こんにちは『プログレス学習教室』の坂田です。
「次のテストこそは頑張らなきゃいけないのは分かっているけれど、どうしてもスマホに手が伸びてしまう」「教科書を開いた瞬間に、なんだか気が重くなってしまう」というお悩みは、塾でも本当によく耳にします。
保護者の方からも「テスト前はあんなに必死に机に向かっていたのに、終わったら全然勉強しなくなっちゃって……」という不安の声をいただくことが少なくありません。
勉強を始めようとするとき、机に向かうまでが一番エネルギーを使いますよね。ですが、テスト前に徹夜をして一気に何十個も単語や漢字を詰め込むような勉強は、その瞬間は覚えた気になりますが、テストが終わった瞬間にきれいに忘れてしまいがちです。人間の脳は、一度に大量に入ってきた情報を「一時的な荷物」として処理してしまう性質があるからです。これだと、せっかく一生懸命頑張ったのに、後になって何も残らなくなってしまい、とてももったいないですよね。
やる気に満ちているときに、難しい応用問題を何時間もガリガリ解くのは、確かにカッコよく見えますし、達成感もあります。でも、勉強のやり方に悩んでいるときに、いきなり高くて大きな壁を登ろうとするのは、実はとてもエネルギーがいることです。
脳を上手に味方につけるために、一番強くて確実なのが、日々の「コツコツ積立」です。
同じ時間を勉強に使うにしても、テスト直前の150分より、毎日の10分を15日間続ける方が、圧倒的に頭に残りやすくなります。毎日何度も出会う言葉や数字に対して、脳は「これは自分にとって本当に必要な情報なんだな」と判断し、引き出しの奥の消えない記憶へと大切にしまってくれるのです。
今日からすぐに始められる、一番小さなステップがあります。それは、寝る前のほんの10分間だけを使って、「英単語を5個、漢字を3個、計算を3問」だけ解くという、拍子抜けするほどハードルを低くしたメニューからスタートすることです。
本当にこれだけでいいの?と思うかもしれません。でも、これくらい優しくすることが、長く続けるための最大の秘訣です。ノートに何回も書き殴る必要はありません。単語帳をめくって意味がパッと言えるかチェックしたり、過去に間違えた漢字を3つだけ丁寧に書いてみたり、ワークの計算問題をスピードに集中して3問だけ解いてみるだけで十分です。
大切なのは、これを「お風呂から上がったらすぐ」や「スマホを触る前」など、自分の生活の中で毎日必ずやっている行動のすぐ後ろにくっつけてしまうことです。特別なやる気が湧いてくるのを待たなくても、気がつけば歯磨きと同じように、やらないと何だか気持ち悪いという心地よい習慣に変わっていきます。
1日の10分は、その日だけを見れば小さな一歩に見えるかもしれません。けれど、これが1ヶ月、3ヶ月と積み重なったとき、あなたの前には大きな自信と、周りの友達が驚くような基礎力がしっかりと身についています。
派手な大逆転劇を狙う必要はありません。誰も見ていないふだんの日の、ほんの少しの先回りが、数ヶ月後のあなたを大いに助けてくれる最高のプレゼントになります。
今夜から、未来の自分への小さな仕送りを始めてみませんか。