渓流釣行最終日より、更新に間が開いておりましたが、不定期ながらUPして参ります。
道具録の2回目として、ベルモント(belmont)「ルアーリターン」 と、その"小細工"について紹介致します。
"ルアー回収器"などの括りで、広く親しまれている商品ですので、ルアーフィッシングをされる方々には常識的に認知されている道具だと思います。
価格が4~6千円程度ですが、ミノーで3~4回、スプーン・スピナーで7~8回も回収すれば元が採れますので、とても重宝しております。
私の場合、ルアーの覚え立ての頃は枝や岩に引っかけてばかりおりましたので、キャスティングよりも先にルアーリターンの使い方が上達しておりました。
ベルトにプロショップオオツカ オリジナルの「ルアーリターン用革ケース」を取り付けて、それに装着することで、とても快適に使用することができております。
この革ケースを用いて出し入れできることが、快適性を大きく左右していると感じます。
現時点で販売されているルアーリターンは2種類あります。
細身で短めの「ルアーリターン245(MR-046)」と、それより僅かに太めで長い「ルアーリターンⅡ(MR-047)」となりますが、私が使用しているのは「ルアーリターンⅡ(MR-047)」の方です。
本来、柄にグリップとして樹脂被覆が付いておりますが、革ケースに装着することができないので、カッターで削り取りました。
傷の心配がありましたが、樹脂被覆と本体の間にある接着剤の厚みのおかげで、ほとんど傷つけることなく、処理できました。
245よりⅡの方が重いのですが、流水の中では使用時の剛性感が良く、重量差も苦にならないと感じております。
そして、紹介したい"小細工"があります。
"ルアーリターンの尻栓部にマグネット(磁石)を装着する"というものです。
これは、パートナーズ が昨年発売したDVD「忠さんのスプーンテク・マニュアル」において、忠さん が紹介されてまして、それを真似たものです。
忠さんの細工よりは不格好なのですが、大きさを尻栓と同じにできたことで、革ケースとの使い勝手に支障はなく、満足しております。
パートナーズDVD №56「忠さんのスプーンテク・マニュアル」です。
この中でルアーリターンへのマグネット装着が紹介されております。
春先から初秋の禁漁間近まで、季節や状況ごとに合わせたスプーンによる釣り方・考え方について、忠さんが詳しく解説されております。
私の改造方法を紹介します。
この写真は、ルアーリターン純正の尻栓です。
写真右側の皿を壊すと、左側の回転ヒートン部が外れます。
回転ヒートン部が挿してあった孔を利用して、マグネットを固定して、パテを覆い被せる様に成形して固着します。
具体的には、最初にパテを細い棒状にして、ヒートン側の穴から挿入し、ネジ山側の穴まで出します。
そして、出した先のパテを、抜け防止のためにネジ山より小さい径の円錐形の山を作ります。
マグネットはヒートン側の穴から出ているパテを潰さないように、乗せる感じに埋込み、パテで覆って成形します。
一年間通して使用しておりますが、脱落することはなく、亀裂等も発生しておりません。
※現時点において、尻栓がこの形状をしているのは旧型ルアーリターンと現行ルアーリターンⅡのみで、現行ルアーリターン245は尻栓が外されない形状となっており、この改造はできません。
私が使用したマグネットは、シンワ測定製「ピックアップマグネット アンテナ式 H-2」 のマグネット部分を切断して使用しました。
伸縮棒との接合部に突起があり、これを尻栓の孔に挿入しました。
※ベルモントもシンワ測定も、新潟県三条市の会社なのですね・・・この記事編集で気づきました。
固着に使用したパテです。
別の用途で購入していたものを、流用しました。
実際の使用例です。
春先の雪代時期は水が冷たいので、不意に落としたルアーを、川に腕を入れて拾ったり、ルアーリターンの先だけで拾うのが、とても難儀なことでした。
これがマグネットですと、フックに着くので、簡単に拾うことができます。
しかも、尻栓側の太く重い柄の方を川に入れることなので、流水の中でも安定性がよく、操作がし易いのです。
携帯性や伸縮操作を損なわないのも、有り難いことです。
釣行後は尻栓を外すことができますので、純正品と同様に内部の排水に支障がありません。
※この写真は試作段階で、ルアーリターン245に対して、マグネットの固定に被覆付き針金を使用しております。
写真にはありませんが、冬季の桜鱒釣行においても重宝しております。
寒さで手が思うように動かない時に、ルアーを水面に落とすことがありますが、高い確率で回収できております。
私以外でルアーリターンを改造されているのを何人か見せてもらったことがあります。
マグネットの装着位置が違ったり、チェーンを取り付けてフックに引っかけ易くされていたりと、様々な工夫が見受けられました。
釣り人それぞれのルアーリターンがあって、愛用されているということだと思います。
私の釣行において、マグネット付きのルアーリターンは、渓流から桜鱒まで、一年を通じての必需品となっております。
ベルモント社と忠さんとプロショップオオツカさんに感謝しております。
以上です。
※2014年7/4の道具録6回目で、本記事と関連する
を掲載しておりますので、そちらも御覧下さい。
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【補足】
過去の道具録と、関連する感想録の記事のリンクです。
第2回 本記事
第4回 「◇道具録~天国針」
第5回 「◇道具録~虫対策」
関連記事 「☆感想録~系統別パートナーズDVD全作品リスト①の御紹介」
「☆感想録~系統別パートナーズDVD全作品リスト②の御紹介」