アクセシビリティとは、情報やサービス、ソフトウェアなどが、どの程度広汎な人に利用可能であるかをあらわす語。特に、高齢者や障害者などハンディを持つ人にとって、どの程度利用しやすいかという意味で使われることが多い。"accessibility" とは「近づきやすさ」「接近容易性」といった意味の英単語である。


 例えば、手や腕の障害のためにマウスを使えない場合、ソフトウェアはキーボードだけで利用可能である必要がある。弱視や老眼の人にとってはフォントサイズや配色は容易にカスタマイズ可能でなくては見にくい。視覚障害の人は読み上げソフトを使うので、それに適したレイアウトや記述方法が求められる。


 特に、Webページについての「利用のしやすさ」を「Webアクセシビリティ」という。これについては「WCAG」(Web Content Accessibility Guidelines)という指針がW3Cによって提唱されている。画像や音声などには代替テキストによる注釈をつける、すべての要素をキーボードで指定できるようにする、情報内容と構造、および表現を分離できるようにするなどの方針が定められている。


 ZOPEとは、Pythonで書かれている、オープンソースの高機能アプリケーションサーバソフト。ZOPEは単独でWebサーバとして動作し、Pythonプログラムを使用して動的にWebページを生成することができるほか、データベースソフトと連携した動作にも対応している。また、ZOPEはサーバ上のコンテンツをWebブラウザ経由で管理する機能を備えており、コンピュータの操作に慣れていない人が容易にWebサイトを管理できるよう配慮されている。ZOPEはソースコードが公開されているため、自力でZOPEを改造して機能を追加することもできるが、プラグインを導入して機能を追加する方法も用意されている。


 YouTubeとは、2005年2月に設立された米ネットベンチャーYouTube社が運営する、動画コンテンツ共有サイト。会員登録をすることによって誰でも容量100MB、再生時間10分以内の動画ファイルをアップロードし公開することができる。YouTubeで公開された動画ファイルは会員登録をしていないユーザでも無料で閲覧することができる。閲覧したい動画のキーワード検索も行うことができ、会員登録したユーザはさらに閲覧した動画に対するコメントを投稿したり、動画を5段階で評価したりといったこともできる。


 YouTubeは手軽に動画ファイルの配信および閲覧が行えるため人気を集めており、YouTubeへのアクセス数は増え続けている。2006年3月時点で米国内からのアクセスが1ヶ月あたり800万、日本国内からのアクセスも1ヶ月あたり200万と言われる。大容量の動画ファイルを配信するため、運営にかかる回線使用料も莫大で、1ヶ月あたり100万ドルを超えると推定されている。YouTubeにはWeb広告が掲載されているが、今後どのように収益を上げていくのかといったビジネスモデルは公開されていない。


 YouTubeにアップロードされた動画はFlash形式でストリーミング再生により公開されており、動画ファイル総数は4000万で毎日3万5000ずつ追加されているという。YouTubeで公開されている動画の内容は、個人の撮影したホームビデオなどの他に、テレビ番組やアニメ作品、音楽プロモーションビデオなどの著作物も多く含まれる。著作権のある動画コンテンツを無断で公開することは当然違法であり、YouTube側はそのような違法コンテンツをアップロードしないように呼びかけ、権利者の要請に応じて違法コンテンツの削除も行なっている。


 YouTubeでは依然として多数の違法コンテンツが配信されているのが現状であるが、Yahoo!動画でYouTubeのコンテンツが検索できるようになったり、東京MXテレビがテレビ番組コンテンツの配信を始めるなど、その影響力からとりまく環境が変化してきている。2006年10月にはYouTube社がネット検索大手のGoogle社に買収され、同社子会社となった。


 Yahoo!とは、Yahoo!社が運営するポータルサイト。ディレクトリ型のサーチエンジンが中心となっている。WWW上で公開されている情報をカテゴリ別に分類したリンク集を提供している。現在では世界の約20の国・地域で現地語によるサービスを提供している。


 スタンフォード大学電気工学科博士課程の学生だったJerry Yang(ジェリー・ヤン)氏とDavid Filo(デビッド・ファイロ)氏の2人が個人的なリンク集として1994年4月に公開したものが原形となっている。1995年4月にYahoo!社が設立され、本格的に活動を開始した。


 日本では1996年1月にソフトバンクとYahoo!社が共同でヤフー株式会社を設立し、同年4月から「Yahoo! JAPAN」として日本語のサービスが提供されている。


 最近ではリンク集だけでなく、ニュース速報や株価情報、フリーメール、チャット、電子掲示板、ネットオークションなどの付加サービスも提供されるようになり、最有力ポータルサイトの一つとなっている。


 国内では2001年夏からYahoo! BBというブランド名でADSL専門のインターネットサービスプロバイダ事業も手がけている。


 XOOPSとは、テキストや画像などのコンテンツを用意するだけでWebサイトを構築および編集できる、コンテンツマネジメントシステム(CMS)のひとつ。GPLに基づいて開発されている。PHPで実装されており、Apacheの上で動作する。またコンテンツを保存するデータベースとしてMySQLを利用している。


 XOOPSは2001年にPHP-Nukeと呼ばれるCMSを元に日本人の開発者集団によって開発されたもので、2003年にはXOOPS2がリリースされている。2005年には、日本独自のバージョンであるXOOPS Cubeがリリースされた。日本人によって開発されたため、他のCMSにあるような日本語の文字列処理に関する問題が少ないのが特徴のひとつ。


 XOOPSでは、ブログやBBSなどをモジュールとして組み込むことで様々な機能を持ったWebサイトを構築できる。モジュールは誰でも作成・公開できる。モジュールは、ブログやBBS以外にもフォトアルバムやファイルアップローダ、カレンダーやスケジューラ、アクセス解析やシステム管理など様々な機能を持ったものが公開されている。


 XOOPSは企業用サイトの構築に用いられることも多く、XOOPSを標準で会員用のWebサーバにインストールしているインターネットサービスプロバイダ(ISP)も登場している。

 XAMPPとは、非営利団体のApache Friendsが提供している、Webサーバとデータベース管理ソフト、スクリプト言語環境などを一つにまとめたパッケージソフト。Linux版、Windows版、Mac OS X版、Solaris版が開発されており、Apache FriendsのWebサイトで公開されている。


 XAMPPはWebサーバソフトのApache Web Server、データベース管理ソフトのMySQL、Webページを動的に生成する拡張機能のPHP、スクリプト言語のPerlの4つを一つのパッケージにまとめ、一括でインストールできるようにしたもの。4つはいずれもフリーソフトウェアであり、XAMPP自体もフリーソフトウェアとして公開されている。


XAMPPにはこれら4つのほかに、FTPサーバやSSLライブラリなど関連するソフトウェアも含まれている。


 これらはいずれも人気のソフトウェアで、個別にインストールしたあと連携して動作させることが多い組み合わせだが、連携させるには設定などに様々なコツがあり、一筋縄では行かなかった。XAMPPはパッケージをダウンロードしてインストーラを実行するだけで、すぐに動作する環境を構築することができる。


 WWWとは、インターネットやイントラネットで標準的に用いられるドキュメントシステム。欧州核物理学研究所(CERN)のTim Berners-Lee氏が所内の論文閲覧システムとして1989年に考案したものを基礎としている。広く一般に公開されたのは1991年のこと。HTMLという言語で文書の論理構造や見栄えを記述し、文書の中に画像や音声など文字以外のデータや、他の文書の位置(ハイパーリンク)を埋め込むことができる。インターネット標準のドキュメントシステムとして1990年代中頃から爆発的に普及し、現在では世界規模での巨大なWWW網が築かれている。インターネットで最も多く利用されるアプリケーションである。WWWで用いられる技術についてはW3Cが標準化にあたっている。


 WS-Securityとは、Microsoft社、VeriSign社、IBM社が共同して提唱している、SOAPメッセージの信頼性を保証するための仕様。XML SignatureやXML Encryptionといった、XML文書のセキュリティ保護のための仕様を、SOAPで使用する方法を定義したものである。


 WS-Securityが用意しているセキュリティ保護機能は、デジタル署名の付加、ユーザ認証データ(トークン)の付加、メッセージの暗号化の3種類。これらの機能を組み合わせて使用することで、SOAPメッセージの機密性・一意性を保証することができるようになっている。


 WS-Securityは特定の署名・暗号化アルゴリズムに依存しない構造になっているため、サーバ・クライアント間で合意があれば、非標準の署名・暗号化アルゴリズムを使用したSOAPメッセージを使用することも可能である。


 なお、WS-Securityは鍵交換そのものの仕様を規定するものではないため、暗号化に必要な公開鍵などは別途セキュアな手段を用いて調達する必要がある。


 WS-Managementとは、コンピュータや通信機器を遠隔管理するためのWebサービスの技術仕様の標準。2004年10月にAMD社、Dell社、Intel社、Microsoft社、Sun Microsystems社が協同で発表した。ネットワーク上に存在する機器に管理者がネットワーク越しにアクセスし、機器の状態を調べたり設定を変更したりといった一連の管理操作をWebサービスによって提供するためのプロトコルやデータ形式の仕様を規定している。多くの機器を抱える企業などでは、管理者がわざわざ1台1台を見てまわらなくてもWebベースの管理ソフトによって一元的に状態を把握して管理することができるようになる。


 WSDLとは、Webサービスを記述するための、XMLをベースとした言語仕様。それぞれのWebサービスがどのような機能を持つのか、それを利用するためにはどのような要求をすればいいのか、などを記述する方法が定義されている。


 データや操作を定義する部分が通信プロトコルに関する部分から分離しているため、プロトコルやエンコード形式などに関わりなくフォーマットを再利用できる、という特徴を持つ。


 開発はMicrosoft社、IBM社、Ariba社の3社が中心となって進められた。以前に開発されていたSCLやNASSLの技術も採り入れられている。