初代ガンダムの主題歌「翔べ！ガンダム」。
子供の頃から数えきれないほど聞いてきた歌なのでもちろん嫌いじゃないけれど、歌詞が勧善懲悪スーパーロボットものみたいな歌詞なので、ちょっと違和感があります。
ガンダムの世界は連邦とジオンの政治的な対立から派生した戦争を描いているので、視聴者目線から見てもどっちを正義とするか悪とするかの判断が難しい。
イスラエルとハマスのどっちが正義でどっちが悪か判断つかないのと同じ。
なので「正義の怒りをぶつけろガンダム」の歌詞などにちょっと違和感を覚えてしまう。
「翔べ！ガンダム」の歌詞がガンダムの世界観にそぐわなかったからか、劇場版ガンダムではガンダムの世界観を反映したような歌詞の歌が作られました。
特に劇場版2作目の歌「哀 戦士」は現在のガンダムのゲームにも採用されるほど人気と知名度があります。
「哀 戦士」は歌詞も良いけど、哀愁を含みつつも力強い曲も素晴らしい。
「哀 戦士」を作曲したのは井上大輔（井上忠夫）で、歌っているのも井上さんです。
ベストテンでご本人が歌っている動画がありましたが（歌は3:11～）、抜群の歌唱力で歌うだけでなく合間にサックスを演奏するなど音楽の才能が半端ではないです。
井上さんはジャッキー吉川とブルーコメッツのメンバーとして芸能界に入り、その後は作曲家としても活動しました。
有名な曲としては以下のようなものがあります。
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残念ながら井上さんは2000年（平成12年）に亡くなっています。
お墓を訪ねるべく、神奈川県秦野（はだの）市へ。
秦野駅では初めて降りましたが、なるほど、この辺は丹沢が近いのね。
ブログだとすぐ着いたように見えるけど、お墓まで歩いて1時間かかります。
幹線道路沿いの住宅街を抜け、山の農村地帯へ入ってきました。
山道だけどこのルートであってるのかな。
山道を抜けて目的地の土屋霊園に着きました。
井上さんのお墓の詳細な場所が分からないので事務所で聞いたら「教えられない」の回答が。
最近は個人情報の問題があって有名人のお墓も教えてくれなくなりました。
「教えられない」と言われてこの僕が引き下がるとでも思ったか？
教えられないなら手前で探してやるわ。
洋型のお墓ということは分かっているので、同型のお墓を1個1個調べてまわります。
30分以上探しても見つからず、あきらめかけていたその時、ついに井上さんのお墓を発見しました！
お墓の正面には、井上さんの横顔のイラストが刻まれています。
井上さんはなぜ亡くなったか…井上さんは奥さんが病気がちで、仕事をしながら奥さんの看病もしていたそうです（子供はいなかった）。
そんな時、井上さんも目を患ってしまい自身の病気と奥さんの看病疲れから自宅で自ら命を絶ってしまったのです（58歳没）。
そして翌年、なんと奥さんも自宅で自殺。
墓石の横には、井上さん（右下）と横には多分奥さんであろう綺麗な女性の写真彫りがされていました。
才能ある人になぜこんな悲劇的な最期が降りかかってしまったのだろうか。
神や仏がいるなら井上さんだけでも助けてやりゃあよかったんだ、そしたら奥さんだってこんな最期は迎えなかっただろうに。
様々な思いを胸にして手を合わせてきました。
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行きに1時間、お墓探しに30分、帰りに1時間、休むことなく歩き続けてようやく秦野駅近くに戻りました。
秦野は湧水で有名らしく、なにやら湧水ポイントがあるらしいので行ってみます。
弘法の清水は、よくある「坊主が地面から水を湧き出たせた」的な湧水ポイントです（なんという雑な説明…）。
一時期は汚染されていた時期もあったそうですが、現在は浄化されて普通に飲めるまでに回復したそうです。
せっかくなのでお水をいただきますか、ちょうど500mlのペットボトルが空っぽになっていたので、それに水を入れて持ち帰りました。
丹沢は行ったことがないので、こちらも機会があれば行ってみたいです。
終わり。