期末テスト、本当にお疲れ様でした!
テストが終わった瞬間、カバンを部屋の隅に放り投げて、「しばらくは勉強のことなんて忘れて遊びたい!」と思った人も多いはず。その気持ち、痛いほどよく分かります。だって、あの長いテスト期間中、必死に机に向かい続けてきたのですから。まずはその頑張りを自分でしっかり褒めて、思いきり解放感を味わってくださいね。
でも、ふとカレンダーに目をやると、すぐそこには「夏休み」の文字が迫っています。
「夏休みは受験の天王山」なんてよく言われますが、「じゃあ、夏休みが始まるまでのこの時期は何をしたらいいの?」と、実は不安や焦りを感じている人も少なくないのではないでしょうか。保護者の方からも、「夏休みから本気を出します!と本人は言っているけれど、それまでの空白の期間にダラダラしてしまわないかハラハラします」というお声を本当によくいただきます。
なぜ、多くの受験生が夏休みに入ってから「あれ、思ったように進まない……」と焦ることになるのでしょうか。
理由はシンプルです。夏休みは「時間がありすぎる」から。 自由な時間が多すぎると、逆に何から手をつけていいか分からなくなり、結局は「やらなきゃいけないことの山」を前に圧倒されてフリーズしてしまうのです。「夏休みに入ったら本気出す!」という言葉は、実はこの大切な空白期間を先延ばしにするための甘い罠。
実は、第一志望を掴み取る「本物の受験生」は、この期末テスト直後から夏休みが始まるまでの期間を、ものすごく大切に過ごしています。 周りがホッと一息ついている今この瞬間に、次のステップのための勉強の「貯金」をコツコツと作り始めているのです。
では、今日から誰でもできる具体的な「貯金の作り方」を3つお伝えします。
1. どこよりも新鮮な「宝物」を回収する!期末テストの解き直し
まず一番にやってほしいのが、終わったばかりの期末テストの「解き直し」です。
「終わったテストなんて二度と見たくない!」と思うかもしれませんが、記憶が一番新しい今こそ、あなたの「本当の苦手」に出会える絶好のチャンスです。
以前もお話ししたかもしれませんが、丸付けをしてバツがついた問題は、あなたの実力をこれから爆発的に伸ばしてくれる特別な「宝物」です。解説を読んで「なるほど、分かった」と思ったら、すかさずその解説をノートでパッと隠してください。そして、もう一度自分の力だけで、最初から最後まで解き直してみる。
解説を読んで「分かった」気になるのと、何も見ずに自力で「できる」のとの間には、想像以上に高くて大きな壁があります。ちょっと面倒に感じるかもしれませんが、この小さなひと手間を惜しまないことが、夏休みに応用問題へ挑戦するための頑丈な土台になってくれます。
2. 恥ずかしさは不要!「小5の算数」まで戻る勇気を持つ
2つ目は、徹底的な基礎の穴埋めです。
もし今、数学や英語の文章題、あるいは複雑な計算で苦戦しているなら、あえて「小学5年生の算数」まで戻ってみる。これ、全く恥ずかしいことではありません。
中学校の数学でつまずいている原因を深く掘り下げていくと、実は小学5年生で習う「割合」や「分数」「速さ」といった基本のつまずきに突き当たることが非常に多いのです。 「ここ、実はちょっと怪しかったんだよね」という過去の自分が置き忘れてきたポイントを一つずつ回収していく。すると不思議なことに、今手元にある受験勉強の教科書が、驚くほどスラスラと読めるようになっていきます。急がば回れ、です。
3. 親に言われる前に動く!「勉強の主導権」を自分で握る
最後は、これからの受験期を乗り越えるための「心構えの貯金」です。
勉強を、誰かに指示されて嫌々こなす「苦行」のままにしておくのはもったいない。自分で目標を設定し、それをクリアしていく「ゲーム」のようなものへと変えていきましょう。
そのために必要なのが、毎日「いつ、何をやるか」を自分で決めて、小さく実行する習慣です。 例えば、保護者の方に「勉強しなさい!」と先手を打たれる前に、自分から「明日は数学のワークを2ページやるよ」と宣言して、翌日それをきっちり実行してみる。
自分で決めて、自分で進める。この小さな成功体験の積み重ねこそが、夏休みを最高のメンタルで迎えるための、何よりも心強い貯金になります。
勉強は、決して誰かに命令されて義務でやるものではありません。これからの自分の未来を、自分の手で少しずつ切り開いていくための、あなただけの格好いい挑戦です。
夏休みが始まってから焦る人になるか、それとも今から貯金を作って余裕を持ってロケットスタートを切るか。 勝負は、もう今日から始まっています。一緒に一歩を踏み出していきましょう!
