうか、うるさいの。

 

中国人団体客と一緒の車両だ。この騒がしさは、耐えられない。

 

なので、連れと2等車両に移動した。

 

ほとんど人がいない、2等車両。静かでいいや。

 

後で、車掌さんがきて、「このチケットは、一等車両ですよ」と言ってくれたけど、「このままでいいの」と伝えると、そのままにしてくれた。

 

ただ、この車両でパノラマ車両では味わえない体験をした。

 

氷河特急の目玉の一つである「ランドバッサー橋」を渡る時、窓から、体を乗り出して見ることができたのだ。

すごい。

 

パノラマ車両は、窓の開閉はできない。でも、2等車両は、開閉可能。

 

他の車両からも、窓から体を乗り出して写真を撮っている。

 

私も負けじと、カメラを持って、窓から体を乗り出す。

何が撮りたい???

 

って感じの写真だけど、橋の様子を撮りたかったんじゃないかな?

 

まぁ、素人の写真だし、電車は、ちょっと揺れるので、ブレブレの写真。

でも、パノラマ車両の時は撮れなかった写真だ。

 

私は、大満足!!

 

しかし、連れは、この時も、窓から体を乗り出して写真を撮る私の服を握っていた。

 

いつも、すみません。

 

では。

スイスと言えば、「ハイジ」。

 

ここサン・モリッツには「ハイジ花の道」という、ハイキングコースがある。

 

本来は、ケーブルカーで、ピッツ・ネイル展望台に行って、その帰りに途中下車して、ハイキングするらしい。

 

が、私たちはピッツ・ネイル展望台に行かなかった。ただ、どうしても「ハイジ花の道」はハイキングしてみたい。

 

ガイドさんに相談すると、「歩いて行けるよ」と教えてくれた。

 

実際、言われた通り行ってみた。

 

どこをどう歩いたか覚えてないのだけど、町外れ(?)ぽいところから、階段を上がった。

 

すると、「原っぱ」のような場所にでた。

 

古谷があったので、「ハイジ小屋か!」と心ときめかせたが、違った。

 

今思えば、そこは「公園」だったのかもしれない。

手作り感満載の木の橋と、その近くにユニークな彫刻。

 

ガイドさんの説明してくれたような雰囲気ではない。

ハイジのイメージには、程遠い。

 

木製のベットも置いてあった。

かっ、固そうだな・・・。

 

それに、でかくね?

私でも十分、横になれるし、棚も手が届く。

 

ハイジって、そんなにおおきかったのぉ〜??

 

今思えば、ミツバチの巣箱とか置いてあったから、昔のスイスの様子の再現村だったのかも。

 

めんどくさがらずに、ピッツ・ネイル展望台で、ヤギのブロンズ像見てから、ハイキングすればよかった。

 

実は、その日は、サン・モリッツ最後の日だった。夜は、天候が変わって、雨が降った。

最後の晩餐は、Coopで見つけた、シャンパンにした。

 

では。

サン・モリッツの景色をこよなく愛した画家、セガンティーニ。サン・モリッツにきたら、セガンティーニ美術館にはぜひ、行ってみたかった。

場所は、サン・モリッツの中心部からちょっと離れている。

でも、ホテルから歩いて行ける距離だ。

その日は、ちょうど天気も良くて、連れと、サン・モリッツ湖を見ながら美術館まで歩いた。

美術館前には、サン・モリッツ湖と色とりどりのお花畑を眺めることができる。

 

ずっと眺めていたい景色が広がっていた。

こちらがセガンティーニ美術館。没後100年の時に、改装されたおしゃれな石積みの建物だ。

 

美術館は、展示品も充実していて、十分楽しめた。

 

特に、ドーム型のギャラリーは、セガンティーニ自身が設計したもので、ガイドブックに「自然光」が入るようになっていた。

 

日本で見たことのある、セガンティーニの絵、「アルプスの昼間」※パンフレットから借用

スイスに来てから、この絵を改めて見ると、描かれている「陽射し」の感覚がなんとなくわかるような気がした。

 

セガンティーニがサン・モリッツの景色を愛した思いや、伝えたいものが、感じられるような気がした。

もちろん、運命3部作も十分堪能できた。

 

透き通るような空間を描くセガンティーニ。

 

彼の絵を見ると、スイスで感じた空気を思い出す。

 

では。