隠しリンクとは、検索エンジンだけに認識させるよう、人の目に触れないような設定でWebページに配置されたリンクのこと。


 検索エンジンはWebページの重要性や関連性を評価する際、他のページへのリンクや他のページからのリンクを考慮する。これをページの内容を変えずに意図的に操作するため、人間がブラウザで表示した時にはほとんど(あるいは、まったく)見えないような装飾設定でページ内に配置されたリンクを隠しリンクという。多くの検索エンジンは隠しリンクを不正行為(検索エンジンスパム)とみなし、ペナルティとして検索結果から除外したり、極端に検索順位を下げたりといった対抗措置を取っている。


 スタイルシートや表示設定関連のHTMLタグなどを使って、文字のサイズを1ピクセルに設定したり、文字色を背景色と同じ色に設定したり、透明な画像にリンクを設定したりといったテクニックが使われる。

 顔文字とは、人の顔を文字で表したもの。笑顔 (^_^) や泣き顔 (T_T) など、様々なものがある。パソコン通信やインターネットでは文字が主な伝達手段であるため、感情を表現するために文章に混ぜて用いることがある。文章そのものだけでは誤解を与えると思われる時に、語調を和らげることができるという利点があるが、あまり親しくない人に対して使うと馴れ馴れしい印象を与えることがあるので注意が必要である。一般に、仕事で相手先とメールを交換する場合など、改まった場では用いるべきでないとされている。スマイリー(smilly)などとも言う。欧米では :-) のように横に倒した顔文字が使われることが多い。

 オンライン翻訳サービスとは、ユーザが読めない言語で書かれているWebページやテキストをその場でアプリケーションソフトを使って翻訳し、訳文を提供するサービス。


 いわゆる機械翻訳の一種だが、インターネット上で提供されるサービスという特性上、翻訳にかけられる時間は長くても数十秒程度の短さになる。このため、オンライン翻訳サービスで提供される訳文の精度は、パソコンにインストールした翻訳ソフトなどと比べて低くなるといわれている。


 もっとも、精度が低くなるといっても、ある程度意味が分かるというレベルの訳文は得られるため、文書の概略を理解する程度の、正確に文章を理解する必要がない用途では、手軽に翻訳を得られる点で特に有用である。


 オンライン翻訳サービスは処理に時間がかけられない都合上、くだけた表現や慣用的な表現、専門的な表現などを苦手とするものが多い。したがって、ニュース記事などは比較的正確に翻訳できる一方、掲示板や技術情報の翻訳はほとんど読めない結果になってしまうことも多々ある。

 オンラインアルバムとは、インターネット上でアルバム風のWebサイトを作成できるサービス。カメラで撮影したフィルムや写真、あるいはデジタルカメラで撮影した画像を登録し、アルバム風にレイアウトされたWebサイトとして公開することができる。ポータルサイトの会員向けに無料で提供される例が多い。パスワード等を設定して家族や仲間だけに公開することもできるようになっていることが多い。公開したデータの現像や、マグカップなどのフォトグッズの作成、写真つき電子メールの送付、携帯電話の待ち受け画像作成などといった付属サービス(多くは有料)が用意されている場合もある。

 オンサイトオプティマイゼーションとは、Webマーケティング手法の一つで、Webサイトの閲覧者一人一人に合わせて動的にWebページを変化させ、最適なWebページを表示する手法。閲覧者が会員登録や商品購入などを行なう割合(コンバージョンレート)を高めるために用いられる。


 同様の効果を見込んだ手法としてLPOがあるが、LPOにおいてはすべての閲覧者に対して同じWebページしか表示しない点でOSOとは異なっている。OSOはLPOをより発展させた新しい手法として注目を集めている。


 OSOにおいては、閲覧者がWebサイトを訪れた時間帯や、訪問回数、リンクのクリックなどの操作履歴などを記録、分析し、閲覧者をその行動特性によって分類(クラスタリング)し、統計情報として蓄積する。クラスタリングを行なった結果と現在の閲覧者の行動を比べることにより、その閲覧者が、現在商品を比較検討している段階であるとか、ひとつの商品を探している状態である、といった推測が可能となる。


 例えば、閲覧者が商品の比較検討段階であると推測できた場合は、同じカテゴリの商品一覧を表示し、比較をしやすくするといったWebページの最適化が考えられる。OSOを行うことにより、万人向けのWebページではなく閲覧者一人一人が必要とするWebページを表示することができ、コンバージョンレートの大幅な向上が期待できる。

 オフ会とは、パソコン通信やインターネット上で活動するグループに所属するメンバーや、ネットワーク上の特定の掲示板・チャットなどによく出入りする人々が、実際に集まって行なう会合のこと。ネットワーク上、すなわち「オンライン」に対し、現実世界を「オフライン」としてこのような呼び方がされている。ネットワーク上の知り合いが実際に顔を合わせる数少ない機会の1つであり、主に談笑など、インフォーマルな催しとして行われる傾向が強い。

 オープンディレクトリプロジェクトとは、世界中のボランティアが共同で制作しているWebディレクトリ。誰でも自由に制作に参加できるほか、ディレクトリは無償で自由に公開・再配布できる。


 数十万のカテゴリに数百万のWebサイトが登録されており、世界最大のディレクトリと言われる。日本語をはじめ数十ヶ国語のサイトが登録されている。オリジナルはdmoz.orgで公開されており、誰でも自由に自分のサイトに取り込んで公開したり、一部を改変したりすることが許されている。


 当初は「GnuHoo」「NewHoo」などの名称だったが、1998年11月にWebブラウザで有名なNetscape社に買収され、現在の名称になった。現在では同社を買収したAOL TimeWarner社の傘下にある。

 オフィシャルサイトとは、企業や有名人が自ら公開しているWebサイト。有名人の場合は、ある特定のファンが運営するサイトに「お墨付き」を与え、そこをオフィシャルサイトとする例(公認サイト)もある。


 オーガニック検索とは、検索エンジンの検索結果のリストのうち、有料登録やスポンサー広告などの結果を含まない部分のこと。また、そのような結果しか含まない検索結果のこと。


 一般的に、検索結果の画面(SERP)には、検索エンジンに広告料を支払って掲載されているリスティング広告や、ディレクトリなどに有料登録されたWebサイトのリストなどが含まれている。このような利害関係のあるリストを除いた、Web上から集めてきたデータを独自のアルゴリズムで順位付けした本来の検索結果の部分のことをオーガニック検索という。


 通常は、スポンサーによるリンクとオーガニック検索の部分は明確に分離されて表示されるが、検索エンジンの中にはオーガニック検索の中に有料リンクを混在させて、両者が簡単には見分けられないような形で表示しているところもある。


 オーガニックリンクとは、Webサイトから別のWebサイトへのハイパーリンクのうち、リンク購入などによらない自然なリンクのこと。


 オーガニックリンクは、リンク元の管理者が自サイトとの関連性や必要性などから自発的に設置したリンクである。リンク元の管理者がリンク先サイトを、リンク元サイトと関連が強く、重要度が高いと考えている可能性が高いため、検索エンジンなどがWebサイトの評価を機械的に算出する際の重要な指標として用いられる。


 これに対し、オーガニックでないリンクには、リンク先が金銭などの対価を提供し、引き換えにリンクを設置するペイドリンク、お互いにリンクを張り合う相互リンクなどがある。