Q:生後1カ月の子供がいます。現在、母乳とミルクの混合授乳です。
産院で乳首が小さいと言われて
産後すぐから乳頭保護器(ニップルシールド)を使って授乳をしてきました。
母乳育児を希望していてなんとかここまで混合で頑張ってきました。
先日の産院での1か月検診で、
「1か月になったので保護器(ニップルシールド)を外して授乳をしてみて」
と指導されました。
さっそく試してみたのですが、1カ月保護器に慣れてしまったからなのか
やっぱり私の乳首が授乳に合わないのか、
子供が保護器なしでは嫌がって吸ってくれません。
ちょっとくわえても、2,3回なめる程度で嫌がって泣きます。
ごくごくとしないので母乳を吸ってはいないはずです。
保護器(ニップルシールド)を使うとごくごくと飲んでくれます。
どうしたら保護器(ニップルシールド)なしで吸ってくれますか?
保護器(ニップルシールド)をずっと使うことで何かデメリットはあるのでしょうか?
A:保護器(ニップルシールド)を使って授乳をされているのですね^^
とても上手に授乳されていらっしゃるのですね。
保護器(ニップルシールド)を外すと吸ってくれないという赤ちゃんが多いので
保護器(ニップルシールド)外して授乳をしてみてと言われても
ママは困ってしまいますよね^^;
保護器(ニップルシールド)をはずす練習をする方法ですが、
赤ちゃんが完全空腹だと、赤ちゃんにも余裕がなくて
上手におっぱいに吸い付くことができません><
保護器(ニップルシールド)ありで最初に2,3分飲ませたあと、
赤ちゃんのおなかを少し満たしてあげてから
保護器(ニップルシールド)を外してくわえさせてみてください。
お腹が少し満たされると、赤ちゃんの気持ちにも
少し余裕があるので^^
保護器(ニップルシールド)なしでそのまま乳首をくわえてくれることがよくあります^^
また最初に保護器(ニップルシールド)をつけて授乳をすることで
赤ちゃんが乳首をくわえて吸うことで、
ママの乳首が引き出されて、より保護器なしで吸いやすい状態になるので
保護器(ニップルシールド)なし授乳ができるようになります。
またもう1つのポイントとしては
ママの乳輪が赤ちゃんのお口ですっぽり覆われるように
赤ちゃんに大きく、深く吸ってもらうこともポイントです。
(↑このポイントがいちばん難しいのですが…)
乳首をくわえさせるのではなくて、
乳輪全体をくわえてもらう、という意識でくわえさせると
保護器(ニップルシールド)なしでも吸えるようになるかなと思います^^
保護器(ニップルシールド)を使い続けるデメリットですが、
外出時に消毒できなくてちょっと面倒、
というのがあります。
それは、2,3個購入しておいて
長時間の外出の際には、毎回消毒した
新しい保護器を使うなどすれば解消できるかなと思います。
(コストと荷物は増えますが…)
人によっては大きなデメリットにはならないかなと思います。
もう1つが保護器(ニップルシールド)使用で授乳をしていて
サイズが合っていなかったり、密着が足りないと
すき間から母乳がぽたぽたとこぼれてしまって
お洋服やクッションを汚してしまう可能性があること。
外出先だと、ちょっと泣きたくなる事態ですよね…TT
何度も使っていると密着が甘くなってくることもあるので
漏れがひどくなってきたら買い替えを考えても良いかと思います^^
さらにもう1点、保護器(ニップルシールド)使用した授乳だと
直接乳首を吸ってもらうよりも、母乳を分泌させるホルモンの出が悪くなる、
といったデータが出ています。
母乳量を増やすためには
母乳を出すホルモンも大切なので、
もし母乳量を増やしたいという希望をお持ちであれば
これもデメリットになりますね。
ただ保護器(ニップルシールド)を使っていても
母乳のみでの授乳をされている方もたくさんいますので
「絶対」ということではありません^^
母乳育児を続けていきたいという希望をお持ちであれば
今のままのペースで母乳を飲ませてあげていれば
保護器(ニップルシールド)を使用して授乳をしても
母乳量は今のまま維持していける可能性は高いです。
ただもっと量を増やしたい、母乳だけにしたい、
というご希望があれば
保護器
母乳育児を続けていきたいという希望をお持ちであれば
今のままのペースで母乳を飲ませてあげていれば
保護器(ニップルシールド)を使用して授乳をしても
母乳量は今のまま維持していける可能性は高いです。
ただもっと量を増やしたい
母乳だけににしたいというご希望をお持ちであれば
保護器(ニップルシールド)を外したほうが
母乳量は増えていく可能性はあります。
(※ただ、保護器を外すことにこだわって
赤ちゃんが吸ってくれる母乳の量が減ると、
作られる母乳量も減っていく可能性があるので
保護器使用をしつつ、保護器なしの授乳の時間も増やしていく、
という方向性が大切です)
母乳量の増加や母乳だけにこだわらないけれど、
今のままの母乳育児を続けていきたいという希望をお持ちの場合、
今のままのペースで母乳を飲ませてあげていれば
保護器(ニップルシールド)を使用して授乳をしても
今のままの母乳量を維持していける可能性は高いです^^
デメリットと思われる点をあげてきましたが
これらをご相談者さまご自身がデメリットと感じなければ
デメリットではないので、
このまま保護器(ニップルシールド)を使用して
授乳を続けていっても特に何も問題はありません^^
生後1カ月になると、赤ちゃんのお口も大きく、吸い方も上手になってくるので
最初は保護器がなければ吸い付けなかった赤ちゃんも吸えるようになってくる時期です。
だいたい体重が4000g近くなってくると
お口の大きさや吸う力が強くなってくるので
特に何も練習しなくても保護器なしでも授乳ができるようになる
赤ちゃんたちが増えてきます。
最初からうまくは行かないこともあるかと思いますが
最初はぱくっとくわえてくれればOK、
おくちをもぐもぐだけでもOK、
乳輪全体をくわえさせられたらOK、
と少しずつ少しずつ、ママも赤ちゃんも
保護器(ニップルシールド)なしの授乳に慣れていけるといいかなと思います。
先ほどもお伝えしたように
成長とともに自然と吸えるようになっていく赤ちゃんも多いので
まだまだ産後1カ月になったばかり。
焦らずに少しずつ練習を進めていってください^^
応援しています♪
子育てはお子さんとママによってケースバイケース。
すべてのお子さんに当てはまることだけではありません。
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