浴衣のお手入れ | きもの着付とお料理教室 wayori @港区白金

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母の影響で子供の頃から日本の伝統衣裳「きもの」をこよなく愛し、日本の伝統食をベースとしたマクロビオティック、
母から受継いだ手作り発酵食品・保存食を日々の暮らしに取り入れています。
お教室やブログを通して、みなさんの暮らしのお役にたてるとうれしいな♪

今日は浴衣のお手入れについてご紹介しますね。
その前に・・・浴衣についてお話しをさせて下さい。

浴衣とは?
江戸時代の頃までは、
浴衣を着て外に出ては行けなかったことをご存知ですか?

もともとは「湯帷子(ゆかたびら)」と言って、お風呂に
入るときに羽織った麻の単(ひとえ)ものの衣でした。
※当時、綿は高級品でした!

やがて、裸でお風呂に入るようになり、湯帷子は「身拭い(みぬぐい)」と
なり、お風呂上がりの湯や汗取りになります。
※手ぬぐいは今でもよく聞きますね?!

江戸後期になり綿の生産が高まり、庶民にも普及され「浴衣」と
呼ばれるようになりました。

最近はカラフルな浴衣が増え、夏のおしゃれ着として人気がありますが、
戦前頃までは、昼は白地で暑さを凌ぎ、夜は紺地(藍)で虫よけとして
着用していたそうですよ。

私がおススメするのは、次のような浴衣です。

絹紅梅(きぬこうばい)
綿紅梅(めんこうばい)
松煙染めの奥州紬(しょうえんぞめのおうしゅうつむぎ)
有松絞り(ありまつしぼり)

別名「高級浴衣」「大人の浴衣」と言われています。
反物から自分の寸法で誂えてもらいますので、お値段は少々高めです。

このような浴衣に紗の博多献上をキュッと締めたら注目の的になりますよ

そして、絹紅梅はとても薄いので、長襦袢と足袋を合わせて
夏着物のように着用し、カジュアルな外出着としておススメです。


浴衣①

さて、ここからが今日の本題です。
浴衣は7・8月しか着用しませんので、夏の終わりに必ずお洗濯をしてから
しまってくださいね。

お入れ方法
クリーニングに出しても結構ですが、生地がしっかりした木綿の浴衣でしたら
自分で洗うことが出来ます。

手洗い法もありますが、大きなタライが必要です。
お持ちの方は少ないと思いますので、今日は洗濯機を使った洗い方を
お教えいたします。

①袖だたみをしてネットにいれます。

②洗濯機のドライ(手洗い)コースをセットします。

③洗剤は液体の中性洗剤を使います。
 粉末タイプしかない場合はよく溶かしてから使いましょう。

④柔軟剤はとくに必要ありません。

⑤軽くのりづけをした方が良いです。こちらも液体タイプをお使い下さい。

⑥脱水は短めに(1分程度)して下さい。

⑦たたいてシワを伸ばしてから、裏返しにして陰干しします。

⑧8割がた乾いたら、裏側から当て布をしてアイロンをかけます。

⑨着物と同じようにたたみ、畳紙(たとうし)にしまいます。

注意点
・事前にタグの表示を確認にして下さい。
・お湯は色落ちする可能性がありますので、水洗いにしましょう。
・しまうときに防臭剤を使用する場合は、浴衣に直に置かないようにして下さい。

おまけ
下駄のお手入れ法
下駄はうっかりするとカビが生えてしまったり
鼻緒が潰れてしまったりします。

脱いだらすぐに、乾いた布で汚れを拭き、鼻緒のホコリを払います。

しまうときは、不要になったハンカチタオルなどを鼻緒に
噛ませておくと形が崩れませんよ。

感謝の気持ちと来年もよろしくね!という気持ちをこめて
洗ってしまいましょう

浴衣②