哺乳瓶からだと飲むのに、おっぱいからは嫌がって拒否されます | WEB助産院 (長野県佐久市 晴れた日の助産院 川口晴美)

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長野県佐久市近郊で、対面での赤ちゃん相談・授乳相談、おっぱいマッサージ(乳房マッサージ、母乳マッサージ)を、承っております。

Q:できれば母乳をメインで育てたいと思います。

できるだけ母乳を飲んでほしいのですが、おっぱいから直接吸ってくれません。

特に昼間は体をのけぞらせておっぱいを嫌がります。

夜中の授乳では、ごくごくとノドを鳴らして飲んでいるように感じます。

 

おっぱい飲んでくれなくなったので、現在ではほぼミルクメインになってしまい

割合としては母乳2,ミルク8ぐらいです。

 

できるだけおっぱいから母乳を飲んでほしいと思っています。

どうしたらよいのでしょうか。

 

 

A:これも本当に多いご質問ですね。

 

生後1カ月前後の時期から

直接おっぱいから飲むことを嫌がるお子さんや

生後3カ月ごろからイヤがるお子さんもいます。

 

 

生後3カ月ごろになると、好き、嫌いが発達し始めます。

 

それまではおっぱいでも哺乳瓶でも気にせず吸っていた赤ちゃんたちも

このころになると、どちらかを嫌がることが増えてきます。

 

ほぼ母乳のみ、ときどき哺乳瓶というお子さんが

哺乳瓶拒否を始めるのも、生後3カ月前後の時期から。

 

 

出生後すぐからミルクの割合が多かったお子さんだと

生後1カ月前後の時期から

 

 

出生後から母乳とミルクの割合が

だいたい半々ぐらいのお子さんだと

生後3カ月前後から、おっぱいを吸うことを嫌がるお子さんが

増えてくるな、と感じています。

(※あくまでも私調べですが…。)

 

 

哺乳瓶とおっぱいから直接母乳を飲むことは

赤ちゃんのお口やアゴの動きがぜんぜん違います。

 

一般的には、哺乳瓶のほうが

アゴやお口の力がいらずに

すいすい飲める仕組みだ、と言われています。

 

一吸いすることでたくさんの量のミルクが

お口に流れ込んでくるので

手早く空腹を満たすこともできます。

 

 

ですので、哺乳瓶に慣れてしまうと

おっぱいから吸うことはお子さんが疲れて嫌がったり

 

舌使いやアゴ、お口の使い方も

おっぱいからだと独特の使い方があるので

 

おっぱいからだと思うように母乳を吸い出せないことで

おっぱいからの授乳を嫌がることが多いです。

 

(※だから、母乳育児の手引書では

哺乳瓶は使わないように、と書かれてあるのです。)

 

 

 

哺乳瓶はいいけど、おっぱいはイヤ、というお子さんの場合には

完全に空腹になってしまうと、

赤ちゃんに余裕がなくなってしまって

おっぱいから母乳を引き出すことを嫌がります。

 

 

ですので、おっぱいからの授乳の前に

ほんの少しのミルクを足してあげて

少しおなかを満たして、心の余裕を作ってあげてから

おっぱいを吸わせてあげてみてください。

 

完全空腹状態ではなくて

ちょっと落ち着いた状態だと

上手におっぱいを吸ってくれるお子さんが多いです。

 

 

おっぱいを吸わせて、それでも足りないなら

また最後にミルクを足します。

 

 

ミルクを足すのはいやだ、と言う場合には

泣かなくても、時間で決めておっぱいを吸わせてあげても良いと思います。

 

空腹で泣き出す、ということは

もう完全に空腹すぎてしまって

赤ちゃんには余裕がない状態。

 

1分でも早くおなかを満たしてほしい状態です。

 

泣かなくても、7割、8割空腹程度でしたら

赤ちゃんは飲みます^^

 

いつも3時間おきの授乳であれば

2時間半ぐらいのところで起こして飲ませてあげると

 

完全空腹ではないので

おちついておっぱいから直接飲んでくれます。

 

 

ほか、赤ちゃんの7、8割空腹のサインとして

 

 

授乳時間近くになってきて、

 

  • 寝ている赤ちゃんの眼球が
  • まぶたの下できょろきょろと動き始める
  • 寝ている赤ちゃんのまぶたが動き始める、うっすら目を開け始める
  • 寝ながらお口をもぐもぐ始め
  • おててをお口に持ってこようとする
  • く~、むにゃ~、など声を上げ始める。
 
このような様子が見られたら
おおむね空腹。
 
この状態なら完全空腹ではないので
赤ちゃんに余裕があるので
最初にミルクを足さなくても、
おっぱいからでも直接飲んでくれることが多いです。
 
 
泣かないのにあげるのは
赤ちゃんにとって負担にならないの?
 
という疑問がある方もいらっしゃるかと思います。
 
 
赤ちゃんが空腹で泣くのは
大人でいえば、「もうお腹すきすぎて動けない…、ふらふらする」という状態💦
 
空腹サインや、授乳時間の30分ぐらい前というのは
大人で言えば「おなかすいたな~。ご飯食べたいな~」という状態。
 
なので空腹サインや授乳時間の30分ぐらい前の授乳でも
赤ちゃんはちゃんとお腹すいていますので
負担にはなりません^^
 
 
夜だけは嫌がらずにごくごくとのむ、というのも
おっぱいを嫌がるようになってきたお子さんの特徴です。
 
ちょっとねぼけてぼんやりしていると
おっぱいじゃなくて、哺乳瓶がいい!
 
と泣いて訴えるほどの力もない、ということですね^^;
 
ちょっと寝ぼけているときは
おっぱいからでも吸ってくれる
 
というお子さんも多いです。
 
 
 
22時~深夜2時はホルモンのゴールデンタイムと言われています。
 
母乳もホルモンの働きによって出ています。
 
夜間授乳が母乳量を増やすのに効果的と言われているのは
22時~深夜2時の間に授乳をすることは、
母乳を出すホルモンの分泌量を昼間よりアップさせてくれます。
 
まさにボーナスタイム♡
 
夜はおっぱいからでもスムーズに吸ってくれるとのことですので
夜はそのままおっぱいだけの授乳を続けてみてください♪
 
 
まとめ
 
●おっぱいを嫌がるときには
まずは最初にほんの少しのミルクをあげてから
おっぱいを吸わせてみる
 
●ミルクを足したくない場合には
授乳時間の少し前に起こして、
時間を決めて授乳をする
 
●ミルクを足したくない場合には
空腹サインをキャッチしたら授乳をする
 
⇒完全空腹になってしまうのを避けると
おっぱいからでもスムーズに吸えることが多い
 
 
 
ご参考いただければと思います。
 
 

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