あっという間に第42回Webライティング能力検定を迎える準備が始まっています。

 

気付けば夏休み、7月後半です。

久しぶりの更新となりました。

 

WEB上の文章について最近感じたことがあります。

 

商品やサービスの購入などをインターネット上で行うことがほとんどになりました。

ほとんどが問題なく完了するのですが、時折「本当にわからない」ことがあります。

 

その際、皆さまはどうしていますか?

 

・「よくある問合せ」を見る

・問合せをメールで行う

・問合せ用電話番号に連絡する

 

私はこの順番で行います。

 

何往復かメールを送受信するまで解決しないのは…ちょっと時間的に待てない可能性もあります。

こういう総合問合せ電話番号はつながるまでに時間がかかることが想定されます。

お電話は、困っている方(インターネットがうまく使用できないなど)にお譲りしたい。

 

私は、本当に!「よくある問合せ」を読んで解決したいのです。

そして、しっかり書かれていることがほとんどなので、解決できます。

 

問題は「探しづらい」ことで、すぐに探せないからとりあえず「メールを!」「電話を!」となるのかな…と感じます。

ここが親切でないサイトは、今後のお付き合いは考えた方が良いのかもしれないとも最近思うようになりました。

 

 

私が所属している協会においても、検定や資格、費用など様々なお問いあわせが入ります。

「人の振り見て我が振り直せ」ではありませんが、不親切なメールの返信やサイトに出会うごとに、変更を加えるべき部分を考えています。また、サイトの内容をこういう風に変更したら良いのではないかと相談しています。

 

 

こちらからの連絡メールが届かない…ということが何件か続きました。

最近は、各所セキュリティがアップしていることもあり、迷惑メールフォルダへ振り分けられる事案です。

特に、キャリアメールはその傾向が強いと思います。

 

これに関しては、担当者協会アドレスではなく個別にGmailなどで対応して解決してきたのですが、メールのセキュリティ強度を最強にされている方も多いのかもしれません。この対応方法でも届かないことがあります。

 

そうなると…我々の最終手段は「お電話」となります。

ここまでは、以前から行ってきた流れがありますので、スタッフで対応が可能なのですが…

セキュリティ意識の高い方は、電話番号を登録しない場合があります。

 

スタッフとしての正直な感想は「お手上げ」です。

 

私たちができることと言えば、「よくある問合せ」や「申込ページ」にお願いしたいことを書き加えることです。

「どこに」「どんな」文章を付け加えるかを検討して、相談しています。

 

違う職種で、違うサイトで、違う人たちが同じように感じて日々奮闘して「お願い!伝わって!」と書かれている文章があるのかな、と思うと鼻の奥がつーんとなります。

ちょっと大げさに書いたかもしれませんが、伝わって欲しい文章を伝えたい方が書けるようにWebライティングの普及へいそしみます。

 

 

 

第42回検定の申込締切は8月11日です!

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検定にまつわる作業が完了する6月、今回のミニ論文の採点は自分自身の学びも大きかったと感じます。

 

課目6のミニ論文の問題はシンプルな問いでした。

「今後、あなたがWebライティングに関して社会に役立てられるかもしれないと思える内容を書いてください。」

 

こちらをご覧いただいている、同志の皆さま。

試しに書いていただいた方も、採点項目を読者の立場にたってお考えいただいた方もいるかと思います。

 

今回、採点で悩んだ最大の部分は「関して」についてです。

事前に採点基準として考えていた箇所に「関して」は全く入っていませんでした。

 

問題文と悩んだ箇所を見比べてほしいと思います。

(解答ベースでお伝えするので、主語は「わたし」に変えています。)

 

A「私がWebライティングに関して社会に役立つと思う内容」

B「私がWebライティングを通して社会に役立つと思う内容」

 

問題文はAなのですが、今回は5割の方がBの「通して」に変換して解答をしていました。

 

両方の微妙な違いがおわかりでしょうか。

何かが違う、違和感がある…と思い、複数の辞書で「関して」「通して(通じて)」を調べてから再度ミニ論文を読みました。

 

Aの「関して」であれば、

「私は、社会に役立つ『Webライティング』の内容は〇〇だと思います」

という流れになります。

 

Bの「通して(通じて)」であれば、

「『私』はWebライティングを用いて社会で〇〇のように役立ちたい」

という流れが多かったです。

 

この「〇〇」に入るのが、Webライティングの内容か、ご自身が社会で担っている内容なのか、読者としても採点者としても非常に悩んだ部分です。

 

Bで書かれた内容が間違っているはずがありません。

むしろ、拝読して参考になることが多かったです。

しかし、別の観点では「問われていることにこたえられているのか」と思うのです。

 

問われていることとは、Webライティングでは「読者のニーズ」ということになります。

それを無視して素敵な文章だから減点にしない、とはできないとも感じました。

 

問いをまっすぐにとらえれば、

【Webライティングのどういう内容が社会に役立てられるのか】

をご自身の現状に即して今回は書くべきではなかったのでしょうか。

 

 

「通して」で書き始めた方は、働き方や周囲の状況など「社会」に対して感じることがきちんとあり、自分自身が役立ちたいと真剣に考えている方ばかりでした。

 

今回問われているのは、もっと身近でシンプルで、受検者のみなさんが今回学んだことを思う存分披露していただく場だったのでは、と私は思います。

 

とは言え、Webライティングが踏まえてあればBの内容であっても大幅な減点対象にすべきだとは思えませんでした。

 

以下の2点に関しては、問い自体の把握ができていないと判断せざるを得ませんでした。

・社会で役立つ内容「のみ」が書かれており、Webライティングが一切でてこない

→文章としておかしいことは一切ないけれど、解答としては適切ではない

・社会には〇〇のような理由で、(例)ネットリテラシーが大切です

→そのためにはどんなWebライティングの内容があるか書かれていない

検定の採点ということで、減点の対象となりました。

 

 

振り返りで熱くなり過ぎ、素敵なミニ論文のご紹介が間に合わず…ぜひ来月ご紹介させてだくさい。

 

 

 

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無事に開催した第41回Webライティング能力検定を振り返る中で、5月開催の特徴がたくさんあることに気づきました。

 

当日出席率は81.6%でした。

前回や昨年に引き続き高い水準を保っていると思います。

 

1級合格率は33%となり、第39回・第40回に続いての40%越えとはいきませんでした。

ミニ論文は平均が14点と大幅な点の下落はありませんでしたので、選択問題での失点が点数に影響を与えた方がほとんどでした。

 

合格最高点は85点、今回は2名の方が該当しました。

 

5月とはいえ暑い会場が多かったと思いますが、無事に開催でき、全員の方が合格されました。本当におめでとうございます。

また、協力いただきました監督のみなさん、ありがとうございました。

 

こちらでみなさんに報告する前に過去のデータも含めて振り返りをするのですが…

「33」%というのは、1級合格率で一番多い数字だと今回気づきました。

1年に一度は必ず「33」がやってくるイメージです。

 

5月開催は年間の中で出席数が一番落ち込み、一番1級合格率が伸びません。

こちらの話ではありますが、一番会場を探すことに苦労するのも5月開催です。

 

学生の方、社会人の方問わず、新年度が始まりガイダンスや研修などがあったり、気持ち的に落ち着かなかったりするのかもしれませんね。

今回受検された方も含めて、無理せず6月以降をお過ごしください。

 

メルマガでも少し触れていましたが、最終的に点数をつける・ダブルチェックをする際に「77/88」「78/88」と記入することが多かった印象です。

先ほど述べた通り、あと数点と思うのはミニ論文よりも選択問題だったと思います。

 

今回気になった選択問題の失点で多かったものは

・業務妨害の法律

・SEOの短期的な達成

・キーワードの注意点

・コンテンツの質

・文章をより良いものとするために必要なこと

などをテキストで復習してもらうことをおすすめします。

 

 

課目6のミニ論文の問題は

「今後、あなたがWebライティングに関して社会に役立てられるかもしれないと思える内容を書いてください。」

とてもシンプルでした。

 

今回も採点にはいくつかのチェック項目を設けていました。

こちらをご覧いただいている同志のみなさま、自分が読者(採点者)だとしたら、何をチェック項目にしますか?

書いてもらった文章中の細かい内容は、こちらで可否を問うことはできませんし、しません。

あくまでも「Webライティング」が文章を魅力的にできているか、を見ています。

 

Webライティングは「相手の立場に立つ」ことも大切だと伝えています。

 

受検者の方、以前受検された方、元々こちらを読んでくださっている同志の方、お時間があればぜひとも今回は「採点者」の立場で、どうこのミニ論文に向かえばいいか検討してみてください。

 

少々お時間をおきまして、この続きは次回へ、6月中にお送りいたしま

 

 

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2011年に上梓された三浦しをん著「舟を編む」は、映画化やアニメ化、ドラマ化された人気の作品です。

舞台は、国語辞典の編集部で、作中で編さんされているのは、『広辞苑』のような辞典です。

 

国語辞典は、大まかに分けて3種類あります。

 

『日本国語大辞典』(全13巻)のように1冊では収まり切らないような大型辞典。50万語を擁しています。

価格は21万円です。

 

『広辞苑』『大辞林』のように、一般の家庭や事務所に置かれていて、約20万~25万語を収録している中型辞典。

およそ1万円前後のものです。

 

『三省堂国語辞典』『新潮現代国語辞典』のように、片手で持ち運びができ、読書や原稿執筆の際、何度も繰り返し引くのに向いている小型辞典があります。

こちらは、8万~10万語程度が入っていて、3000円から5000円ほどの価格です。

 

さて、皆さんはどんな辞書をお使いでしょうか。

年齢層が上の方は、高校生や大学生の時代、家には中型辞典を置いていて、学校には小型辞典を持ち歩いたのではないでしょうか。

現在は、電子辞書も普及していますし、『大辞林』などはネットで検索もできます。

若い世代は、「持つ」ことが減っているのはこちらでも述べたことがあります。

 

 

言葉の源として作成が続く辞典の寿命は、約10年といわれています。

 

『広辞苑』などの人気辞典は、ほぼ10年に1回改訂されます。

新しく辞書を改訂するにあたり、7回から8回の校正作業が必要といわれ、1回の校正作業に約1年かかるそうです。

 

改定の基本作業は、

・現在発売されている辞典に収録されている項目を分野ごとに抽出

・各分野において第一線で活躍している専門家が全面的に校閲

・旧版の不備を補いつつ、既存用語もより正確で簡潔な解説が必要かどうかを検討

 

その一方で、『広辞苑」第7版(2018年発行)の改訂時には、4000語を追加しています。

新しく使われるようになった言葉を拾い出します。

実際に検討した候補は約1万語あったそうです。

 

追加の基準は

「世の中に定着して、幅広い人が使っている」

「少なくとも10年は使われる可能性が高い」

という言葉です。

 

編集に関わる人々は、新しい言葉に敏感でなければなりません。

膨大な言葉を集めないと辞書は作れないので、新聞、雑誌、書籍、テレビ、インターネット、会話、街中の看板やポスターなど、生活の中で「おや?」と思った言葉があったら記録しているそうです。

 

言葉の意味の変化に伴った語釈の追加や変更があります。

 

「姑息」は本来「その場しのぎ」の意味ですが、「ずるい」の意味で多く使われるようになり、「卑怯なさま」の語釈が加えられています。

 

「いっしょう(一生)」も、「生まれてから死ぬまでの間。生涯」に加えて、「俗語」として、ずっと。「きょうは ねむくて―ねてた」〔2020年代に広まった用法〕などと説明が追加された辞典もあります。

 

 

小型辞典にも、面白い辞典があります、とくに『新明解国語辞典』では、

 

「どうぶつえん」【動物園】

生態を公衆に見せ、かたわら保護を加えるためと称し、捕らえて来た多くの鳥獣・魚虫などに対し、狭い空間での生活を余儀無くし、飼い殺しにする、人間中心の施設。

 

「れんあい」【恋愛】―する 

特定の異性に特別の愛情をいだいて、二人だけで一緒に居たい、出来るなら合体したいという気持を持ちながら、それが、常にはかなえられないで、ひどく心を苦しめる(まれにかなえられて歓喜する)状態。「―結婚・―関係」

 

といった説明がなされています。

 

「親の顔が見たい」という言葉に対しての比較では、

①しつけやおこないの悪い(若い)者に対して言うことば

②よその子供の言動に驚き呆れたような場合にいうことば

③(主に若い人に対して)とんでもないことをした人を罵り、責めるために言う言葉(文字通りに本当に見たいわけではない)

と、辞典によっていろいろ特徴があります。

 

 

1冊を大事に使うのも大事ですが、性格や規模の違う辞典の比較も大事です。

 

知らない言葉を調べるとき、辞書が複数あれば単純に項目を見つけられる確率が高まります。

 

説明の仕方や重点が異なる辞書を読み比べることで、イメージのつきやすい説明や、文脈に沿った説明に出会うことができます。

 

最新の雑誌やネット記事などを読むならば、新語や新用法に強い辞書が役立ちます。

 

文章を書いたり、話したりする言葉を確かめるときには、誤用や書き分け、漢字表記に詳しい辞書が役立ちます。

 

新語や新用法が載っている辞書はもちろん、載っていない辞書も見比べることで、まだ一般的ではなさそうだから別の言葉に置き換えようか、補足して使おうか、といった判断の材料にもなります。

 

Webライティングで言葉や漢字選びを迷った時…紙の辞書で調べることは減りました。

ただし、ネットで調べるとしても、1つのサイト、辞書・辞典だけで確認をすることはやめています。比較検討をするのは知識が増えるのでおすすめです。

 

辞典の森を散歩してみるのはどうでしょうか。

 

 

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前編↓も踏まえて、後編もご一緒いただけると嬉しいです。

https://ameblo.jp/webhappy104/entry-12850361400.html

 

お題です。

「今後、あなたがWebライティングに関して特にスキルアップしたい内容と、それを表現するためにどうすれば良いかについて書いてください。」

 

(1)スキルアップの内容

(2)表現するには

を文章中に反映することを前提として後編もお伝えします。

 

第40回検定のミニ論文では、文法や言葉の表現などで減点されている方はほとんどいませんでした。

 

減点となった部分の特徴としては以下の2つが主でした。

A(2)を実現するための内容をたくさん挙げただけ

B(1)のスキルアップ内容がWebライティングとは無関係

 

Aについて、書きたい内容数が多くなりすぎて、項目として挙げた「だけ」なってしまった方が多かったです。

 

「検索ワードを意識し、正確な情報を得る努力をし、これまでの名コピー・名文に接します。」

 

このように書かれていた場合、(2)の記述がこの一文だったとしても間違いではないので、単独では減点対象にしません。あくまでも(1)との兼ね合いでの減点の検討になります。

(1)がかなりの長文になり、そのため(2)にさける字数が減った場合がほとんどでした。

 

・本来字数を割いて書いてほしい(2)に、いかにスペース(字数)を取っておくか

・そのために(1)をいかにスッキリさせつつ読み進めたいと思ってもらうか

これは検定でなかったとしても、決められた字数がある中ではとても大切です。

 

 

Bにおけるスキルアップしたい内容がWebライティングとは関係のない、

「仕事での目標」

「人生の課題」

「対人スキルや『こなす』力」

などを書かれている方がいました。

 

このブログでは何度かお伝えしていますが…

文章作成の目的(またはキーワード)がズレてしまうのは、Web上の文章として適切でしょうか。

あくまでも「Webライティング」の検定であり、「Webライティングに関して」と問題にも書かれています。

 

仕事での目標から、Webライティングをどのように行っていくかへと落とし込めていれば、それこそオリジナリティあふれる文章となりますが、字数の関係かそこまで到達できずに終わっていたのは残念でした。

 

また、何人かの方が書いていて、とても気になった(1)の表現としては、

「自分の記事を多くの人に読んでほしい」

というものです。

 

これは問いに答えているでしょうか。

 

これは応援したい目標であり、スキルアップしたい内容が別に書かれていないと回答とは言えないと思いました。

この後に、「SEO」「日本語」「コピーライティング」などのスキルを身に着けたい、が書かれていなければ回答として成立しないと思います。

残念ながら、適切な回答ではないと判断して減点となります。

 

 

ミニ論文の文章を拝読して機械的に採点することは非常に難しいです。

採点基準を考えていても、基準を度外視する「魅力的すぎる」文章を書かれる方もいるのです。第40回検定のミニ論文では、魅力的な文章がたくさんありました。

 

しかし、全員の方が満点だったわけではありません。

問いに答える「『Webライティングの基礎』に則った文章」ではなかったと判断した結果です。

 

Webライティングを用いた文章を作成する際には、「読んでもらうためのもの」「読者の目的にかなった文章」を心がけていただけるとさらに良くなると思います。

ぜひ今一度、テキストの第2章を読み返していただけると嬉しいです。

 

長い文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

 

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新年度、みなさまいかがお過ごしでしょうか。私を含めて、あっという間の1か月…という方も多いと思います。

来月には第41回Webライティング能力検定が開催されます。

本当に遅ればせではございますが、前後編2回に分けて第40回検定のミニ論文についてこちらでお伝えしていきたい思います。

 

まずはお題です。

「今後、あなたがWebライティングに関して特にスキルアップしたい内容と、それを表現するためにどうすれば良いかについて書いてください。」

 

(1)スキルアップの内容

(2)表現するには

この2つをしっかり文章中に入れ込むには、300字だとかなり適切な文字数を設定して表現しないと収まりきらないのでは…と感じました。

 

受検者の方で両方を上手に入れ込んでいる方は、(1)を非常にシンプルに回答している方が多い印象です。

 

・私がスキルアップしたい内容は、コピーライティングです。

・私はWebライティングに関して、特にSEOについてスキルアップを図りたいと考えています。

・私がWebライティングに関してスキルアップしたいのは、基礎的な文章力です。

 

今回合格され、ミニ論文が満点だった3名の方の冒頭文をそのまま引用いたしました。

同じように端的な表現の方は多かったのですが、この3名の方が一番端的(^^♪でした。

 

どの方もこの一文の後、(2)について書きだしています。

非常にシンプルではありますが、問われいること(読者が知りたいこと)に明確に答えていて、「次に読み進めてみよう」と感じさせる、Webライティングの上手な使用方法だと思います。

 

共通しているのは、(1)がシンプルだったからこそ

・表現したいと感じた具体的なきっかけ

・表現するために必要だと感じる自分なりの理由

・表現できなかった失敗談

 

などを述べることができるスペースが確保できたと感じました。

 

「私には〇〇の記事を書きたいという目標があるため、読者にメリットが端的に伝わり、購買意欲が高まるコピーを作成できるようになりたい。」(合格者ミニ論文より引用)

 

こういった一文を入れることができるようになり、文章作成者をより身近に感じることができ、「そのために一体何をするのだろうか」と読み進めたい気持ちが増します。

 

こういった文章を入れることができると、問題文の「あなたが」を的確に表現することができるのでおすすめです。

 

ここまで端的に表現して100字ほどになり、残り200字弱(2)に充てることができます。

 

 

(2)に関しては

・検索ワードを意識する

・読者が知りたい情報を把握する

・正確な情報を得る努力をする

・これまでの名コピー、名文に接する

・アウトプットを心がける

・他者からフィードバックをもらう

など学習したことや経験を鑑みて、非常に具体的な内容を書いてくれる方ばかりで勉強になりました。

 

後編(来週投稿予定)は、「減点となったのはどういった部分か」をお伝えしていきます。

 

GWは暑い地域が増えると予想されています。

暑さ対策などされながらお過ごしくださいね。

 

 

 

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ある国語学者は言います。

上手な文章とは

「読者がどのような情報を求めているのか」

「どのような表現に魅力を感じるか」

を的確に捉えられたものです。

 

上手な文章を書きたいと日々奮闘している我々ですが、そこに必要なものは文章力…だけではないのかもしれませんね。

 

受験生(書き手)と出題者(読者)を例として考えてみましょう。

 

出題者の意図をくみ取ることで受験生は「適切な」解答に近づいていきます。

●論理展開を重視して欲しいと考えているのか

●他の人にはないひらめきを期待しているのか

 

出題者がどんな解答を期待するのかを受験生が把握することこそが「読解力」です。

 

先の国語学者によると、読解力のある学生は、おおむね文章力も備わっているそうです。

 

それでは、読解力に必要なこととは

・文章の中から情報を探し出すこと

・文章の意味を理解すること

・文章の内容と信憑性を評価すること

ではないでしょうか。

 

情報を探し出すというのは、質問に対する答えや問題点を見つけることです。

 

文章の意味を理解することとは、相手の考えや気持ちがどういうものか把握することです。

これによって、誤解や曲解などのトラブルを回避できます。

 

内容や信憑性を理解し、評価することは、扱われている問題に対する解決策を見出すことにつながります。

 

きちんとした読解力があると、相手が自分に伝えたいことを的確に理解できるわけです。

それを身に付けておくと自分の伝えたいことをきちんと相手に伝えられる技術につながっていきます。

 

 

読解力を鍛えるにはどうしたらいいでしょうか。

 

まずは、基礎編として

●音読する

●辞書を引く

●要約する

 

音読は、音声情報によって文章を理解しやすくなり、難しい内容でも声を出すことによって、情報を整理できます。

 

文章を読み解くためには、語彙力が必要です。

語彙力は、自分で辞書を引いて調べることで身に付きます。

知らない言葉を自分なりにかみ砕いて理解しようとしたり、分かりやすい表現に変えたり、辞書を引いて調べる癖を付けましょう。

 

文章を読んだ後で要約することを念頭においておけば、文章の構成や重要なポイントを意識しながら読み進められます。

要約は「500文字前後の文章を20字にまとめる」ことからはじめてみましょう。

 

さらに、応用編として、

自分にとって馴染みのないテーマの情報を読み解く能力を身に着けるために、考えや意見が異なる人と関わることも大切です。

地域活動に参加するなど、初めて耳にする言葉があると、それを理解しようとすることで読解力が鍛えられます。

 

本を読むだけでは身につけることができない、多角的なアプローチによって読解力を鍛えましょう。

 

読解力を鍛えるって…Webライティングだけに留まることではない、強力な武器になりそうですね。

 

 

 

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多くの文章術の本で書かれている

文章上達の秘訣は大きく2つです。

 

ひとつは、名文を多く読むこと

ふたつ目は、名文をまねること

 

とされています。要するに、

名文から学びなさいということです。

 

作家の丸谷才一も、

「われわれは新しい言葉を創造することは

出来ない。可能なのは在来の言葉を組み合わせて

新しい文章を書くこと」

 

「言葉づかいを歴史から継承することは

文章を書くという行為の宿命」

と説いています。

 

ある国語学者に文章の上達法を聞いてみました。

 

優れた文章を読むことは、

語彙を増やし、言葉遣いを学び、

文章の流れをつかむことができると言います。

 

それでは、どんな文章で書かれた本を

読めばいいのでしょうか。

 

これも真似から始めるといいそうです。

自分の好きな作家の薦める本の中から自分の興味に

あった作品を選んでみてはどうかとのことです。

 

例えば、

ジャーナリストの池上彰氏は、

ゴーゴリの『検察官』を手本にしていると言います。

また、NHK入社当時は、

「先輩記者の書いたニュース原稿を

ひたすら丸写ししていた。

ラジオのニュースを録音して書き起こして、

原稿の書き方を覚えました」

 

作家の夢枕獏氏は、

坂口安吾『桜の森の満開の下』や

『司馬遼太郎が考えたこと』を

繰り返し読み込んだそうです。

 

文章術を身に付けたいならば、

多読よりも、これはと思う本を

繰り返し読んだ方がいい。

 

手本となる作品を何度も読んでいるうちに、

それを書いた人の考え方や思想も

自分の中に入ってきます。

 

作家の村上春樹氏は、

「何度もテキストを読むこと。

読みながら疑問点をリストアップし、

納得がいくまで調べることが大事」

と書いています。

 

先の国語学者によれば、

「やみくもに名文家の文章を模倣するのではなく、

自分が書きたいものについて手本を選びなさい」

と、言います。

 

プレゼン原稿を書きたい、Webライティング原稿を

書きたいのであれば、

人気の高いプレゼンターやWebライターを探して

その人の文章を参考にしましょう。

 

それらが簡単に見つからない場合は、

新聞の一面コラムを参考にするといいそうです。

 

その理由は、

文章が500字から700字程度にまとまっている。

時事問題の捉え方がわかる。

主張を伝える文章の構成がわかる。

 

最後に、最近では池上氏のように

書き写すことは最近少なくなっています。

パソコンで打ち込む場合は、

単純な入力作業にならないように、

内容を頭に入れながら打ち込みましょう、とのことです。

 

一朝一夕には上達しないでしょうが、

時間をかけてチャレンジしていきたいと思います。

 

 

 

桜の開花が聞こえ始める中、第40回Webライティング能力検定に関する業務が完了しました。

受検者のみなさま、合格おめでとうございます!

 

今年最初の会場検定ですが、昨年に引き続き素晴らしい結果となりました。

 

受検者実数は昨年には及びませんでしたが、当日出席率は87%となり、過去一番です。

東京会場以外の会場では受検者数は決して多くありませんが、どの会場もほぼ100%来場いただきました。また、東京会場で85%以上の出席率というのも大きかったと思います。

 

1級合格率は前回より上昇し、44.7%(第39回:42.3%)となり、2022年2月の47%に次ぐ2番目でした。

第38回検定より合格率が急上昇しているので…ぜひ今年はこのままの勢いを保てるといいな、と思っています。

 

その他、特徴的に感じた点をいくつかお伝えしていきます。

 

3月の検定ということもあるのか、学生の方の受検率が11%を超えています。

それぞれの大学・学年であり、受検した理由も様々ですが、1級合格をされた方もいれば、課目6のミニ論文が満点の方も多数いました。

選択問題、特に課目3や4を振り返って学習してもらえると今後さらに上達すると思います。

 

また、日本語が母語ではない方の受検も増えてきました。

課目1の国語は不得手な問題も多いように感じますが、全体的に見れば学習が不十分ということはありません。

特に、課目6のミニ論文においては、表現の幅はまだまだこれから…という部分を感じますが、ストレートな表現で伝えてくれており、読者として共感して初心に戻ることができる内容でした。伝えてくれてありがとうございました。

 

選択問題では、いつもと違うぞ?という問題の誤答が多かったので、気になる問題を共有しますね。

 

課目3のコピーライティングについて、最多誤答だったものがあります。

「スマホサイトのコピーについて」の問題で、85%以上が間違えていました…。

以前も別の問題の時に指摘しましたが、Webライティングにおいて「○○すべき」内容はごくわずかです。今一度スマホサイトのコピーでは「○○すべき」、をテキストでご確認ください。

 

課目6ミニ論文については、別途今月末か来月初めにお伝えできるようにしたいと思います。丁寧に伝えられるように準備いたします。

 

春が近づきつつあり、ワクワクしつつも落ち着かない日々が続いております。

節目の40回目を迎えたWebライティング能力検定と一緒に、協会・スタッフ一同も新たなステージを迎えられるように準備してまいります。

 

 

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ブログに投稿した記事の中で、数年にわたって埋もれずに読み継がれている記事があります。そして、現在さらに多くの方に読んでもらえている記事です。

 

三浦しおんさん原作の、「舟を編む」が2024年2月18日より、NHKで連続ドラマとして放送されていることが関係しているのかもしれません。

 

この小説自体も2009年から連載を開始し、2011年に単行本が出版され、映画化やアニメ化を経て、今回初連続ドラマ化という、全体で息の長い作品となっています。

 

 

2017年2月14日、ちょうど7年前に現在でも人気記事のひとつである

https://ameblo.jp/webhappy104/entry-12247666135.html

が投稿されました。

 

当ブログは協会関連以外にはリンクなどの「紐づけ」はしていませんし、大きく宣伝しているものではありません。

Webライティングにおいて日々格闘している部分や、言葉や伝え方で感じたことなどを月に数回お伝えしているブログであり、同志のみなさんと共有できれば良いと発信しています。

そういう状況で、検索したり、振り返ったりして読んでいただけているのだとすると…とても嬉しいですね。

手前みそではありますが(#^^#)短いながらもすっきりわかりやすく、伝わる文章だな…と思います。

 

 

2015年から始めたブログですが、自分で読み返すと感慨深いものがあります。

拙い部分は承知ながら、それでもWebライティングやそれに伴う新しいことを「知りたい」「伝えたい」という気持ちが感じられます。

 

正直、「ここは手直ししたい」と思う記事がチラホラ…。

しかし、それはブログの歴史のひとつですし、変化することが当たり前なのが「言葉」や「Webライティング」であるとすれば、恥ずかしながらそのまま残しておくべきだと思いました。

 

辞書の編纂が「舟を編む」という物語の主軸となっているのは原作も映像化作品も変わりませんが、主人公たちが関わる「言葉の現場」も連載開始時とはずいぶんと変化があったと思います。

こういう点もドラマを視聴しながら気づければ嬉しいですし、原作を読み直してみるのも変化がわかりやすいかもしれません。

 

言葉は深くて、おもしろくて、難しいからこそ、伝えるために努力が必要なのはこれからも「変わらない」こと。

Webライティングの現場でも忘れてはいけないことですね。

 

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