◆釣行記''~広がる視野角と狭まるアングル | 「 晴 釣 雨 讀 」

「 晴 釣 雨 讀 」

晴れた日は大いに釣りを樂しみ…
 雨の日は靜かに讀書や道具の手入れに耽る…
   無理をせず、焦らず、穏やかな心で渓魚との駆け引きを満喫する…

 …ある方から頂いた言葉です

  渓流ルアー釣りや関連することに触れていきたいと思います

 パートナーズの忠さん(佐藤 忠雄さん)が主宰する『山女魚乃忠学校』では、忠さんとの実釣講習のことを"登校"、それ以外の釣行や練習を"自主練"と言っております。

 4/7(土)は私一人による自主練へ、また、4/14(土)は忠さんとの登校として、それぞれ釣行しておりますので、その内容について記します。

 

 まずは4/7(土)の自主練についてです。

 先週から連続の週末の悪天候で、この日も朝から弱い雨が降っておりました。

 午後から曇りの予報でしたので、無理をせずに午後からの釣行として、岩見川水系へ向かいました。

 林道入口で見える水況は濁り・水位ともに雪代を考えると問題は無さそうに見たのですが、やがてアラレを伴う強い雨が降りました。

 どうしようかと不安になりましたが、暫くすると雨が止んで陽射しが入ってきました。

 これを以て入渓することにしました。 

 

 4/7(土) 秋田市河辺地域 岩見川水系

 天候雨時々くもり、気温9℃、水温6℃、水位 雪代でやや高めで濁りなし

 釣りができると言っても、渡河が容易にできる水量ではありません。

 

 雨は少量ですが午前中から続いていたことですので増水も気になり、入渓口である左岸からしかアプローチができませんでした。

 深みのありそうな緩流帯を狙いたいのですが、川の規模の割にはポイントは多くありません。

 

 緩流帯へのキャストは、この日の状況に合わせた波の目を1投目で狙うのですが、狙いのトレースラインを通すことが困難でした。

 

 左岸際の深いところに緩流帯がありますが、どうすることもできずにキャストを諦めました。

 

 まだまだ早いながらも、サシボが出てきておりました。

 

 山菜としてのフキノトウは、間もなく終わりそうです。

 

 タラノメはまだまだです。

 

 対岸に広くて深いポイントがありましたが、全くの無反応でした。

 時刻は14時半を過ぎて、上流へ行くのも容易でなく、退渓して別の河川へ行くことにしました。

 

 14時すぎという時刻と単独行であることを踏まえ、向かったのは最も入渓し易い"いつもの"区間です。

 

 杉林を歩いている、見慣れた葉の形が目に入りました。

 "お~!ワサビだ・・・"

 サクラが開花する頃までの春の山は、フキノトウ以外の山菜は望めませんが、嬉しい出来事でした。

 

 秋田市 旧雄物川水系

 天候雨時々くもり、気温8℃→6℃、水温6℃、水位 雪代でやや高めで濁りなし

 先程の川と違って規模が小さく、水量が多くても渡河はできる状況でした。

 近くには農家の姿もあり、川の規模も小さいので、単独行として比較的に安心して釣行できるのも、この区間を選んだ理由でした。

 

 しかし、数少ない深めの緩流帯へアップ・クロス・ダウンと攻めますが、先程の川と同様に波の目を捉えられずに、理想のトレースラインを通せません。

 

 ポイントにして5箇所くらいありましたがチェイスは見られないまま、区間内で深くて広い長年の"全線全敗"ポイントへ着きました。

 1投目が成功して、最も深いコースをトレースできました。

 ようやく魚影が見えたのですが、5~6寸のヤマメらしきが2~3尾、ルアーから50~60㎝の距離を保ったまま、ゆっくりとした追いの動きで、未だ深そうなところの段差でまた、ゆっくりと戻っていきました。

 どうすることもできません。

 

 最後の堰堤でも無反応でした。

 時刻は間もなく16時、雨も強くなってきたので納竿としました。

 

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 そして次の週末は、4/14(土)の忠さんとの五城目町の馬場目川へ向かいました。

 お互いに午後から用事があり、川の下流にある公園に集合して、身支度を調えました。

 着替えをしていると、何羽もの鳥の声が響いてきたので上空を見上げると、何十羽という白鳥が編隊を組んで北の空へ飛んで行きました。

 

 上流へ向かい、保呂瀬の堰堤を撮影するために停車しました。

 この日は、今年初となる馬場目川の釣行となります。

 今年も4/29(日)に開催される「みちのく渓流釣り大会in馬場目川」が開催されますが、第24回を迎える歴史ある大会となりました。

 エサ釣り・ルアー釣り・フライ釣りの釣種を問わず、プロ・アマも問わずで、雪代と残雪残る早春の難しい状況下で、釣技を競うことができる貴重な場です。

 当ブログでも毎回掲載しておりますが、私は毎年参加しております。

 今年も参加を予定しており、本日は下見も兼ねておりました。 

 

 更に上流へ行き、川の状況を見ますと、水量は未だ多めですが雪代も落ち着いてきた感じで、渡河ができない程ではなく、水量・水色共に、この時期としては良さそうに見えました。

 

 各林道の状況も確認しますと、林業伐採が行われている影響で荒れていたり、未だ積雪が高いところがあるなど、様々でした。

 そして、良さそうなところが見つかったので、入渓することになりました。

 時刻は9時すぎです。

 

 4/14(土) 五城目町 馬場目川

 天候くもり、気温9℃、水温6℃、水位 やや高めで濁りなし

 幸先良く、入渓点の連続したポイントで、忠さんのキャストにヤマメらしきチェイスが何度かありました。

 追いが浅くてヒットに至りませんでしたが、この先に期待が持てそうに感じられました。

 

 大きく成長したイチリンソウが咲いておりました。

 

 ワサビは先週の川より小さいです。

 

 左側の露出した大石の下への忠さんのキャストで、小さい魚影がルアーに当たったとのことです。

 

 以上の魚の反応を踏まえて、この日この川の魚の着き場を見定めていきます。

 

 このポイントで、私の1投目に小さな魚影が反応したのですが、私の立ち位置から見えませんでした。

 然らばとダウンで2投目をキャストしますが、反応がありません。

 

 深みと流れが複雑なポイントです。

 最も深くて魚が補食できるところがどこなのか、私なりの読みを忠さんに確認しました。

 狙いどころは概ね合っておりましたが、どこへキャストすべきなのかが間違っておりました。

 私が数投キャストした後に、忠さんにキャストして頂きましたが、深く長くの絶妙なキャストでした。

 

 山菜のニオっぽいのですが、違います。

 

 先に進むにつれて、魚の反応が見られなくなりました。

 

 如何にもなポイントですが、この日の水況では表層の流れが強いため、見切るしかありません。

 

 やはり、ありました。

 ニオです

 

 ここまでの状況から、確実に着いていそうなポイントです。

 ですが、前後左右に障害物だらけで、まともにキャストできません。

 それでも忠さんは、絶妙なキャストで右側・真ん中・左側とキャストを成功させて、最後は先に回り込んでダウンも決めましたが全くの無反応でした。

 

 直後のこのポイントでも無反応だったことから、ここで退渓としました。

 

 退渓点から車までの道中に、人が入った形跡が残っておりました。

 序盤がたまたまの竿抜けで、それ以降は前日までに釣り人が入っていたのかもしれません。

 

 車に戻ったのが10時すぎでして、まだ時間がありました。

 そこで、他の区間へ向かいました。

 帰り時間の都合から、流す感じで進んだのですが魚の反応が見られず、そのまま納竿となりました。

 

 "忠食"は、雨が心配だったので、近くの公共施設の軒先を借りました。

 いつものカップラパーティーのあとに、ベトナム産コーヒーを美味しく頂きながら、本日に至るまでの釣行の話などで楽しい時間を過ごしました。

 デザートに「花見だんご」を持参しておりましたが、甘いものが苦手な忠さんはNGでした。

 秋田市の桜の開花予想は4/10前後のはずが、気温の低い日が続いて、直近の開花予想は4/17に訂正されておりました。

 そうだとすれば、ほぼ例年並みとなります。

 

 忠食後に解散となりましたが、その午後に忠さんは別の河川へ行かれたことを電話で伺いました。

 釣行となれば忠学生と同行することがほとんどだった忠さんなのですが、久しぶりの単独行でリミッターが解除された御様子で、早春の厳しい環境の中、僅かな時間で5尾の釣果とのことでした。

 過去に「みちのく渓流釣り大会in馬場目川」の大会で、並み居るエサ釣りの強豪を抑えて優勝されたときの様に、存分に本領発揮されたものと存じます。

 

 4月第3週の週末は忙しく、その次の週末は4/29(日)であり、「第24回 みちのく渓流釣り大会 in 馬場目川2018」の開催日となります。

 渓流釣りという枠の中で、エサ釣り・ルアー釣りの釣種を問わずに開催している大会で、25年もの歴史を持つ大会というのが、他であまり聞きませんので、珍しいかもしれません。

 メーカーテスター級の強豪も、全くの素人も、同じ条件下で行われており、過去にはビギナーズラックで

優勝された方や、2位以下の釣果が2尾以下ということもあり、雪代が絡みやすい時期に行われることもあって、予想が付かないようなことが度々起こる大会でもあります。

 単純に釣りを楽しむも善し、腕試しも善しで、毎回いろんな方々が参加されております。

 興味のある方は、気軽に参加されてみては如何でしょうか。

 

  五城目町 「第24回 みちのく渓流釣り大会 in 馬場目川2018」(ここをクリック)

 

 私も参加致しますが、『山女魚乃忠学校』では毎年多数の忠学生が参加されております。

 大会というシビアな環境は、自己のこれまでの釣りの全てが如実に現れてしまいます。

 反省と気付きを得られる格好の機会であり、参加される方々に於かれましては、納得の釣りあるいは好成績を収めることができますように、勝手ながらお祈り申し上げます。

 

 最後に。

 秋田市のサクラ(ソメイヨシノ)の開花状況について触れておきます。

 秋田地方気象台による開花の発表は4/17(火)のことでした。

 2月の大寒波と高い積雪で"今年の雪解けは遅くなりそう"と感じていたのが、3月に入ってからは一転して温暖な陽気が続き、先述のとおり、当初は4/10前後との開花予想だったのが、結局はほぼ例年どおりとなりました。

 天候について、毎年のことながら、寒暖がどちらか一辺倒に振れていても、二十四節気などの節目ごとに帳尻を無理矢理にでも合わされているかの様に感じております。

 

 これは4/17(火)の秋田市千秋にある秋田県立秋田北高校のソメイヨシノの様子でして、正午過ぎに通りかかると、咲き始めておりました。

 毎年、千秋公園と同じ咲き様となるのですが、夕方のローカルニュースで千秋公園も開花したことが報道されておりました。

 

 翌日から雨を伴う曇り空が続き、週末の土曜と日曜は高温を伴う快晴で、絶好の花見日和となったのですが、私は所用につき花見へ行くことが叶わず、4/23(月)は一切の晴れ間なしの曇り空の中、秋田市八橋の菅原神社へ立ち寄りました。

 

 さすがに梅の花は散っており、周りのサクラも花が紅みが着いて、葉が出てきておりました。

 

 続いて千秋公園を通りました。

 4/22(日)に満開となっており、やはり土曜・日曜が花見日和だった様です。

 

 この日も人が多かったのですが、陽射しがないのが残念です。

 

 場所によっては葉が出ており、間もなく散り始めてしまいそうな気配でした。

 仕方がありません。

 

 翌日の4/24(火)は雨でした。

 この日の雨脚と風は弱く、気温も少し肌寒い感じなのですが、予報では明日4/25(水)が丸一日の雨で、雨脚も風も強いとのことです。

 夕方に北高の前を通りましたが、ソメイヨシノの花の半分が既に散っておりました。

 残念ながら週末の晴天続きまでは持たず、本日を以て、満開のソメイヨシノは見納めとなりそうです。

 

 4/24(火)現在で、千秋公園や大潟村の菜の花ロードは満開、角館河川敷が4分咲き、そして弘前城が満開となっている様です。

 今年のソメイヨシノの咲き様は、緯度よりも標高が影響する形で開花時期の違いが出ている様で、千秋公園と弘前城の満開が重なったのが、珍しいことと存じております。

 

 弘前や角館に於ける例年のソメイヨシノの見頃は、ゴールデンウィークの連休に掛かるものでしたが、今年は一週間ほど早い感じです。

 それでも、秋田県内では角館や能代などで未だ咲き始めのところもあり、連休中にも花見が楽しめそうなので、何となく安堵しております。

 

 そして、サクラの開花に連動するのが春の山菜です。

 各地の野菜直売所には、徐々に並び始めており、木々が芽吹く新緑に包まれる春の渓流に於いて、釣りと共に山菜狩りを楽しめることが、今からとても待ち遠しく存じております。

 

 以上です。