◆釣行記~胎内 | 「 晴 釣 雨 讀 」

「 晴 釣 雨 讀 」

晴れた日は大いに釣りを樂しみ…
 雨の日は靜かに讀書や道具の手入れに耽る…
   無理をせず、焦らず、穏やかな心で渓魚との駆け引きを満喫する…

 …ある方から頂いた言葉です

  渓流ルアー釣りや関連することに触れていきたいと思います

 秋田県に於ける今年のゴールデンウィークの連休の天候は、4月末はよく晴れてくれましたが、5月に入ると曇りの日が続きました。

 4/29(日)に開催された「みちのく渓流釣り大会 in 馬場目川」へ参加して以降、平日を挟んで後半は4連休ですので、1回は釣行したいところですが、晴れたり曇ったり雨が降ったりと、全く安定しない天候が続きました。

 

 5/2(水)のこと、夕方から降り始めた弱い雨が、断続的ながらも翌日5/3(木)の夕方まで降り続き、予報では翌々日の5/5(土)まで雨か曇りとなっておりました。

 そして迎えた5/4(金)は、未明に弱い雨が降って、午前中は曇り空で徐々に空が明るくなりつつあり、 予報では雨が降るのが夕方からとのことです。

 正午になると陽が射してきたので、昼食後に釣行することを考えました。

 秋田県が運営する河川砂防情報システムのサイトを見ると、未明の雨量は少なかった様で、狙っていた川の水位は安定しており、午後のみの釣りということで、釣行することにしました。

 私が在籍するパートナーズの忠さん(佐藤 忠雄さん)主宰の『山女魚乃忠学校』に於ける"自主練"となります。

 

 我が家のツツジは、咲き初めが例年なら露草と同じ頃なのですが、今年は開花が早い感じです。

 シドケやワラビなどの春の山菜の採り頃の指標のひとつに、ツツジの開花が挙げられます。

 馬場目川の大会でも、その雰囲気がありましたので、山菜狩りも狙いの中にありました。

 

 意気揚々と釣り場へ到着したのですが・・・?!

 

 川に土砂濁りが入っております。

 下流では問題なさそうに見えたのですが・・・、濁りばかりは現場に着かないと判らない要素です。

 水量は許容範囲内ですが、この濁りでは底が見えず、渡河が困難なため入渓できそうにありません。

 

 経験上、この程度の濁りでルアーで釣ったこともありますので、目の前の範囲のみでキャストしてみましたが、波の目を捉えるのも難しく、魚影は走らずで諦めます。

 

 採り頃ながら丈が短いニオが、何本が出ておりましたので頂きました。

 

 ここで帰るのか、別の川へ向かうのかを考えます。

 他の川へ向かうのは時刻的に難しい状況でしたので、ダメなら山菜狩りに切り換えるとして、車で少し上流へ向かってみました。

 

 しばらく走行して川へ近づいてみると、濁りが見えなくなっておりました。

 これで釣りとして入渓することにしました。

 

 5/4(金祝) 秋田市 旧雄物川水系

 天候くもり時々晴れ時々雨、気温13→11℃、水温8→6.5℃、水位 やや高めで濁りなし

 夕方から雨が降る予報でしたので、翌日が釣行できるかが怪しく、この連休で釣行可能だったのがこの日と翌日のみでしたので、この状況で釣りができることが本当に有り難いことでした。

 

 ここで新しい装備について触れておきます。

 それは、径八分・長さ四尺二寸の樫の杖となります。

 父の友人で、家族にタケノコ狩りを教えてくれた方が昨年、一連の熊騒動をきっかけに、山に入るときは護身用に杖を持つようになったと伺いました。

 もちろん格闘用ではなく、槍の様に構えて威嚇するためです。

 その方が友人から聞いた話で、熊に遭遇した際に、熊へ向けて棒状のものを払うように動作したところ、近づいてきた熊が離れていったとのことです。

 私も釣行では熊スプレーや剣鉈や熊鈴を常備しておりますが、視覚的な威嚇にはならないものと思われ、それらを身構える余裕があったとしても、熊が近づいてこなければ対処できません。

 この杖による威嚇について、実際に効果の検証をしたくはありませんが、例えへっぴり腰となっても、何とか杖を構えることができれば、少しは威嚇になるのではないかと考えて、オフシーズンに購入しておきました。

 キャスト時の邪魔にならないようにする細工を考えなければなりませんが、こうして歩いてみると歩行の補助にもなり、その長さと硬さに心理的にも頼もしく感じられます。

 

 入渓後しばらくは、ルアーで狙えるポイントが見当たらず、深みと長さがある緩流帯を探します。

 

 採り頃を迎えたワサビやアザミが多く見られましたが、先日の馬場目川の大会で十分に頂いておりましたので、今回は採らずに進みました。

 

 本日の山菜のターゲットは、我が家が最も好む獲物であるニオでした。

 しかし、未だ日中の気温が低いのか、太くても丈が短いものだらけでした。

 仮に日を置いたとしても、短いままで開いてしまうことなので、採り頃のものを何本か頂きました。

 

 そろそろ川が開けてきました。

 1投目をこのYの鏡の奥へキャストして手前にトレースすると、5~6寸の反応がありました。

 

 続けて迎えたYの鏡は、底が深くて、ある程度の広さの壺状になっておりました。

 1投目がうまく波の目に入り、リフト&フォールもうまく決まった感じがしました。

 5~6秒も操作できたのですが、堪えきれずに少し強めに跳ね上げた瞬間、7~8寸のヤマメらしきが体をくねらせて、真っ白な腹が水面から出てきました。

 "掛かったか・・・!"とアクションを加えましたが・・・、

 結局はバイトして頂けませんでした。

 理想の展開となりましたが、あと一歩でした。

 

 とても興奮しましたが、気を静めながら少し進むと、次のポイントは、ようやく遭遇した狙いやすい広さと深さです。

 

 このアングルにて、1投目を釜場の中央へキャストしたましたが無反応でした。

 そして2投目を右側の岩盤沿いへキャストしたところ、5~6寸のイワナらしきがチェイスしました。

 しかし、手前側が浅いために引き代が短く、バイトに至りません。

 

 そこでアングルを少し変えます。

 3投目を奥の流れ込みへ着水させて、最も深いところで7寸弱のヤマメをヒットしました。

 忠さんから常に「最も深くて長いコースを狙いなさい」と教えられておりますが、キャスト前の地形の見極めが甘かったことであり、何とか3投目で間に合いました。

 肩幅ひとつ程の僅かなアングルの差ですが、釣りの上では雲泥の差となります。

 

 徐々に空の陽は陰り、曇ってきました。 

 

 大岩の脇に緩流帯が出来ており、イワナが狙えそうな雰囲気です。

 引き代がありませんが、かなり深そうなので、1投目を岩陰の緩い波へキャストしたところ、うまく乗って自然と緩流帯の真ん中に入りました。

 エサ釣りの様にリフト&フォールをさせると、期待したイワナではなく4寸ヤマメがスレ掛かりしました。

 キャストとしては狙いどおりでしたので、スレであっても嬉しいことでした。

 

 この日は風が弱く、キャストしていると無数の虫に囲まれることがありました。

 虫対策が必要です。

 

 本日の状況では上流へ進むほど、その水量と高低差から魚の付き場へルアーを通すことが難儀な場面が続きました。

 最適のアングルの選択と、波の目を捉えるのが容易ではありません。

 

 "ん~・・・、下流のものより太いけど、まだ短いな・・・"

 

 ここでポツリポツリと雨が降ってきました。

 時刻は15時を過ぎたこともあり、これにて納竿としました。

 

 杖に助けられながら無事に車へ辿り着き、川から離れたところで、また陽が射してきました。

 山はこの時期一瞬の萌葱色となり、山桜は満開を迎えておりました。

 

 麓まで降りてきました。

 農家の方々は、どちらも早朝から代掻きで忙しそうです。

 

 この日のニオの成果です。

 山にもよるのでしょうが、この度のニオは丈が短く、もう少し気温が高くなれば、二番子・三番子と大きく出てくれるのかもしれません。

 とりあえず、まずは鍋一回分の量を確保できました。

 

 翌5/5(土)の天候は、午前も午後も晴れました。

 この晴れの確約があれば、きちんと釣行の予定を組めたことですが、やるせなさを感じつつも、仕方のないことです。

 今年のGW連休で計画的に行楽を楽しめたのは、前半の4月末のみとなりました。

 

 母の話で、この度のニオを仕込む際に、樽の底から忘れていた昨年のニオが出てきたとのことです。

 有難い誤算であり、早速、我が家の食卓にニオの煮付けと味噌汁が上がりました。

 母から"今年の分は採ってこないと、もう無いよ・・・"の話のあとのことであり、いつにも増して美味しく感じられました。

 

 連休が明けて、秋田市周辺の山は至るところが萌黄色に輝いております。

 

 中心市街地にある千秋公園も同様です。

 

 ツツジが咲き始めており、あともう少しで毎年恒例の「つつじ祭り」が催されます。

 

 先日の馬場目川の大会を経て課題としていた、"春の川で今期初釣果を得る"が達成できて、少し安堵しております。

 "春の川"と拘るのは、雪代混じりの増水気味の中、高活性でない魚を相手に、波の目を狙って、適正なアングル・レンジ・スピードが揃わないと、なかなか釣果が得られない環境というのが、この春の時期のみと考えるからです。

 釣果は1尾のみでしたが、貴重な釣果と捉えて、更に精進を重ねて参ります。

 

 そして5月は、春の山菜の最盛期を迎えます。

 しばらくは山菜釣行が続くことになりますが、釣りが疎かにならないように、その上で大いに渓流釣りを楽しみたいと存じております。

 

 以上です。