工蟲 | 溶接の火花

溶接の火花

金属造形家、高橋洋直の備忘録。

こんばんは。


随分ほっといたから誰も見ていないだろう、と思うと書きたいことが思い浮かぶ不思議。


まぁこまめに更新していた頃も同じように書きたい事があったんだとは思いますが。



取り敢えず今日は自分の作品についての話。



これまでは作りたいと思ったものを手当り次第制作していたのですが、ここ数年は一つのシリーズで作品を制作しているので、その辺りをお話してをみる。




記事タイトルの「工蟲」が今制作しているシリーズの名前です。


読み方は「こうちゅう」、「工具のような小さいいきもの」といった程度の意味です。






こんな感じの作品。

こいつらはどこかのタイミングでブログに書いたこともあったような気はしますが、設定が煮詰まってきたので改めて紹介。


「2016年に発見され、その後も時々見つかる変な生き物」

「外殻が鉄でできているけど中身は生物」

「何故か工具のような器官が存在し、実際にある工具と同じような働きをする」




おおまかに説明するとこんな感じ。


この生物たちの実際の大きさの標本という設定で、作品に動きがないのは、昆虫標本のように身体の構造や造形を見やすくするためです。


欠けた鉄鋼用ドリル刃に脚をつけてみたらかっこよかったのがそもそもの始まりで、それからは殆どこのシリーズを制作しています。


ディテール的には、自分の好きな「機械」「節足動物」の要素があり、構造や設定を考えるのも子供の頃から好きだった遊びなので、詰まるところ自分の好きなものを全部まとめてみました、という感じです。

中身は子供のままということか。


5年ほどこの作品群を制作していますが、未だやりたいことの半分も出来ていないので、当分はこれらを制作していく事と思います。


1つ作るごとに設定が追加されたりしていくので、その辺りの考察や説明も時々書いて行けたらと思います。