松田優作さん主演の遊戯シリーズの最初の作品、私自身は、公開当時は存在も知らず、「処刑遊戯」を見て、本作品の存在を知り、後に3番館落ちで、新宿昭和館で「遊戯シリーズ」の3本立で見たのが初めてかな、その後、池袋などで見た記憶があるかな・・・
冒頭のシーンで、実はこれ中野サンプラザから撮っているんじゃないかな、遺体のシーンになると、当時友人だった友達の家が複数映るんだよね。
本作品の件で、村川透監督とおしゃべりする機会が以前にあり、幾つかお話された事で、本作品の「もっと危険な遊戯」は、低予算で撮り上げたらしいけど、実は、その低予算ながら、予算を全部使い切る事は無く、あまた金は、制作・配給元である東映に返したらしく、それは、普段あり得る事ではないので、凄く絶賛されたらしい・・・
居郷のグループと銃撃戦を繰り広げる場所は、当時、高井道付近に有った廃墟らしい。
ま、お話の方は、突っ込めば幾らでも突っ込めるし、ある意味、お話の作りも凄い雑なんだけど、本作品を含めてシリーズで凄いのは、銃撃シーンで、長回しで撮り上げているのだけど、バンバン撃って、撃たれた人も、服を変えて、次々と出てきて、それを松田優作自身もピストルを見えないようにすり替えては、彼のハードアクションで、見ている者をハラハラドキドキさせるところだね。
今見ても、松田優作さん以上に、この様な映画を雰囲気だけで見ている者を魅了させる人はいないよな・・・・
ノンクレジットなんだけど、雀荘のシーンのひとりは柴田恭兵なんだよね。
ラストの銃撃シーンは、今では、六本木ヒルズになっている場所で、大都会などを含めてこの場所は、当時のアクション映画やテレビでよく撮影された場所だよね。
ヒロインのニュースターとされていた田坂圭子さん、役柄で、松田優作さんの怪我を直していくけど、当時見た時は、都合がいいなと思っていたけど、一応、設定では、外科医であったが、入院していた居郷にだまされ、情婦にさせられたと言う事らしい、田坂圭子さん、多分期待されていたんだろうな、しかし、本作品のみで終わったみたいだね、何か都合でも有ったのかな・・・・
村川透監督は、松田優作さん同様、荒木一郎さんも買っていたんだろうね、村川透監督の第一回デビュー作品「白い肌の戯れ」にも出ていて、ポルノ映画なんだけど、村川透監督自ら出演交渉したと言う話がある。
しかし、日本のハードボイルド・アクションで、先にも後にもこのシリーズを超えた作品がないのも残念だね。