WS-CDLとは、複数のWebサービスを協調動作させる際に必要となる規約をまとめた仕様。2004年4月にW3Cが最初のバージョンを公開した。
一連のWebサービスを協調させて一つの動作を実現する際に、個々のサービスの動作の内容や、サービスの依存関係、動作させる順番などを「コレオグラフィ」と呼ばれる情報にまとめる。この記述にはXMLが利用されており、他のWebサービス関連の技術と容易に統合することができる。
WS-CDLとは、複数のWebサービスを協調動作させる際に必要となる規約をまとめた仕様。2004年4月にW3Cが最初のバージョンを公開した。
一連のWebサービスを協調させて一つの動作を実現する際に、個々のサービスの動作の内容や、サービスの依存関係、動作させる順番などを「コレオグラフィ」と呼ばれる情報にまとめる。この記述にはXMLが利用されており、他のWebサービス関連の技術と容易に統合することができる。
WPF/Eとは、Microsoft社が2005年9月に発表した、クロスプラットフォームのWebブラウザ向け画面描画エンジン。同社のWindows Vistaで標準搭載される、.NET Framework 3.0の画面描画エンジンWPF(Windows Presentation Foundation)を、Windows以外の環境でも動作するようにしたもの。末尾の「/E」は“Everywhere”(どこでも)の意味。2006年12月にはプレビュー版が公開された。
WPF/EはWebブラウザの中に埋め込まれて動作し、単純なHTMLなどでは実現が難しいリッチなユーザインターフェースを持ったソフトウェアを作成できる、Flashに似た技術である。ユーザインターフェース部分はXAMLというXMLベースの言語で記述し、ユーザの操作に対する反応などの動作はJavaScriptで記述する。WPFの持つ描画機能の多くを利用することができ、プラグインなどの形で様々な環境に対応している。Windows上のInternet Explorerで動作するのはもちろんのこと、同じプログラムをFirefoxで動作させたり、Mac OS上のSafariで動作させることも可能。
Wikipediaとは、非営利団体のウィキメディア財団(Wikimedia Foundation)が主催している、利用者が自由に執筆できるインターネット上のフリー百科事典。Wikipediaには広告や有料サービスなどが一切無く、運営に必要な資金は寄付によってまかない、執筆や編集は世界中の無償のボランティアの手によって行なわれている。
Wikipediaの掲載内容はGFDL(GNU Free Documentation License)というライセンスに従ってオープンにされ、誰でも無償で自由に利用(複製・改変・頒布・販売など)することができる。
Wikipediaは2001年1月15日に英語で開始され、現在では世界中の200を超す言語で作成されている。2008年7月現在、英語約246万、ドイツ語約77万、フランス語約68万、ポーランド語約52万、日本語約50万、イタリア語約47万、オランダ語約46万、ポルトガル語約41万、スペイン語約38万もの項目が解説されている。
「Wiki」と呼ばれるWebサイトの共同執筆・編集システムの一種を利用して作られており、「Wikipedia」の名称は、Wikiと「Encyclopedia」(百科事典)の造語。利用者は登録などをしなくても自由に項目を増やしたり内容を記述したり編集したりすることができる。こうした変更はすべて履歴として記録・公開され、他の利用者や管理者がチェックできるため、いい加減な内容や虚偽の内容、特定の意図をもって書かれた内容(政治的宣伝や企業の広告など)は書き込んでもすぐに発見され、修正される。
同財団ではいくつかのWikipedia姉妹プロジェクトを推進しており、Wikiによる辞書・シソーラス(類義語辞典)の「Wiktionary」、電子書籍・教科書「Wikibooks」、引用句事典「Wikiquote」、著作権フリーな文章のコレクション「Wikisource」、生物種についての情報を集める「Wikispecies」、ニュースサイト「Wikinews」、著作権フリーな画像や音声のコレクション「Commons」などがある。
複数人が共同でWebサイトを構築していく利用法を想定しており、閲覧者が簡単にページを修正したり、新しいページを追加したりできるようになっている。編集者をパスワードなどで制限したり、編集できないよう凍結したりすることもできる。HTMLの知識がなくてもリストやリンクを簡単に作成できるように、独自の「整形ルール」が定められている。
電子掲示板(BBS)に近いシステムだが、BBSが時系列に「発言」を積み重ねるコミュニケーションツールであるのに対し、Wikiは、内容の編集・削除が自由なこと、基本的に時系列の整理を行なわないことから、誰もが自由に「記事」を書き加えていくコラボレーションツール、もしくはグループウェアと言える。柔軟性が高く、手軽に始められて操作が簡単なことから、メモ帳代わりに使ったり、簡易なコンテンツ管理システムに利用したりする人も多い。
Wikiは、Ward Cunningham氏が「WikiWikiWeb」というWebサイトで使っていたプログラムが原型となっている。同氏がこれを公開したことから、多くのWikiクローンプログラムが作成され、様々な環境に移植された。そのほとんどはフリーソフトウェアとして配布されており、簡単に入手して導入することができる。ちなみ、「Wiki」はハワイ語の「Wikiwiki」が語源で、「速い」「急ぐ」「形式張らない」といった意味がある。
Web視聴率とは、モニター調査を元に推計した、Webサイトのアクセス数や訪問者数、訪問者の男女比、年齢層などの統計情報。日本ではネットレイティングスなどが調査している。
Webサイトの閲覧情報を知るには、サーバのログを調べたり、閲覧者アンケートを実施するなど直接調べる方法があるが、これはサイトの運営者しか知ることができず、運営者が公表してもそれが確かなものか、どういった基準で調べたものか第三者が検証することができない。これに対して、テレビの視聴率調査のように、企業や家庭のパソコンに許可を得た上でアクセス履歴を記録するソフトウェアを仕掛け、その記録を集計することにより、統計的手法でサイトの閲覧情報を知ることができる。こうした手法で得られた情報がWeb視聴率である。協力者のプロフィールを元に通常のアンケート等では難しい詳細な閲覧傾向を得ることもできる。
Webレスポンス測定サービスとは、Webサーバがクライアントからの要求に応答するまでの時間を測定するサービス。
一般的なユーザを想定した環境から顧客のWebページを訪問し、画面が表示されるまでにかかる時間やCGIの応答が返ってくるまでの時間などを測定する。ほとんどの場合、測定はプログラムが自動的に行ない、一日に何度も測定を行なって時間帯による表示時間の変化なども知ることができる。
インターネットでは以前から「8秒ルール」として、表示に8秒以上の時間がかかるWebページは改善すべきであると言われているため、こうしたサービスを利用してユーザに快適な環境を保っておくことは顧客確保の観点からも重要だとされている。
Webユーザビリティとは、Webサイトの使い勝手のよさのこと。そのページを訪れた利用者(ユーザ)がどれだけ快適に操作できるかを意味しており、ページ内の文章やボタン・画像などの各要素のわかりやすさや大きさ・配置、操作の学習しやすさ・覚えやすさ、ページ間移動の効率のよさ、ページの読み込み時間の短さなどの観点から評価される。WebサイトのWebユーザビリティを向上させると、利用者がそのサイトを再訪問する確率を押し上げるほか、電子商店では商品の購入率を上昇させるなどの効果もあるとされている。
Webメールとは、Webブラウザで利用することができるe-mailシステム。受信したメールの閲覧や、新規メッセージの作成・送信などをWebブラウザのみで行なうことができる。通常のメールと違ってすべてのメッセージをサーバ側で管理するため、どこからでもメールをチェックしたり過去のメールを参照したりできる反面、サーバの負荷は通常のシステムより高くなる傾向がある。Webメールシステムは企業向けの製品を各社が開発・販売しているほか、インターネット上でサービスとして提供している業者もある。サービスの場合、その多くは無料で利用することができる「フリーメール」サービスとして運営されている。
Webページとは、WWWシステムを使ってインターネット上で公開されている文書。Webブラウザに一度に表示されるデータのまとまりで、テキストデータやHTMLによるレイアウト情報、文書中に埋め込まれた画像や音声、動画などから構成される。インターネット上では本のように複数のWebページをひとまとめに公開するのが普通で、そのようなWebページのまとまりをWebサイトという。Webサイトは、本の表紙や目次に当たるトップページ(ホームページ)とそこからリンクされた他のWebページで構成される。
Webブラウザとは、Webページを閲覧するためのアプリケーションソフト。インターネットからHTMLファイルや画像ファイル、音楽ファイルなどをダウンロードし、レイアウトを解析して表示・再生する。入力フォームを使用してデータをWebサーバに送信したり、JavaScriptやFlash、Javaなどで記述されたソフトウェアやアニメーションなどを再生・動作させる機能を持ったものもある。