おはようございます!『プログレス学習教室』の坂田です。
「数学って、結局はセンスがある人だけの教科なんじゃないか」
机の前でペンを止めたまま、そう溜息をつきたくなることはありませんか。
周りがサラサラと手を動かしているのを見ると、自分だけ置いていかれたような焦りや、もどかしさを感じることもあると思います。
一生懸命に解き方を覚えようとしているのに、テスト本番になるとなぜか手が動かなくなる。
ただ、最初にお伝えしたいのは、それは決して「数学の才能がないから」ではないということです。
公式を「呪文」のように覚えていませんか
数学でつまずいてしまう大きな原因は、解き方のパターンや公式をただ暗記して、数字を機械的に当てはめようとしていることにあります。
丸暗記に頼った勉強をしていると、テストで問題の形が少し変わっただけで「あれ、どの公式を使うんだっけ?」と一気に真っ白になってしまいます。
理由が分からないまま記号や数字を詰め込もうとしても、頭の中が散らかってしまい、肝心なところで考えるエネルギーが切れてしまうのです。
数学は、その場のひらめきを競い合うものではありません。
「ここがこうなっているから、次はこう言える」「だから、この計算ができる」と、理由を一つずつ積み上げていく作業です。
この階段を一段ずつ登っていく感覚こそが、よく言われる「論理的に考える力」そのものです。
途中式は「頭の中の足跡」として残す
この力を身につけるために、今日からできるシンプルな習慣があります。
それは、ノートの「途中式」を絶対に省略しないことです。
早く答えを出そうと暗算で済ませるのをやめて、自分がどう考えてその式を書いたのか、頭の中の足跡を紙の上にすべて残してみてください。
1行進めるごとに、
「どうしてこの式になるのか」
「マイナスで割ったから符号が変わったんだな」
と、心の中で理由を呟きながらペンを動かしてみるのです。これだけでも、思考のブレが驚くほど減っていきます。
解説をサッと隠して「友達に教えてみる」
そして、問題を解き終わって丸付けをしたあとに、一番力がつく時間が待っています。
解説を読んで「なるほど、そういうことか」と納得したら、その解説を手や下敷きでパッと隠してしまいましょう。
そして、真っ白なノートの上で、まるで目の前の友達に教えてあげるように、声に出しながら最初から最後まで解き直してみるのです。
「この問題はここが分かっているから、まずこの形に変形するんだよ」
「次はここに着目して……」
もし途中で言葉に詰まったとしたら、そこが「まだ理屈が腑に落ちていない場所」です。
そこだけもう一度確認して、最初から最後まで自分の言葉で筋道を説明できたとき、頭の中のモヤモヤは綺麗に消え去っています。
まとめ
数学は、ただ冷たい記号を詰め込む作業ではありません。
自分の頭で筋道を組み立てて、「そうか、こういう理由でつながっていたのか!」と納得する手応えを味わうためのものです。
今夜ワークを開いたら、たくさんの問題をこなそうと焦らなくて大丈夫です。
まずは1問だけでいいので、「どうしてそうなるのか」をじっくり追いかけてみてください。
自分の頭で納得しながら進んだその道筋が、どんな問題に出会っても迷わずに考え抜ける、確かな力になっていきます。
