南大阪
若石式リフレクソロジーのスマイルサロンです
パパアシモミストの太陽です
従来の【足もみ学】に加えて、新たに【症状編】もアップさせていただきます。
【足もみ学 症状編】の今回のテーマは「嘔吐」です。
嘔吐とは
胃の内容物が食道を経て口から吐き出されること。
※異物・毒物を吐き出す生体の防御反応の場合もある。
※生命に関わる危険信号の場合もある。
嘔吐の仕組み
嘔吐は、延髄にある「嘔吐中枢」が刺激されて起こる。嘔吐中枢からの命令が出た後以下の順番により嘔吐が起こる。
①胃の出口(幽門)が閉まる。
②食道と胃の入り口が緩み、逆流運動が生じる。
③横隔膜や腹部の筋肉が収縮する。
④腹部の圧力が高くなって、胃を圧迫。
⑤胃の内容物が食道を通り、口から吐き出される。
嘔吐の種類
中枢性嘔吐:直接嘔吐中枢が刺激されることで起こる。
反射性嘔吐:迷走神経や交感神経などを介して嘔吐中枢が刺激されることで起こる。
中枢性嘔吐
物理的な要因:脳圧が高まる(脳腫瘍・脳出血・くも膜下出血・髄膜炎)など
小脳や内耳などからの刺激:メニエール病、乗り物酔いなど
精神的な刺激:不安・嫌悪感などの感情、ヒステリー、鬱病など
化学的な刺激:薬物(アルコール・抗癌剤など)、代謝・内分泌異常(尿毒症、肝不全など)、感染症など
反射性嘔吐
消化管・肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・生殖器の疾患など
嘔吐後の対処法
①姿勢
誤嚥(ごえん:食物が誤って気管に入ること。窒息死することがある)を避けるため横向きになる。
膝を深く曲げ、深呼吸をし、気分を楽にする。仰向けにならざるを得ない場合は顔を横向きにする。
胃と頭を冷やす(胃の運動をおさえるため)。
目を閉じて、安静にする。
心理的な補助を行う(不安をとりのぞく:身近な人が手を触れる、背中をさする、声を掛けるなど)。
※胃に食物が残っている場合は吐き切る方が良い場合もある。
②再嘔吐の予防
口の中の臭いで嘔吐が誘発されることがあるので、冷水・炭酸水・レモン水・番茶・塩水などで口をすすぐ。
吐しゃ物を速やかに片付ける(ウイルスによる嘔吐の場合はウイルス感染の可能性があるので要注意)。
※片付ける際は手袋やマスクを使用する。
③脱水症状・電解質異常の予防。
嘔吐した後は、水分、電解質(カリウム・ナトリウム・塩素など)が体外に排出されている。
※水分や電解質が多量に失われると、脱力感・倦怠感・手足のしびれなどの電解質異常や口の渇き・皮膚の乾燥・尿量の減少・体重の減少などの脱水症状が現れる。
※重症になると、衰弱・意識障害を引き起こす。
※嘔吐後は水分補給する。ただし、嘔気が強いときはしばらく何も飲まず、胃を空にする方がよい。
※食事がとれそうであれば、食べられそうなものから少量ずつ食べる。食後は30分程度、安静にする。
例)刺激の少ないもの。消化によいもの、電解質を多く含むもの、あっさりとした冷たいもの、食べやすい流動的なもの、など。食事の度に嘔吐する場合は1~2食、控える。
日常生活における主な嘔吐の原因
①暴飲暴食
②乗り物酔い(自律神経のバランスが崩れるため)
③ストレス(自律神経のバランスが乱れることで、胃腸の正常な働きが阻害されるなどするため)
④食中毒・異物の誤飲(生体の防御反応)
⑤妊娠(つわり:ホルモンバランスの変化や心理状態の影響)
など
《以上参考:
「看護用語辞典ナースpedia(http://kango.919.co.jp/word/)」・
「日本緩和医療学会
(http://www.jspm.ne.jp/guidelines/gastro/2011/pdf/02_01.pdf)」
など》
おもな反射区部位
1大脳・3小脳・脳幹、4脳下垂体、9耳、15胃、20腹腔神経叢、
42三半規管、44横隔膜、53頸椎、54胸椎、55腰椎、56仙骨、
57内尾骨、58外尾骨、
その他嘔吐の原因に関わる反射区部位 など
《一口メモ》
貴重なご縁をいただいて、いろいろな場所や場面で「足もみ」についてお伝えをさせていただく機会をいただいています。身体の仕組み、臓器や器官についてのことに加えて、身近なものを含めた「症状」についての関心や興味が高いと感じる場面が多くあります。
そこで今回、【足もみ学 症状編】として、
いろいろな「症状」にも目を向けようと考えました。
本やインターネットなどで情報もたくさん入手できますので、
私が参考とした出典先も明記させていただいています。
さて、今回は「嘔吐」についてです。
いろいろな場面で「嘔吐」についてのお話を聞かせていただく機会がでてきています。
原因はさまざまですが、その時々の身体の具合を「若石式足もみ」で調えるお手伝いがしたいと切に思い入るこのごろです。まずは「吐き気」、「嘔吐」による身体のしんどい状態が治まるような手当てにつながることを考えてみました。
とはいえ食べ過ぎ飲み過ぎや乗り物酔い、身体の不調からくるものと嘔吐の原因はさまざまですし、生体防御反応の一面もあります。その時々の場面に応じて対処していくことが大切です。