スイスからの帰りの日に面白い寄り道をしたので、この日のことも書きたいなと思っていますが、「山歩き」ではないのでひとまずパスして「山歩き、第2部」を続けます。
天気予報によるとアルプスのスイス~オーストリア方面は水曜日から天気が回復と。なので火曜日を移動日にして水曜日から山歩き、第1部から通すと山歩きとしては3日目です。行先は最後まで迷ったのですが、結局オーストリアのチロル地方、オーバーグアグル(Obergurgl)という村をベースに。火曜日~水曜日はかなり冷え込むとの予報だったので急遽防寒具を追加しました。
実はここへは23年前に一度来たことがあります。結構な規模のスキー場で冬は賑わうところ。夏の山岳リゾートとしてはさほどメジャーではありませんが、日本のガイドブックにも出ていて、氷河の間近まで行けてというか、当時は一般ルートでも氷河を横切るところがあって、それを目的に来たのでした。
ホテルはBooking.comで普通に取れた(かつスイスの約半額)のですが、現地に着いてちょっと戸惑いました。廻りのホテルもレストランも電気が消えていてほとんど人影ありません。一つ手前のゼルデン(Sölden)では普通に人は居てお店もやっていたのですが。。。
ホテルも受付には誰もいなくて「向かいのシャレーでチェックインしてください」との張り紙。チェックインしたときにくれた1枚の案内には「Obergurgleでやっているレストランはこの3軒です」と。晩ごはん食べ損ねると寂しいので早速その3軒をGoogleで調べると、、、1軒はロープウエイ乗り場のレストランで夕方は早く閉まります。もう一軒は村から少し山に入った所で、ここも夕方早くにクローズ。ってことで、普通に食べられるレストランは1軒だけ。
満席だったらどうしようかという不安がよぎりましたが、行ってみれば大きなホテルのレストランで、普段使わない部屋まで使うなどして対応してくれました。結局、3晩滞在して3晩ともここで夕食。
朝ご飯ももしかしたら向かいのシャレーで食べるのかなと思ったけど、これは泊っているホテル内で用意してくれるとのこと。
8月5日(水) オーバーグアグル(Obergurgl, ) ~ ラモールハウス (Ramolhaus, 3006m)

ホテルの部屋の窓からそれなりに山の景色は見えまして、、、ご覧の通り上の方は新雪をかぶっています。ざっと目分量で2500mくらいから上か。
この日は3000mをちょっと超えたところにあるラモール小屋まで行くつもりなのですが、行けるかなぁ。。。ま、雪いっぱい残っていて危なそうならそこで引き返せばいいのだから、行ってみるかと。

村の2軒のスーパーは営業しています。そのうちの1軒で昼ご飯調達。

スイスのスーパーでは、なんでもないサンドイッチが1個5フラン(~5ユーロ)しました。このスーパーには完成品のサンドイッチは置いてなくて、肉とチーズ売り場でハムやチーズを切ってもらって(量り売り)、それを小さなパンに挟んでもらいます。そういうちょっと小さめのサンドイッチが3個で4ユーロちょい。隣の1ユーロってのは、サンドイッチだけでは足りない人用のパンです。このほかに行動食の類を家から持ってきています。

村のはずれから、これから向かう方面と、

少し登った所から村の方を振り返った景色。

登っている斜面から谷を挟んだ向かい側を。左端のピークが明日登ろうと思っているHangeler(3020m)。ガイドブックによると難易度T3、少し山慣れした一般ハイカー向き、道はしっかりしていて手を使わずに登れるレベルということなのですが、、、上の方は遠目には道がほとんど見えません。大丈夫かなぁ。。。

2時間ほど歩いたところ、おそらく標高2500mくらいの所だと思いますが、陽の当たる南東斜面でも真新しい残雪が出始めました。昨晩から今朝にかけて降ったものですが、すでに気温は結構上がっているのでどんどん融けます。

その脇の水溜り、なんか動くのもが見えるなと思えば、、、なんとオタマジャクシ!
子供の頃は身の廻りにいくらでもいましたが、実物見るのは何年ぶりか。いや、たぶん何十年ぶりかです。

更に登った所から、再度谷の向こう側を。奥に見えているのは Hinterer Seelemkogel(3489m) とその周辺ではないかと思います。残念ながら、我々のような一般ハイカーはお呼びでない世界になります。

14時、Ramolhaus到着。ちょっとガスがかかっているのが残念ですが、気温も上がって風もほとんどないので、みなさんテラスでゆっくりくつろいでいます。

この小屋もドイツ山岳会の所有なんですね。「も」というのは、何年か前に山小屋泊まりの山行計画した際に気がついたのですが、オーストリアの山にはドイツ山岳会所有の小屋が結構多いです。もっとも、運営というか経営は地元の人たちがやっています。
ついでに、、、この小屋の建つ場所は、やっとこさ標高3000mを越えたところです。
この夏の第1部では頂上2つ登りましたが、どちらも2700m台。年に一度は3000m越えのところまで行きたいよなというつまらない拘りがありまして、それがこの場所を選んだ理由の一つでもありました。
さて、我々もケーキとコーヒーでゆっくりした後.....昔はこういう時は必ずビールかワイン飲みましたが、最近は控えるようにしています.....下山にかかります。というか、もう一つのハイライトがあるのでちょっと遠回りで。

その前にもう一枚、記念写真。

小屋のすぐ下の道は雪で見にくくてちょっとおっかなく見えますが、道は良く踏まれていて標識もしっかりしているので不安はありません。

少し下った所から、正面に見えるグアグル氷河。

振り返るとラモール小屋。よくあるパターンです。自分たちがいるときはガスに覆われていて、降りてくると晴れるっての。

氷河末端近くまで降りてきました。23年前はこのすぐそばまで安定した氷河に覆われていて、一般ハイカー向けのルートがその氷河を横断するようになっていました。氷河が後退してそのルートは廃止され、更に氷河が後退して、、、

吊り橋がかかっています。

地図を見ると、かつて氷河を渡る道があったのはここから500mほど上流側だったようで、橋を架けるにあたっては両岸の間隔が一番狭くなって、かつ両側がしっかりした岩盤のところを選んだようです。
吊り橋というと揺れて怖いイメージがありますが、ここのは上流側下流側からワイヤーが何本も掛けてあって、少々風が吹いても大きく揺れることはないようにしてあります。

橋を渡ったあと、結構登り返しがあるのは地図を見て覚悟をしていました。で、これはこれは登り返して、氷河の奥の方まで向かう道に合流したところ。氷河に削られて磨かれた岩肌が面白いのですが、この写真では分かりませんね。
ここからは、退屈だけど安直な道が延々と続くものだと勝手に思い込んでいましたが、、、

実際には普通の歩きにくい山道がまだまだ続きます。退屈な道になるのは、上の写真に写っている向こう斜面の小屋のところから。あそこへ行くのに、この前の谷をぐーっと下っても登り返します。
この時点で17時20分。こりゃ帰着は20時過ぎですね。3人順番にシャワー浴びたら21時、村で唯一開いているレストランのラストオーダー時間が怪しいか。。。

ようやく谷を越える橋、ここからまた登り返し。この辺までくると別方面からの道も合流しまして、山道とはいえだいぶ歩きやすく。

ようやくなんちゃら小屋に到着、あとはジープも走れるような道ですが、でもまだあと2時間ほど?
小屋のすぐあとにちょっと面白いもの。



昼間寄ったラモール小屋への荷揚げケーブルです。山小屋への荷揚げケーブルは時々見かけますが、こんな最新設備のは初めて。ここのは人間も乗ってよいことになっているようですが、、、自分はあまり乗りたいとは思いませんね。

あとはこんな感じの道を延々と歩いて、、、

途中ちょっと素敵な景色もあって、、、

村へ帰りついたのは19時22分でした。ちなみに後ろに写っているのが、村で唯一営業しているレストランのあるホテル。
最後に、本日のGPS記録。よく歩きました。

<続く>