ウェブマスターとは、Webサイトの管理者。サイト規模の大小を問わず用いられる用語で、個人サイトではその人がウェブマスターとなり、大規模な企業サイトなどではWebサイトを統括する人間がウェブマスターとして業務にあたる。ウェブマスターの仕事は明確には決められていないが、一般的にはサイト構築や管理、大規模な場合にはそれらを遂行する人たちの管理などが含まれる。Webサイトに関して対外的な窓口としての役割も重要な仕事の一つである。

 イントラブログとは、企業などのイントラネット上でのみ公開されるブログ。社内における情報交換・情報通知を目的として構築される。インターネット上に公開されているわけではないため、社外から読むことはできない。


 イントラブログは、企業などにおいて主に社員を対象として公開されるブログである。単に社内のみで公開する「社内ブログ」という位置付けだけでなく、RSSの自動生成などによって情報通知を迅速に行なう「社内情報網」としての側面も持ち合わせている例が多い。情報通知は従来電子メールなどの方法で行なわれていたが、この役割をイントラブログに移すことで社内メールを削減できる他、通知およびそれに対するコメントなどを一元的に管理できるようになる。また、イントラブログには、ブログの形式を取ることで従来の手法では表に出てこなかった個人の知識や情報を発掘する狙いがあり、ナレッジマネジメントを重視した手法と言える。


 しかし、急に社員個々人からの情報発信を要求してもうまくいかないことから、イントラブログ運用の初期では企業の上層部やグループのリーダーなど、マネジメントを行なう立場からの情報通知を主たる目的として用いるトップダウン型も多い。社員一人一人が情報を発信するという環境が受け入れられるコラボレーション型になれば、個々人にブログを与え情報発信・情報共有を行なうことが可能になる。

 インターネットナンバーとは、電話のように番号を入力してWebサイトにアクセスできるシステム。1996年12月にディアンドアイシステムズが「Hatchサービス」の名称で開始したもので、2000年4月に社名およびサービス名がともに「インターネットナンバー」に改称された。


 Webブラウザに専用のプラグインをインストールすると、1桁から11桁までの数字を入力することで目的のWebサイトにアクセスすることができる。数字とサイトの対応付けはあらかじめ同社のデータベースに登録されており、企業などが有料で番号を購入して登録する。短い番号は覚えやすいため登録料金も高い。

 イメージ検索とは、キーワードを入力すると、入力したキーワードと関連する画像をインターネット上から検索して表示するシステムやサービス。


 コンピュータによる自動処理では、画像そのものから画像の意味を推測するのは非常に難しく、イメージ検索では画像のキャプションや周囲のテキストを参考にして、画像の意味を推測している。


 イメージ検索に使用するデータはテキスト検索と同様にあらかじめ収集されており、イメージ検索で表示された画像が本来のWebサイト上に残っているとは限らない。

 アンカーテキストとは、HTML文書の中で、リンクが設定された文字列のこと。HTMLでは他の文書や画像などへのリンクを設定するのに<a>タグを利用するが、<a href="...">と</a>で囲まれた部分をアンカーテキストあるいはリンクテキストという。通常、アンカーテキストは青い色で表示され、下線(アンダーライン)が引いてある。マウスカーソルを重ねるとリンクされているURLがブラウザウィンドウ下部のステータスバーに表示される。一度クリックしたリンクは紫色で表示される。これらの色や効果はスタイルシートで設定することが可能。

 アバターとは、チャットなどのコミュニケーションツールで、自分の分身として画面上に登場するキャラクター。ゲームの主人公キャラクターのことはアバターとは呼ばない。


 マンガ風のキャラクターが使われることが多く、人間だけでなく動物やロボットなどを選択できたり、髪型や服装、装飾品などを選んでオリジナルのキャラクターを作成できるようになっている場合もある。パソコンの処理速度の向上に伴い、アニメーションや3次元グラフィックスを応用したシステムも登場している。


 伝統的にネット上のコミュニケーションは文字だけで行なわれていたが、アバターを使うことによって実世界のコミュニケーションと同じように表情や動作による豊かな表現が可能となった。ただし、文字でのやり取りに慣れたネットのヘビーユーザは文字による表現に不足や違和感を感じないため、アバターを好んで使うのはライトユーザ層や初心者、子どもが多いと言われている。

 アダルトサイトとは、性的な内容を提供するWebサイト。多くは閲覧を成人のみに限定している。アダルトビデオがビデオデッキの普及に大きく貢献したと言われるように、インターネット黎明期の1990年代後半にはアダルトサイトの存在がネットの普及に一役買ったとも言われる。


 アダルトサイトは男性向けの性的な内容を含む画像や映像、音声などを提供するサイトのことで、成人に利用を限定しているものが多いが、公的な証明などによって厳密に成人を識別しているところは少なく、子どもが簡単に成人向けの情報にアクセスできてしまうとして問題視されている。広告などが掲載される代わりに無料で利用できるものと、クレジットカードなどで利用料を支払う有料のものがある。利用料をめぐっては、アダルトサイトを装ってカード番号を詐取する悪質なサイトが古くから後を絶たず、近年ではワンクリック詐欺など新たな問題も起きている。


 日本では性的な内容の提供は法律で制限されており、内容によっては公然わいせつ物陳列罪や児童ポルノ禁止法違反などに問われることがある。実際、過去に何度もアダルトサイト事業者がこれらの罪状によって検挙されている。こうした国内法の規制を避けるサーバを海外に設置して日本人向けにサービスを行なう事業者もおり問題となっている。逆に、日本で合法でも外国で違法な内容もあり、児童ポルノ禁止法制定以前の日本はインターネットに児童ポルノを垂れ流す「児童ポルノ天国」などという不名誉なレッテルで国際的な非難を浴びていた。

 アクティブスクリプトとは、Microsoft社のWebブラウザ「Internet Explorer」に内蔵されているプログラム実行機能。JavaScript(JScript)やVBScriptで書かれたスクリプトを実行できる。


 従来のWebページは、HTMLや画像で構成された印刷物のような静的な表現だったが、スクリプトを追加することにより、操作性や視覚的な効果を付け加えることができる。マウスポインタがメニュー項目の上に来ると色が変わったり、フォームの入力値をチェックして警告を出すといった機能はアクティブスクリプティングを利用している。


 機能が豊富で利便性が高い分、悪用されて深刻な問題を引き起こす危険性も高い。ローカルファイルやレジストリを読み込む機能などを悪用してパスワードやメールアドレスを盗むスクリプトや、コンピュータを使用不能な状態に追い込む不正なスクリプト(ブラウザクラッシャー)が次々登場し、問題となっている。また、現在流通しているコンピュータウイルスの多くは、アクティブスクリプティングを悪用してMicrosoft社のメールソフト「Outlook Express」を通じて感染するようにできている。

 アクセスログとは、Webサーバの動作を記録したもの。Webサーバの種類によって内容は異なるが、アクセス元のIPアドレス、アクセス元のドメイン名、アクセスされた日付と時刻、アクセスされたファイル名、リンク元のページのURL、訪問者のWebブラウザ名やOS名、処理にかかった時間、受信バイト数、送信バイト数、サービス状態コードなどである。

 1回の動作につき、これらの項目を列挙した1行のログデータが生成されるため、アクセスの多いサーバでは大量のアクセスログが生成される。通常、アクセスログをそのまま管理者等が目にすることはあまりなく、ログ解析ソフトなどで項目ごとに集計したものを分析する。

 アクセスカウンタとは、あるWebページに何回アクセスがあったかを数えるプログラムおよびその表示結果。「あなたは○○人目のお客様です」などとして当該ページ上にアクセスカウンタが表示されていることが多い。高機能なものになると、アクセス記録を取って解析する機能を持ったものや、同一アドレスからの連続アクセスを除外する機能を持つものなどもある。