WPF/Eとは、Microsoft社が2005年9月に発表した、クロスプラットフォームのWebブラウザ向け画面描画エンジン。同社のWindows Vistaで標準搭載される、.NET Framework 3.0の画面描画エンジンWPF(Windows Presentation Foundation)を、Windows以外の環境でも動作するようにしたもの。末尾の「/E」は“Everywhere”(どこでも)の意味。2006年12月にはプレビュー版が公開された。
WPF/EはWebブラウザの中に埋め込まれて動作し、単純なHTMLなどでは実現が難しいリッチなユーザインターフェースを持ったソフトウェアを作成できる、Flashに似た技術である。ユーザインターフェース部分はXAMLというXMLベースの言語で記述し、ユーザの操作に対する反応などの動作はJavaScriptで記述する。WPFの持つ描画機能の多くを利用することができ、プラグインなどの形で様々な環境に対応している。Windows上のInternet Explorerで動作するのはもちろんのこと、同じプログラムをFirefoxで動作させたり、Mac OS上のSafariで動作させることも可能。