※平成28年(2017年)2月掲載記事を転載・加筆の上で今期渓流解禁まで掲載予定
私が『山女魚乃忠学校』に在籍してから、今年で5年目を迎えております。
平成27年(2015年)より今の形で開校してから、秋田と岩手の方々を中心に関東勢も含めて常に二~三十人規模の忠学生がおり、活発に活動して参りました。
開校から在籍させて頂いている私ですが、『山女魚乃忠学校』と私の一連の釣行記は切っても切り離せないことであり、間もなく迎える渓流シーズン解禁の前に、『新しいヤマメ釣り』や『山女魚乃忠学校』のことを改めて紹介しておきたいと存じます。
この学校は、パートナーズの忠さん(佐藤 忠雄さん)が平成27年11月に出版された『御凜書~新しいヤマメ釣り』の『普遍性理論』を基に、その理解を深めて習得することを希望される方のために開校されました。
校訓は『全ては魚に教えてもらう、結果は魚が出してくれる』です。
忠さんについては、当ブログにて何度も紹介させて頂いております。
『御凜書~新しいヤマメ釣り』を出版される二十数年前のこと、平成4年2月に現行の渓流ルアー釣りに於ける"史上初"の指南書「渓流のルアーハイテク講座」 を世に著した方でもあります。
最近も各メディア(地元新聞・NHK-BSやNHK秋田の番組出演・中学校での講演)など、盛んに御活躍なのです。
元々は釣り雑誌「釣り東北」の編集長であり、渓流に限らずに釣り業界全体を陰から支えながら、特に渓流ルアーを中心に、その誌面や映像作品で普遍性理論を唱え続け、パートナーズとして独立されてから現在に至るまで、その理論の深化と進化を重ね続けておられます。
この学校に於ける忠さんのお立場ですが、それを示す文章を忠さんの許可を得て『御凜書~新しいヤマメ釣り』から抜粋します。
「山女魚乃忠学校では"師匠"はヤマメです。そして師匠ではなく先生と呼んでいます。でも生徒さん達は先生から行動、結果で示してくれますが言葉や活字では教示してくれない現実があります。そこで未だ修行の身ですが、先生の教えを長年受けてきた3年生が替わりに伝えるというスタイルで行っています。」
ヤマメを先生、尺ヤマメを校長先生、そして生徒の最高学年を3年生と置き、唯一の3年生が忠さん(ちゅうさん="中3"に準えて)、という経緯があります。
『山女魚乃忠学校』には、技量やセンスの異なる様々な釣り人生を歩んでこられた方々の集まりですので、"学校"という性格も踏まえて、一般的な中学校に準えた学年的な階級を設けております。
入校1年目は「1年生1学期」として、1シーズンをスプーンのみで釣ることになります。
進級して「1年生2学期」は、1シーズンをスピナーのみで釣ることになります。
その次の「1年生3学期」で、1シーズンをミノーのみで釣ることになります。
1学期と2学期からの進級は尺ヤマメを1尾釣り上げること、そして3学期から「2年生」への進級は、同様の形で尺ヤマメを1シーズンで5尾釣り上げることです。
ただし、ただ単に釣果を得られれば良いのではなく、忠さんの教えに沿う形で、その力量を忠さんがお認めにならなけらば進級できません。
できなければできるまで、翌年のシーズンに継続して持ち越すことになります。
さて、それでは、この『山女魚乃忠学校』に於いて何を学ぶのか。
それこそが『御凜書~新しいヤマメ釣り』に記された『普遍性理論』となります。
そこで、巷で一般常識となりつつある雑誌・映像・広告等で取り扱われている"理論らしきもの"と何が違うのか・・・。
私なりに少し例を挙げて紹介致します。
"ミノーイング"などと表現される"ヘビーシンキングミノーをトゥイッチングによりヒラ打ちさせる釣り"が今や最もベーシックな釣り方として確立されております。
各メーカーで販売している道具は、概ね、これらの要素を踏まえて製作されたものが多く、市販ロッドに硬いファーストテーパーが多いのは、このヘビーシンキングミノー+トィッチングの釣り方がしやすいためです。
"この釣り方で何故釣れるのか"とした理論的なところは、"このミノーは良い動きをする"的な表現で、ヒラ打ちのトリッキーな動きや光や色のフラッシング効果を軸とした話が多く謳われております。
あと、"堰堤下やドン深のところはリップを大きくしたディープダイバー系ミノーを用いる"とか、スプーンなら表面に立体的カットや打痕模様を持たせた"フラッシング効果が高いものが良い"とか、スピナーなら"とにかくブレードが回転するものが良い"とか、アングルの話では"魚に悟られないようにアップが良い"とか、"ルアーの動きが良くなるからダウンやクロスが良い"とか、"キャストの精度を高める&タイミングがとり易い"というので、ロッドティップを回転させて遠心力でルアーを放つキャスティングや、ベイトフィネスもそうですね。
"高感度だとルアーの動きが感じ取れるので良い"というので、ラインにPEを用いたり、同様の意味で小口径ガイドのロッドも多くなりました。
他にもたくさんあるのでしょうが、簡単なところで雑誌や映像で散見できる"理論らしきもの"としては、概ねこんなところかと存じます。
『理論』というものは、わざわざ『普遍性理論』などと表現しなくても、元来は十分な普遍性があるべきものと認識しておりますが、これら巷の一般常識となりつつある"理論らしきもの"と忠さんが著してきた理論を比べますと、普遍性の有無・検証・解説という点で雲泥の差と言いましょうか、これら"理論らしきもの"に於ける『普遍性』は断片的にしか捉えられておらず、検定等で"配点十点の問題で一~二点は加点してもよいが満点には遠く及ばない"的な、極めて狭義に感じられます。
例えば、これら"理論らしきもの"の暗黙の大前提として、"基本的に魚はルアーを見れば追うものであり、その度合いはヒラやフラッシングなどのアピールの度合いに比例する"という考え方があろうかと存じます。
確かに"ルアーに反応する"という魚の習性に間違いはないのでしょうが、当然のことながら魚の習性というものは、それ以外にも重要なことがたくさんございます。
魚は水中で活動していますので、季節ごとの天候による水況、外敵の脅威、エサの変化、それらによって着き場や捕食への活性など、ただ単純に"ルアーを見れば魚は追ってくる"以外にも、そうした様々な条件の組合わせによって、活発にチェイスしてくれるときもあれば全く無反応のときもあり、仮にヒットできたとしても、そのヒットできた理由というのも一概ではありません。
"このミノーだから釣れた"・"ミノーの色(形)を変えたから釣れた"などの発言や文章をよく見かけますが、必ずそれ以外の普遍的な要素による"釣れた理由"が二つ・三つ・四つとあるはずなのです。
そして、その逆の"釣れなかった理由"こそが重要なのですが、これも同様です。
また、春・夏・秋と天候により日ごとに状況が変化する川に対して、常にミノーによるトゥイッチングやヒラ打ちができる状況で釣りができるものではありません。
ミノーで釣れないからとスプーンやスピナーに変えたり、アングルをアップからクロスやダウンに変えたりと、これらも"理論"と表現される場合もありますが、こうした単純な変化を与えることだけを捉えて"理論"と呼ぶのは甚だ浅はかなのです。
テレビ・DVDや雑誌で、"変化をつける"ということでミノーの色を変えたり、ミノーの断面形状が円形のものから扁平形のものにしたり、ミノーをインジェクション型に変えたり、キャスティング精度向上を目的でロッドの振り方を変えてみたり、ショートバイトを確実にヒットに持ち込むためにラインを常に張るとかPEや小口径ガイドで感度を上げるだとか、こうしたことを"理論"と紹介した映像や文章がたくさん溢れておりますが、『御凜書~新しいヤマメ釣り』では、それらの"愚"について何が問題なのかを明快に指摘しております。
スプーン・スピナー・ミノーにはそれぞれに特性があり、これに季節や天候による水況ごとの、魚の活性や着き場が常に変化しますので、ミノーの特性にアングル・レンジ・スピードを絡めて考えますと全く複雑であり、個々の要素の普遍性を見極めた上での理論構築しない限り、正しい"釣れた理由"も、最も重要である"釣れなかった理由"も導き出すことはできず、"狙って釣る"とした領域の「再現性のある釣り」は実現しません。
キャスト精度をいくら上げようが、ルアーやラインでの水中感度を上げようが、熟慮の上で狙おうとする投入点が全く理に適わないところだったり、魚の習性を無視したルアーアクションだったり、普遍性理論を知らないと釣れなかった理由が理解できないため、無意識に自分が好きなルアーとキャストでヒットすることだけを追い求めることにつながりかねません。
釣りとは、魚を釣ることを楽しむ趣味であり娯楽です。
どの様な魚も、簡単には釣れませんので技術や理論が必要となります。
しかし、技術や理論のみに傾倒していくと、楽しくなくなる様に思います。
ただし、ある程度は技術と理論が備わらないと、対応できる範囲が少なくなって限られた条件でしか釣れなくなります。
釣りである以上、釣果が得られないと楽しくないのです。
まとめですが、黎明期より、これまで先駆者達が積み重ねてこられた普遍性要素を基に、魚の習性や一概とはならない季節ごとの川の状況の変化を踏まえて、「適水勢」「フトコロ」「食い波」「アングル」「レンジ」「スピード」「キャスティング」「スプーン」「スピナー」「ミノー」などの現象・特性・効果を、平成4年に「渓流のルアーハイテク講座」を著した佐藤忠雄さんが40年近い長い年月を掛けて検証を重ね、その集大成の『普遍性理論』として出版された新たな渓流ルアー釣りの指南書こそが『御凜書~新しいヤマメ釣り』なのです。
「適水勢」「フトコロ」「食い波」の理論は、あとで触れる"釣聖"伊藤 稔さんが理論化された"エサ釣りの理論"として世に出ておりますが、『御凜書~新しいヤマメ釣り』では、その理論の普遍性と詳細を紹介された上で、ルアー釣りの視点からの『普遍性理論』として解説されおります。
主にエサを流れに乗せて魚を誘うエサ釣りと、主に流れを切る形でルアーアクションのアングル・レンジ・スピードを人為的に操作して魚を誘わなければならないルアー釣り、この違いを捉えた理論構築となっているところが極めて革新的なのです。
そして、この点こそが、忠さんの『普遍性理論』と他の渓流ルアー関連の釣り業界人による"理論らしきもの"との決定的且つ圧倒的な差なのです。
以上が『普遍性理論』と"理論らしきもの"との私なりの比較であり、私が『山女魚乃忠学校』に入学して、『御凜書』を基に忠さんや忠学生の皆さんと『新しいヤマメ釣り』を共に学ばなければならないと考える理由です。
『山女魚乃忠学校』の入校は、忠さんに直に申し込んで認められることが条件となります。
申込みの手段自体は極めてシンプルで簡単なのですが、希望されていても手段に全く気づけない方も多い様で、それでも毎年数名の入校者がおられます。
しかし、残念ながら退校に至る方もおり、その事情や経緯も様々です。
学校の主旨は、自己の釣りに於ける『新しいヤマメ釣り』の習得と発展ですので、忠学生は常にその理解と実釣や練習による習得に努めなければなりません。
釣りに行ける頻度が週一や月一や年に数回だったり、東北在住で住居から渓流まで近かったり、関東在住で渓流まで片道数時間も掛かったりと、釣りができる環境が忠学生ごとにそれぞれとなりますので、その習得のために必要なノルマなどは一切設けられておりません。
釣りにどう向き合うかは、忠学生個々の自己管理に委ねられております。
先に進級のことに触れましたが、忠学生の習得の度合いを忠さんにお目に掛けないことには、忠さんもアドバイスできないため、原則として年に一回は、忠さんのホームグラウンドである秋田県で、忠さんとの実釣講習(=登校)をすることになっております。
また、頻繁に登校も難しいので、忠学生が各自で釣行(=自主練)した内容や登校した際の様子を専用ブログ『山女魚乃忠学校』(※アメンバー登録されている忠学生でしか見ることのできない記事が多いブログとなっておりますので御容赦下さい)へ投稿することになっております。
その際の疑問や気付き、または釣行を楽しんだ様子をブログを通して共有することで、忠さんを含めて忠学生相互の理解や親交を深めることにつながっております。
この様にして『新しいヤマメ釣り』を学ぶ環境が整えられているのですが、シーズン通して渓流釣りに全く行かなかった、あるいは1~2回しか行かなかった、という方や、釣行しても結果的に専用ブログに投稿することがなく、ただ忠さんや他の人の投稿を見ているだけの方、忠さんの問いかけに全く無反応の方なども居り、そうした方々は退校となってしまいました。
自己の釣りに於ける『新しいヤマメ釣り』の習得と発展が目的としての場となりますので、ただ興味本位だけの方や、釣りができる環境にない方、他者へ奉仕する心の無い自己中心的な考え方の方に、在校する余地はないのです。
費用のことですが、『山女魚乃忠学校』に入学金や会費や授業料などはありません。
釣行時の食費・交通費・宿泊費等は自分に掛かる分だけの負担しかなく、年に数回ある宴は全て割り勘です。
ただし学校ですので、実釣講習等で必要となる教義を習得するための教材として『御凜書~新しいヤマメ釣り』の書籍と、過去のパートナーズDVDから指定されている最低6枚のDVDの購入が必要となっておりますが、それもDVDは一度で全て購入することを強制されてはおりませんし、こうした初期費用を除けば、基本的には普段の釣行で発生している規模の費用しか掛からないのです。
ここで記しておきたいのが、パートナーズとして釣りを生業としている忠さんとの実釣講習に、一般的に発生すべき忠さんへの授業料が無料ということです。
忠さんとの実釣講習は、原則として忠さんのホームグラウンドである秋田県内としており、隣県でも県境付近の渓流に限られますが、発生する交通費などの経費も求められません。
ちなみに、プロやテスター級の方へ講習などを依頼する場合、これらは必ず発生して当然の費用です。
従いまして、忠さんが『山女魚乃忠学校』の活動に於いて、経済的な理由は一切ないということになります。
以前、このことについてお話を伺ったことがありますが、「『新しいヤマメ釣り』の価値を理解し、素直な気持ちと理解力で純粋に自分の釣りを向上させたい、または釣りを楽しみたいという人には、自分の釣りの全てを教えてあげたいと思うし、共に『新しいヤマメ釣り』を追求していきたいと思うが、逆に、価値に気付けない人にわざわざ気付いてもらおうなどとは一切思わないし、既存のメーカーやメディアにどうこうしてもらおうなどの気持ちも一切ない」とのことでした。
"門戸は常に開いており、価値観を共有できる者は礼節を以て受け入れ、去る者は追わず"ということではなかろうかと、勝手ながら存じております。
なお、某メーカーより『御凜書~新しいヤマメ釣り』に書かれた理論と似たようなことをコンセプトとした謳い文句で販売されているロッドやルアーがありますが、『新しいヤマメ釣り』とは全く関係ないことや問い合わせが多くて迷惑していることを忠さんから伺っておりますので、この場であえて記しておきます。
忠さんは『御凜書~新しいヤマメ釣り』に於いて、渓流ルアー釣り業界の現状を嘆かれていることを、これまで私が"理論らしきもの"で述べた内容に近いことを示唆しつつで、ところどころに記しておられます。
雑誌編集者を経てパートナーズ起業から現在に至るまでの40年近い年月を、釣り業界に身を置き、表も裏も満遍なく経験されてきたプロフェッショナル中のプロフェッショナルの方のお言葉であり、その問題の深刻さを感じてしまいます。
例えば、巷の映像や文章で全く見られない不思議な現象として、釣れないときに「何故、釣れなかったのか」を制作者・編集者側がアングラーに問いかけるところも、アングラー自身がそれについて語るところを見たことがありません。
映像も文章も、主題が"どのメーカーの所属テスターの某がこの商品の宣伝のために釣りをする"としたものに支配されていると思われますので、メーカーではない制作者・編集者側が"なぜ釣れないのか"に着目する余裕と言いますか、そうした発想自体が生まれないのは至極当然なことかもしれません。
ちなみにこれは、忠さんが手掛けるパートナーズDVDとの対比で、すぐに覚えてしまう違和感です。
よく紙媒体のメディアの苦戦をジャンルを問わずに耳にしますが、釣り雑誌も同様と思われますので、釣り雑誌に於ける最近の誌面を見る限り、雑誌社側の金銭的な都合が誌面に色濃く影響しているのは明らかかと存じます。
普遍であるべき理論も、メーカーやメディアに於いては商業的な価値を見いだせないと、余程の余裕が無い限りは労苦を注ぐことは無いのでしょう。
企業の存在意義が社会貢献に在ることを前提に考えるのですが、釣りに携わる企業が本来持つべき "どうすれば多くの釣り人が釣れる様になるか" ということよりも、"どうすれば多くの釣り人に買ってもらえるか" のみを追求してしまい、付け焼き刃的な理論とそれのみに特化した付け焼き刃的な商品が巷に溢れ、結果として釣りの理論の停滞が、釣り業界全体の発展の停滞を招き、釣り人からも徐々に興味を持たれなくなり、最終的に釣り人の減少につながっているのではないか、そして自己の立場は棚に上げて、それを他者や釣り人側だけの都合によるものと安易に考えているのではないか、などと勝手ながら危惧しております。
この度、忠さんが著してくれた『御凜書~新しいヤマメ釣り』および『普遍性理論』は、渓流釣りには未知の領域が広く存在しており、まだまだ釣りを楽しませてくれる可能性を大いに秘めていることを、二十数年前の「渓流のルアーハイテク講座」のときと同様に、今回も解りやすく指し示してくれました。
これこそが本来、メディアが果たすべき社会貢献的な義務であり役割であったことと存じます。
また文章が長くなっておりますが、少々話を変えます。
「釣り」という視点で、魚の生態と川の環境との関係性を解き明かし、日本で最初に渓流釣りに於ける普遍性理論を確立されたのは、以前に当ブログでも紹介させて頂いた"釣聖"伊藤 稔さんです。
エサ釣りの指南書として「究極のヤマメ釣り」など数多くの著作があり、その理論は今以てエサ釣りの世界では常識として認知されておられる、正しく渓流釣りに於ける大名人です。
伊藤 稔さんの理論があったればこそ、この30年余の長きに渡り、これを土台として各メーカーやメディアが道具や理論を進化させることができたのであり、多くの業界人がご飯を食べ、多くの釣り人が渓流釣りの理解と楽しさを深めることができたものと存じております。
その影響力の大きさは比類なく、その理論の普遍性は、現在展開されている全ての渓流釣りの理論の礎と言っても過言ではないでしょう。
忠さんが『御凜書~新しいヤマメ釣り』を出版される際に、伊藤 稔さんへ取材を申し入れたのですが即決で快諾して頂き、パートナーズDVDの№86「釣聖・伊藤 稔の釣り ルアー VS コントロールドリフト」(※ここをクリック)という作品となって、そのことが『御凜書~新しいヤマメ釣り』に記載されております。
こうした経緯もあって、『山女魚乃忠学校』の体制は、最高顧問に伊藤 稔さんを迎えて、現時点で下記のとおりです。
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最高顧問:伊藤 稔さん
顧問:米沢 厚志さん
相談役:佐々木 虹児さん
3年生:忠さん(佐藤 忠雄さん)
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2年生:金野孝さん・横江さん(岩手)
1年生3学期:佐々木明さん(秋田)・佐藤さん(岩手)
1年生2学期:ヅッカーさん(秋田)
1年生1学期:秋田・岩手・山形・東京の他、埼玉や青森からは女性の方も居り、延べ十数名
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顧問や講師の方々はエサ釣り・鮎釣りでは名を成してこられた方ばかりで、何とも豪華な顔ぶれとなりました。
『御凜書』に記載されていた2年生以下は17名でしたが、その中で今も残っているのは10名を切り、しかし常に増減を繰り返しておりまして、毎年概ね二~三十名の規模となっております。
忠さんと渓流釣りについて、釣行のたびによく出る話があります。
渓流釣りは釣りをするだけを楽しむのではなく、同じ目標を共有する仲間と共に、毎回の釣行では各自で工夫を凝らした昼食に食後のコーヒーを味わい、春は花やシドケやアイコ、夏から秋に掛けてはミズやマイタケ、さなぶりや収穫祭の酒宴では大いに盛り上がる。
こうした釣りを通じての、たくさんの楽しみを得られることが、何より重要と存じております。
私にとって『新しいヤマメ釣り』は、なかなか習得できない難しさもあるのですが、他の人よりは時間が掛かっていても、少しづつながら釣技やその理解の向上を感じることが多くなっており、これまでの道のりは苦難よりも楽しさの方を大きく感じて参りました。
忠さんと出逢ってから9年目となります。
パートナーズや『山女魚乃忠学校』を通じて、忠さんから直に多くの教えを頂いていることや、価値観を共有する多くの人々との出逢いは、私の人生にとって正しくかけがえのないものです。
改めて、これまでの感謝と共に、これからも宜しくお願い致したく存じております。
雪解けの状況を見ながらキャスト練習にも励み、忠学校ブログで活発な意見交換もしつつで、忠さんや忠学生の皆さんと共に、万全の状態で新たなシーズンを迎えたいと存じております。
『新しいヤマメ釣り』、山の恵み、宴や新たな人との出逢いなど、亦、大いに楽しみましょう。
以上です。