ミニブログとは、1行150文字程度の短い文章で記述されたブログ。


 通常、ミニブログはSNSとしてコミュニティ化されており、ユーザ間でコミュニケーションがとれるようになっている。mixiやGREEなどのSNSが日記やフォトアルバム、ニュースリーダーなどさまざまな機能を充実させることで友人間のコミュニケーションの密度を濃くしていく一方で、ミニブログは濃いコミュニケーションを嫌ってもっと気軽にコミュニケーションをとりたいというユーザの要望により登場した。


 ミニブログはその特徴を従来の高機能で濃いコミュニケーションを目的としたSNSに対して「もっと気軽に」とか「もっとのんびり」といったニュアンスで、「緩いコミュニケーション」と表現されることが多い。


 ミニブログが認知されるきっかけとなったのは、2006年7月にサービスを開始したTwitterで、「What are you doing?」(今、何しているの?)という問いに140文字程度で回答していくという趣旨のサイトである。アメリカで急速に普及して話題となり、日本でもブロガーを中心に利用者が拡大していった。


 Twitterの成功を受け、現在では様々なミニブログサービスが日本でも提供されている。ミニブログはSNSとして専用のサイトでユーザ同士の交流を楽しむほか、ブログパーツとして自分のブログにスクリプトコードを貼り付けることにより自分の現在のステータスを知らせるツールとして活用することもできるようになっているものも多い。

 マルチポストとは、まったく同じ文章を複数の掲示板やニューズグループに投稿すること。


 複数の掲示板に出入りしている人はあちらこちらで同じ記事を何回も読む羽目になるため、マルチポストを嫌う傾向が強い。また、返事がないからといって同じ掲示板に何回もマルチポストを続けていると、掲示板荒らしとみなされ、投稿を削除されたり出入り禁止になる場合もあるため、マルチポストは行なうべきではない。


 ちなみに、マルチポストと似た概念に、1つの記事を複数のニューズグループから参照できるようにする「クロスポスト」というものがある。しかし、クロスポストはあくまで1つの記事として管理されているため、どこかのニューズグループでクロスポスト記事を一度読んでおくと、他のニューズグループで同じ記事を見かけても、既に読んだことを確認できる。このため、投稿先のニューズグループが適切であれば、クロスポストはマナー違反とはならない。

 マッシュアップとは、Web上に提供されている情報やサービスなどを組み合わせて、新しいソフトウェアやサービス、データベースなどを作ること。Web 2.0の構成要素として注目されている。GoogleやYahoo、Microsoftなどが提供する地図サービス、Amazonが提供する商品情報など、自社の技術をWebサービスとしてAPIを公開するケースが増えてきており、これらの機能に独自のユーザーインターフェイスを組み合わせて、新しいサービスが提供されている。


 米国を中心に数多くのマッシュアップ事例が登場し、犯罪の統計情報、ハリケーン情報、ガソリンスタンドの価格情報といった実用的なものから、温泉情報、UFOの目撃情報、ニューヨークの映画ロケ現場のような、趣味やエンターテイメントに類するものなど様々。マッシュアップの源泉となるAPIの開発にも拍車がかかっている。


 もともとはヒップホップ系の音楽用語で、たくさんの曲を混ぜ合わせてリミックスするテクニックのことを指す。


 待ち受けFlashとは、携帯電話の待ち受け画面に表示されるFlashコンテンツ。


 携帯電話向けの軽量版Flash仕様であるFlash Liteで作成されたコンテンツで、待ち受け状態の画面に表示するためのムービーやアプリケーションなどのこと。キャラクターが動くアニメーションや、針がリアルに動くアナログ時計、クイズゲームなど、静的な画像では表現できない動きのあるコンテンツが多い。

 マイミクシィとは、ソーシャルネットワーキングサイトmixiで、他のユーザと相互に「友人」関係の登録を行なうこと。また、そのように友人関係として登録されたユーザ。


 マイミクシィとして登録されたユーザは、自身のトップページで「マイミクシィ一覧」として一覧表示され、他のユーザに公開される。マイミクシィ一覧を見れば誰と誰が友人関係にあるか知ることができる。また、mixiでは日記の公開範囲を「一般に公開」「友人まで公開」「友人の友人まで公開」の3種類から選択することができるが、この「友人」とはマイミクシィ登録しているユーザのことである。自分のトップページにはマイミクシィの日記の最新記事や、自分がコメントした日記記事の一覧が表示され、常に友人の近況を把握することができる。


 マイミクシィになるには相手に申請のメッセージを送り、相手が承認すると結ばれる。自分をmixiに招待したユーザ、自分が招待したユーザは自動的にマイミクシィに登録され、招待から3ヶ月間はマイミクシィを外すことができない。マイミクシィは最低1人以上必要で、最大で1000人まで登録できる。相手に解除されるなどして一定期間以上「マイミク0」の状態が続くと、アカウントが剥奪される。


 ホワイトスペースとは、画面上では何も表示されない文字のこと。具体的にはスペース、タブ文字、改行文字を指す。ホワイトスペースはHTMLの表示では1文字の半角スペースに置き換えられる。このほか、かなりのプログラミング言語で「ホワイトスペースは何文字あっても1文字のスペースとみなす」という扱いがとられている。また、正規表現でホワイトスペース(字数は問わない)を意味する記号を単語の間に挟んで、フレーズを正確に認識させるなどの用法がある。ちなみに、全角スペースは単なる全角文字の一種として扱われるため、いわゆるホワイトスペースには含まれない。

 ホームページビルダーとは、日本IBMが開発・販売しているWebページ作成・編集ソフト。IBM本社の開発したソフトの日本語版ではなく、同社の大和研究所で開発された日本製のソフトウェアである。


 初心者でも使いやすいよう配慮されており、業務用ソフトを手がけることの多い同社にしては珍しく、個人ユースや小規模企業などで人気がある。逆に、Webサイト制作のプロなど上級者は他社の業務用ソフトを使うことが多い。販売本数ベースでは日本で最も売れているWebサイト作成ソフトである。


 ホームページビルダーは豊富なテンプレート(雛型)や、画像・音声などの自由に使えるサンプル集、画像編集ソフトや動画編集ソフト、ファイル転送ソフトなどの付属ソフトなどを備えている。初心者に特に人気なのがホームページビルダー独自の「どこでも配置モード」で、印刷物の組版に使うページレイアウトソフトのように、画面の好きな場所に文章や画像などの素材をドラッグ&ドロップしてWebページを作成できる。ただし、このモードで作成されたWebページはブラウザの種類やウィンドウサイズによってはレイアウトが崩れてしまったり、文章などの表示順がHTMLソースから判読できなくなり、検索エンジンなどが正しく読み取れないといった問題点も指摘されている。


 ホームページとは、Webサイト、もしくはそのトップページ。サイトのトップではないWebページをホームページと呼ぶこともある。また、Webブラウザを起動したとき最初に表示されるページ。


 当初は、ブラウザ起動時に最初に表示されるページの意味だったが、転じてWebサイトのトップページのことを意味するようになり、さらに、Webサイト・Webページの同義語として用いられるようになった。


 現在では、ブラウザ起動時表示ページは「スタートページ」と呼ぶのが一般的で、「ホームページ」をこの意味で用いられることはほとんどなくなった。初期の名残として、Webブラウザのメニューや設定に「ホーム」「ホームページ」という項目が残っている。

 ポップアップ遮断機能とは、Webサイトを閲覧中に自動的に新しいブラウザウィンドウが起動する「ポップアップ」を無効にする機能。


 Webブラウザはスクリプト実行機能を持っており、Webページをロードしたときや他のページへの移動するとき、ウィンドウを閉じるときなどに新しいウィンドウを起動して指定したページを表示するようプログラムすることができる。


 最近ではこれを広告の表示に利用する事業者が増え、ブラウザの動作が遅くなったり、操作性が悪化したり、コンピュータが不安定になってしまうといった弊害が目立つようになった。ウィンドウを何度閉じても無限に新しい画面が起動するようプログラムした悪質な事例もある。


 こうしたユーザの不快感を取り除くため、最近のWebブラウザには、ブラウザ自体の機能、またはツールバーなどの付加機能として、ポップアップ機能を無効にする機能が提供されており、ポップアップ広告のない快適なWeb閲覧ができるようになっている。

 ポップアップとは、Webページがスクリプトを使って新しいブラウザウィンドウを自動的に開き、別の内容を表示させること。


 代表的な広告表示の手法だが、サイトマップやメニューを別ウィンドウで提供する、訪問者をランダムに抽出してアンケートを依頼する、などの使用法もある。ポップアップはユーザの注意を引く効果が大きい反面、ポップアップを強調しすぎるとユーザにWebサイト自体に対する不快感を持たせてしまう。


 ポップアップはスクリプトの機能のひとつに過ぎないため、使いようによってさまざまなポップアップの形態が発生する。例えば、ポップアップウィンドウが閉じられるたびに新しいポップアップウィンドウを開くという動作も可能で、多くのアダルトサイトがこの手法を用いている。また、無限に新しいウィンドウをポップアップさせることも可能で、OSのハングアップなども誘発する、悪質なスクリプトとして知られている。


 ポップアップはJavaScriptなどのスクリプト言語を使用して実装されているため、Webブラウザのスクリプト実行機能をオフにすれば、ほとんどのポップアップは防止できる。ちなみに、最近はポップアップ広告がユーザに悪印象を与えることを踏まえて、開いているブラウザウィンドウの裏側に新しいウィンドウを開く、いわゆる「ポップアンダー広告」が普及の兆しを見せている。