こんにちは『プログレス学習教室』の坂田です。
日々の勉強の中で、「あぁ、これめんどくさいな……」と感じる瞬間はありませんか。
単語を覚えるときに手で隠して何度もセルフクイズをしたり、数学で間違えた問題の途中式をもう一度ノートに書き直したり。そういったちょっとしたひと手間に対して、つい「後でいいや」と後回しにしたくなる気持ち、とてもよく分かります。保護者の方からも、「うちの子、学校のワークをただ埋めるような楽な作業はやるけれど、解き直しのような手間の集中的な勉強については避けてしまって……」というご相談をよくいただきます。
なぜ、私たちは「めんどくさい」と感じる勉強を避けたくなってしまうのでしょうか。
人間の脳は、もともとできるだけエネルギーを使わずにサボろうとする性質を持っています。そのため、教科書をただじっと眺めたり、答えをそのまま綺麗に写したりするような、頭をあまり使わない「楽な作業」を好みます。手を動かしてページが埋まると、なんとなく勉強したような満足感が得られるからです。
しかし、脳に心地よいだけの楽な状態では、残念ながら知識はほとんど頭に残っていません。逆に、「うーん、何だっけ?」と頭をひねったり、自分の手をもう一度動かしたりして「めんどくさいなぁ」と感じているときこそ、脳の記憶の回路がフル回転して、実力がついている真っ最中なのです。
この「めんどくさい」を上手に味方につけて、勉強の効率をガラリと変えるための、今日からできる具体的な工夫があります。
それは、勉強の中に「あえて小さなひと手間を1つだけ仕掛ける」という方法です。
例えば、学校のワークを解いて丸付けをしたとき、間違えた問題の解説を読んで「なるほど、分かった」とそのまま次のページに進むのを、一歩だけ踏みとどまってみてください。そして、その解説をノートでパッと隠し、自分の力だけで最初からもう一度解き直してみるのです。
数式を書き直すのも、単語をもう一度思い出すのも、確かにものすごくめんどくさい作業です。ですが、この「分かったつもり」を「自分でできた」に変える数分間のひと手間こそが、テスト本番で迷わずにペンを動かせる本物の実力へと変わっていきます。
机に向かうとき、最初からすべての教科で完璧にやろうと意気込む必要はありません。今日やる勉強の中で、「この問題だけは、めんどくさいけれどもう一回解き直してみよう」と、1つだけターゲットを決めてゲームのように挑んでみてください。
勉強がよくできるようになる人は、決して特別な才能を持っているわけではありません。みんなが「嫌だな、めんどくさいな」と思って通り過ぎてしまう小さな手間に、ほんの少しだけ足を止めて向き合えた人たちです。
今日、ノートに向かっていて「めんどくさい!」と思ったら、それはあなたの学力が一気に伸びようとしている最高のサインです。「よし、今脳が鍛えられているぞ」と心の中で小さくガッツポーズをして、目の前の1問を楽しんでみませんか。そのひと手間の積み重ねが、次のテストのときに、あなたを支える大きな自信に変わっているはずです。
