◆釣行記~改めて問われたこと…秋田県渓流解禁 | 「 晴 釣 雨 讀 」

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晴れた日は大いに釣りを樂しみ…
 雨の日は靜かに讀書や道具の手入れに耽る…
   無理をせず、焦らず、穏やかな心で渓魚との駆け引きを満喫する…

 …ある方から頂いた言葉です

  渓流ルアー釣りや関連することに触れていきたいと思います


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 秋田県の渓流遊漁解禁は3/21(水)でしたが、3月一杯は年度末で公私共に忙しく、3月の初旬頃から"今年の初釣行は4月以降かな・・・"と考えておりました。

 3月初旬にパートナーズの忠さん(佐藤 忠雄さん)と話をしており、忠さんも3月中はお忙しいとのことで、「何もなければ4/1(日)に一緒に行くか」との話になりました。

 忙しいまま年度末を迎え、結局はそのとおりの4/1(日)の今期初釣行となりました。

 忠さんが主宰する『山女魚乃忠学校』に私は在籍をしておりますが、共に在籍するAgiさん(佐々木 明さん)と、昨年から入校された潟上市のSさんが参加されて、大仙市協和の淀川水系へ向かいました。

 

 この今期初釣行を記す前に、触れておくことが幾つかございます。

 

 先ず一つ目は、昨年の釣行記についてです。

 8月上旬からも釣行しておりましたが、その頃から年度末に掛けて、公私共に忙しい状態が続いたために、9月の秋田県渓流遊漁の禁漁日まで、5つの釣行記の掲載が滞っておりました。

 この場を以て、新たに掲載したことをお知らせ申し上げます。

 下記のとおりです(各表題にリンク付けしておりますのでクリックの上で御覧下さい)。

 

◆釣行記'''~『事える』

◆釣行記~天なり葡萄

◆釣行記~Farmer's Blues

◆釣行記~視線の先

◆釣行記''~澄まし…今期渓流最終釣行

 

 実際に掲載したのは当記事の直前となりますが、各記事の掲載日としては、その釣行日に近づけておりますので、その点は御容赦願います。

 

 二つ目は、秋田県の渓流遊漁解禁日について、2年前の平成28年より多くの漁協で4/1からとなっておりますが、今年の平成30年も同様であり、禁漁日は全県統一で9/21からとなります。

 解禁日と具体的な河川の状況は、下記のとおりとなります。

《3/21から渓流遊漁可能な漁協および河川》

 1.阿仁川漁業協同組合:阿仁川・小又川・打当川・小阿仁川

 2.八峰町真瀬川漁業協同組合:真瀬川

 3.馬場目川漁業協同組合:馬場目川・富津内川・内川川

 4.田沢湖漁業協同組合:生保内川・先達川・玉川上流

《3/21から渓流遊漁可能で、漁協が存在しない(漁業権設定がない)河川》

 1.小坂町:小坂川

 2.能代市・山本郡:泊川・水沢川・塙川・竹生川・種梅川・常盤川・三種川
 3.秋田市・潟上市・南秋田郡:井川・豊川・虻川・新城川・旭川・八田川・太平川

 4.由利本荘市・にかほ市:鮎川(岩城)・君ヶ野川・衣川・黒川・西目川・奈曽川・白雪川・川袋川

《4/1にならないと渓流遊漁できない漁協および河川》

 1.鹿角市河川漁業協同組合:大湯川・夜明島川・熊沢川
 2.大館市漁業協同組合:長木川・下内川
 3.比内町漁業協同組合:犀川
 4.田代漁業協同組合:早口川・岩瀬川
 5.鷹巣漁業協同組合:小猿部川
 6.粕毛漁業協同組合:粕毛川・藤琴川・内川

 7.岩見川漁業協同組合:大又川・小又川・岩見川・杉沢川・三内川・丸舞川
 8.仙北西部漁業協同組合:淀川・荒川・宮田又沢川・繋川・心像川・新波川
 9.仙北漁業協同組合:斉内川・丸子川・川口川・真昼川・善知鳥川

 10.仙北中央漁業協同組合:楢岡川・雄物川
 11.角館漁業協同組合:桧木内川・入見内川・斉藤川・玉川下流
 12.子吉川水系漁業協同組合:子吉川・芋川・石沢川・鮎川・荒沢川・笹子川・丁川
 13.雄物川上流漁業協同組合:西馬音内川・大戸川
 14.県南漁業協同組合:大納川・上溝川・七滝川・地竹川
 15.横手川漁業協同組合:横手川・黒沢川・松川
 16.雄勝漁業協同組合:雄物川・役内川
 17.皆瀬川筋漁業協同組合:皆瀬川
 18.成瀬川漁業協同組合:成瀬川

 

 そして三つ目は、今年の秋田市周辺の積雪状況についてです。

 1月は中旬まで大した積雪ではなかったのが、1月下旬から2月下旬までの間に強烈な寒波に襲われ、山間地域では例年以上の積雪となりました。

 しかし、3月に入ると急速に温暖な気候となり、一気に雪解けが進みました。

 これは、毎年3月中旬に撮影している岩見川上流域の堰堤の様子です。

 さすがに、最も積雪の少なかった平成28年(2016年)みたいには解けず、今年は昨年並みです。

 そして注目すべきが、堰堤上の河原形状の変化です。

 昨年の2度の大雨災害によるもので、秋田県内では太平山地の南面の地域の被害が甚大でした。

 未だに復旧はされておらず、今年度から本格化するものと思われます。 

 

 それでは、話を4/1(日)に戻します。

 先に触れておりますが、秋田市周辺は3月中旬から急激に気温が上がり、心配していた2月までの高い積雪もすっかり見えなくなり、県内各地の河川で雪代により碧く色づいて水量が多くなっております。

 3月下旬の天候は陽気と高温が続いておりましたが、3/31(金)の時点で翌日の予報は曇のち雨。

 これは秋田市内からの太平山遠景ですが、朝の空模様は御覧のとおりで、6時すぎに小雨が一時的に降っておりました。 

 

 上記の撮影場所に降り立ったときに間もなく、大きなキジの声が聞こえました。

 振り向くと、立派な雄鳥が立っておりました。

 故事などで様々ないわれのあるキジですが、日本の国鳥でもあり、雄鳥はとてもキレイな容姿です。

 今期初釣行でもあり年度始めでもあるこの日の朝一の出来事に、勝手ながら吉兆と捉えて、気持ちよく出発しました。

 

 集合場所までの途中のAgiさんの家に寄り、河辺地域から望む太平山奧岳がキレイでした。

 昨日までの好天もあって"これで晴れていれば・・・"と考えつつで眺めておりました。

 

 道路端の陽当たりのよいところで、フキノトウが一斉に顔を出しております。

 

 目的地までの道路は、岩見川水系と淀川水系を通りましたが、川沿いの何箇所かで釣り人らしき車がありました。

 両水系共に解禁日は本日4/1につき、盛況の様です。

 

 本日の目的地は大仙市協和地域の河川です。

 待合せ場所へ8時に到着して、身支度を調えようと車の外に出ると、寒さで吐く息が白くなりました。

 

 4/1(日) 大仙市協和地域 淀川水系

 天候くもり、気温5℃、水温5℃、水位 やや高めで濁りなし

 しかし、入渓点から暫くは魚の反応が見られませんでした。

 

 渓流沿いのフキノトウは、道路端とは違って積雪もあり、山菜としては丁度良い大きさのものが多く見られました。

 少量を頂き、我が家の春の山菜の初物となりました。

 

 入渓点からAgiさんはリールトラブルが頻発しました。

 ラインがスプール内部に入り込んでシャフトに絡んだり、その都度、ラインが弛んであらゆるものに絡むなど、何度かAgiさん待ちの状況となりました。

 解禁明けの初釣行では、よくあることです。

 

 私事ですが、大分くたびれていたウェーディングシューズを、今年になってようやく買い換えました。

 下の写真が昨年最終釣行時の以前のものですが、4年以上も長きに渡って支えてくれました。

 今回も長く使用できることを期待したいです。。

 

 最初の大場所に到着しました。

 Sさんの一投目と二投目に反応がありますが魚影は小さく、それ以降は反応してくれません。

 

 更に進んで忠さんよりSさんへ、アングルを指示する形でキャストするように指示がありました。

 Sさんと私は初めて同行しますが、キャスト精度は見事なものです。

 

 そして魚影がほとんど見られないまま、堰堤が見えるところまで来ました。

 3年前の解禁釣行に伊藤さんが42㎝の大イワナをヒットしたポイントにつき期待しましたが、御二人共に立ち位置を何度か変えてキャストするも、残念ながら全く反応が見られません。

 

 堰堤内は昨年の大雨の影響で土砂が埋まった感じで、ポイントとして潰れておりました。

 結局、このまま退渓となりました。

 

 車まで戻ったのが10時過ぎです。

 天候が心配でしたが、ここまでで大した降雨はなく、安堵しました。

 

 お昼までに少し時間があったので、本流区間へ向かいました。

 

 しかし水位が高く、入渓点で数投しただけで、すぐに退渓しました。

 

 時刻は11時過ぎでしたが、午後から午前中の区間の上流へ向かうことに決めておりましたので、林道を歩く時間を考慮して、少し早めの"忠食"としました。

 これは忠さんのアイデアですが、忠さんと私の車のリアを互いに付き合わせてハッチバックドアを開き、そのドアにブルーシートを掛けて、互いのリアタイヤにロープで固定して、雨よけの幌としました。

 少しながら雨がパラついており、近くの東屋がある施設は積雪が高くて近づけない状態でしたので、おかげで雨に濡れずに済みました。

 

 半年ぶりとなりますが、今期初のカップラパーティー&ベトナム産コーヒーによる忠食です。

 お湯を沸かしている間に、今年も刷り上がった第2回大仙サクラマス・ダービーの大判ポスターを見せて頂きました。

 この大会は昨年から開催されており、忠さんのパートナーズは主催者である大仙サクラマス・ダービー&大仙サクラまつり実行委員会の一員でもあります。

 仙北西部漁協・仙北中央漁協・仙北漁協の管轄漁業区をエリアとして、昨年の入賞者には豪華景品も贈呈されておりますので、興味のある方は参加なさって下さい。

 この日はサクラマス遊漁の解禁日でもあり、各地の釣果がどうなったのか気になるところです。

 

 食後のベトナム産コーヒーですが、久しぶりの釣り場でのこの香り・・・、格別なものがあります。

 

 忠食を終えて、午前中の区間の上流域へ向かいました。

 林道入口到着が12時半すぎで、禁漁区を越えるために、その先まで雪道を歩かなければなりません。

 やがて林道から林を抜けて、無事に川へ降り立つことができました。

 

 気温7℃で水温6℃、雪道の移動で汗ばんでおりますが、寒さを感じる気温です。

 天候は雨が降ることはなく、暗かった曇り空は次第に明るくなってきました。

 入渓点からポイントの連続ですが、反応は見えませんでした。

 

 忠さんから御二人へ水深の見極めについて問いかけておりました。

 キャスト前に目測を述べさせて、キャスト後に実際に入って確認するのですが、御二人共に概ね合っておりました。

 

 ポイントを3~4箇所過ぎて迎えたこの場所は、雪代期に最も理想的な形状をしておりました。

 Sさんの1投目にチェイスがあり、続けて2投目にもチェイスが・・・、そして

 

 3寸の小さいながらもヤマメをヒットしました。

 

 Sさんが魚を外そうと離れてすぐに、まだ居ると判断されたのか忠さんがキャストしました。

 すると・・・!!

 

 なんと8寸強25㎝のヤマメをヒットされました。

 鮮やかなキャスティングによる、見事な釣果です。 

 

 直後に忠さん仰いました。

 「これを最初に釣らなきゃダメよ!」

 雪代期の水温、地形、アングル、レンジ・スピード・トレースライン・そしてどこで喰わすのか。

 Sさんと忠さんのキャストの写真を見比べても、差が出ております。

 直後に解説して頂きましたが、全てが普遍性理論に基づいた内容で、立て板に水の語り口で実に明快でした。

 

 次に迎えた深いポイントです。

 この位置からAgiさんの1投目が倒木に掛かり、Sさんもこの位置から1投目をキャストしました。

 6~7寸以上の魚影が動き、2投目まで反応してくれましたが、水面の反射と倒木もあって、まともにチェイスするところまで至りませんでした。 

 

 Agiさんのルアーを回収するために近づいたSさんが「こんな地形だったんだ」と仰いました。

 深いことは察知していたが、岸の迫りだしや手前の駈け上がりの状況などが、立ち位置から見えなかったとのことです。

 

 トオラズにつき、雪庇に気を付けながら、忠さんが付けた道を通って安全に高巻きできました。

 

 以降も反応は見えるのですが追いが弱く、なかなかヒットに至りません。

 

 そして迎えた、このポイントです。

 写真が無いのですが、ここでは先ずAgiさんが、この写真の忠さんの立ち位置辺りから1投目をキャストしましたが反応がなく、2投目は根掛かりさせてしまいました。

 Agiさんが根掛かりのまま右岸側へ移って、忠さんにキャストしてもらいました。

 その1投目に・・・!!

 

 今度は7寸ヤマメをヒットしました。

 

 直後に忠さんから解説と、Agiさんから自身の2投について想定を伺いました。

 最も深いレーンをどの様に通すのか、先程と同様に、ここでもアングル・レンジ・スピードをどの様に考えて臨んだのかが問われます。

 

 ヤマメの先生へ、素直に脱帽されたAgiさんです。

 

 以降は魚の反応が見られず、退渓点の滝が近づいて参りました。

 

 昨年の大雨の影響か、今年は倒木だらけでした。

 

 2年前の4月上旬に、同じ忠学生で秋田市のSさんが9寸ヤマメをヒットしたことを思い出しつつ歩いていると、先に釣り始めたAgiさんからヒットの声が・・・!!

 

 見事、8寸ヤマメをヒットしました。

 見づらいですがフロントフックから本体テールまで丸咥えの、嬉しい釣果と存じます。

 

 さすがは元祖"結果を出す男"です。

 

 再現してもらいましたが、滝の右端から倒木を交わして間もなくのヒットとのことです。

 

 美味そうに"へんじぇど"一服しておりますな。

 これにて納竿として、難儀な雪道歩きへ気持ちを引き締めます。

 

 ここで、小さな紫のイチリンソウが咲いているのを見掛けました。

 しかし、中央合わせの設定にしている全自動のコンデジが、何故かピントを合わせてくれません。

 現場で出来上がりを確認すべきでした。

 

 帰り道の積雪は、思っていたより脚が沈ます、先行する御三方の足跡を歩ける御陰もあって、比較的に楽に歩くことができました。

 

 しかし、徐々に腰と右脚の付け根が痛んできた私と、先行する御三方との差が最大で300m位になっておりました。

 

 体重の掛け方を変えながら時間を掛けて進みます。

 駐車位置に比較的近いところにあるミズバショウの群生地に差し掛かりました。

 咲き出すのは、もう数日後な感じです。

 

 私のみ御三方より20分くらい遅れて、なんとか駐車位置に到着しました。

 着替えが終わったのが15時すぎです。

 本日の出来事を振り返り、暫しの談笑のあと、解散となりました。 

 

 Agiさんをお宅へ送る道すがら、岨谷峡(そうやきょう)を通りました。

 

 良く見ると、岨谷峡の駐車場から遊歩道に面した林が一面で伐採されております。

 そして、昨年の大雨の影響と思われますが、二又に分かれた流れの幅が、もともと手前が細くて奧が広かったのが逆になっておりました。

 この上流の二川も、恐らくは同様なのでしょうか。

 

 撮影場所の足元を見ると、"おっ、サシボだ"

 

 その下流の護岸ですが、崩落の規模が広がっておりました。

 復旧には予算と時間が掛かりそうです。

 

 こうして無事に帰宅することができました。

 

 忠さんはこの日に備えて、事前に下見をされておりました。

 積雪の天候の状況から、本日の河川を選択して「この状況なら、あの区間には魚は居ると確信していたので、正に狙いどおりで良い登校となった」と伺いました。

 

 毎度のことながら、忠さんのアプローチの妙はさすがです。

 そして、今回の釣行で忠さんが御指摘されたことは、昨年までに『山女魚乃忠学校』の全忠学生へ問いかけていたことでもあり、それを解りやすく実釣で示して頂いたことになります。

 

 おかげで雪代期に於いての、上級者との釣りの違いを明確に比較することができて、且つ多くの気付きが得られたことは、『新しいヤマメ釣り』を考察する上で、とても貴重な経験となりました。

 忠さんに於かれまして、2年連続でサクラマス解禁日である4/1に、忠学生のために渓流釣行へ同行して頂き、ありがとうございました。

 

 そして、AgiさんとSさんに於かれましても、今後も登校と自主練で御一緒したく存じております。

 今後も宜しくお願い申し上げます。

 

 以上です。

 

 

 

 

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