溶接の火花 -5ページ目

溶接の火花

金属造形家、高橋洋直の備忘録。

先に更新Instagramで投稿したように、個展終了致しました。

お越しくださった皆様、ありがとうこざいました。

で、久しぶりの個展だったわけですが、皆様ご存知の状況故、来場者数は振るいませんでした。

その分、来て下さった方とは色々とお話ができて、次の作品や次の展示にやりたい事が頭の中に渦巻いております。

そもそも人と会話をするのが好きで、自分の作品や意見についての見解を聞くのが好きです。
さらにお節介な部分もあると自負しているので、自分の持ち得る知識や技術についてお話するのも好きでして。


そのように人と会話をしていると、最終的に自分の思考がまとまるように感じます。

作品を制作すること自体は一人でやっている訳ですが、その前段階、自分のやりたい事を気付かせてくれるのは人との縁なのかなぁなどと思ってみたり。

今の状況では多数の人と好き勝手に議論を交わすことも出来ないので何とも言えませんが、「展示を通して人と対話する」というのはどうにか続けて行きたいものです。


なにやらごちゃごちゃ書いてしまいましたが、これも思考の整理をしているのだ、と言うことで一つ。


お越しくださった皆様、ありがとうございました。

こんばんは。


随分ほっといたから誰も見ていないだろう、と思うと書きたいことが思い浮かぶ不思議。


まぁこまめに更新していた頃も同じように書きたい事があったんだとは思いますが。



取り敢えず今日は自分の作品についての話。



これまでは作りたいと思ったものを手当り次第制作していたのですが、ここ数年は一つのシリーズで作品を制作しているので、その辺りをお話してをみる。




記事タイトルの「工蟲」が今制作しているシリーズの名前です。


読み方は「こうちゅう」、「工具のような小さいいきもの」といった程度の意味です。






こんな感じの作品。

こいつらはどこかのタイミングでブログに書いたこともあったような気はしますが、設定が煮詰まってきたので改めて紹介。


「2016年に発見され、その後も時々見つかる変な生き物」

「外殻が鉄でできているけど中身は生物」

「何故か工具のような器官が存在し、実際にある工具と同じような働きをする」




おおまかに説明するとこんな感じ。


この生物たちの実際の大きさの標本という設定で、作品に動きがないのは、昆虫標本のように身体の構造や造形を見やすくするためです。


欠けた鉄鋼用ドリル刃に脚をつけてみたらかっこよかったのがそもそもの始まりで、それからは殆どこのシリーズを制作しています。


ディテール的には、自分の好きな「機械」「節足動物」の要素があり、構造や設定を考えるのも子供の頃から好きだった遊びなので、詰まるところ自分の好きなものを全部まとめてみました、という感じです。

中身は子供のままということか。


5年ほどこの作品群を制作していますが、未だやりたいことの半分も出来ていないので、当分はこれらを制作していく事と思います。


1つ作るごとに設定が追加されたりしていくので、その辺りの考察や説明も時々書いて行けたらと思います。




こんばんは。

今日は明日から始まる個展の準備をしていました。




大きい作品の搬入、ライティング、展示位置の微調整などなど。

ギャラリーは12:00からオープンなのでお近くにお越しの方は是非。

とは言え気軽に街中に出かけられる雰囲気でもなくなりましたね。

どうなることやら。

まぁ作品を展示する機会が頂けるだけマシ、と思っておきましょう。

その辺の意識は敢えて低くしていく。






で、作家活動を始めた頃になんとなく始めたこのブログですが、ここ数年展示のお知らせくらいしかしていない気がして勿体ないなぁ、と思いまして。

特に昨年からの一連の流れで展示やイベント自体減っているので、より一層書くことが無くなったので、これからは自分の考えていることなども書いていこうかと思います。

今までは「俺の考えてることとか誰も興味無いでしょ」と思ってやらなかったんですが、ここ最近自分の作品についての考察をしていると頭がゴチャゴチャしてくるので、思考の整理も兼ねて書いていこうかな、と。

どこかで知り合った方が偶然辿り着いて、「あ、コイツこんな事考えてるんだ」等思ってもらえればそれはそれで楽しいですし。

そもそもが面倒くさがりなので更新頻度はあまり変わらないかもしれませんが、よろしくお願い致します。