おはようございます、『プログレス学習教室』の坂田です。
赤いバツが続くと、誰だって嫌な気持ちになります
問題集を解いていて赤いバツが何個も続いてしまうと、なんだか自分が全否定されたような気がして落ち込んでしまいますよね。
「できない自分を見せたくない」
そう思うあまり、難しそうな問題を見ただけで手が止まってしまったり、間違えた答えを大急ぎで赤ペンで写して、見なかったことにしてパタンと閉じてしまったり。
「もっとできるようになりたい」と本気で思っているからこそ、つまずくのが怖くなるのはごく自然なことです。決して恥ずかしいことではありません。
けれど、勉強で「絶対に間違えないこと」ばかりを目指してしまうと、机に向かう時間そのものがどんどん苦しくなってしまいます。
最初から転ばずに自転車に乗れた人はいません
子どもの頃、自転車の練習をしたときのことを少し思い出してみてください。
最初から一度もふらつかずに、すいすい乗れるようになった人なんていませんよね。
何度もペダルを踏み外したり、バランスを崩して膝をすりむいたりしながら、「あ、ハンドルを急に切りすぎたんだな」「下ばかり見ないで、遠くを見なきゃいけないんだ」と、体でバランスを覚えていったはずです。
勉強も、実はまったく同じです。
最初から全問正解できる問題ばかりやっていても、それは「今できることを確認した」だけで、新しい力はついていません。本当に学力が伸びるのは、分からない問題で手が止まり、「なるほど、そういうことか!」と仕組みに気づいて自力で解けた瞬間です。
大切なのは、転ばないようにびくびくしながら進むことではありません。
転んだあとに「どうやって起き上がるか」を知っておくことです。
机の上で上手に起き上がるための「2つの習慣」
つまずいたときに自力で起き上がるために、今日からできる具体的なやり方を2つ紹介します。
1. 間違えた答えを消しゴムで消さない
悔しいからといって、自分が書いた答えを消しゴムでゴシゴシ消してしまうのは、今日で思い切ってやめてみましょう。
その答えは、あなたが一生懸命に頭を動かした大切な証拠です。赤ペンで正解を写す前に、鉛筆で「どこで勘違いしたのか」を一言だけ横にメモしてみてください。
- 「マイナス同士の掛け算なのに、符号をプラスにし忘れた」
- 「問題文の『すべて選べ』を読み落としていた」
自分がどこにある小石につまずいたのかを言葉にしてみるのです。理由さえ分かってしまえば、それは「失敗」ではなく、次から気をつければいい「目印」に変わります。
2. 解説を読んだあと、真っ白な紙でもう一度解く
解説を読んで「なるほど」と納得しただけで終わらせてしまうのが、一番もったいないところです。
解説を閉じたら、裏紙でもノートの端でもいいので、最初から自分の手だけで解き直してみてください。
「友達に解き方を説明するなら、どう言うかな?」と考えながら手を動かすのがコツです。
解説を目で追うのと、自分の手で最後の答えまでたどり着くのとでは、頭への残り方がまるで違います。自力で最後まで解ききった経験が、次のテストで迷わない力になります。
間違えた問題こそ、いちばんの伸びしろです
テストや日々の勉強で間違えることは、恥ずかしいことでも悪いことでもありません。
たくさんつまずいた人ほど、「どこに落とし穴があるか」を誰よりもよく知る、本当に強い人になれます。
もし今日、ワークを解いていて赤いバツがついたら、ため息をついて閉じる前に、その問題をじっと眺めてみてください。
「よし、どうやって起き上がろうか」
そう思ってペンを握り直した瞬間から、前よりもずっと力強く、一歩先へ進み始めています。
