重陽の節句|十日の菊とならないうちに | プログレス学習教室 橿原市

プログレス学習教室 橿原市

近鉄南大阪線、橿原神宮西口駅南出口から西へ徒歩2分のプログレス学習教室は、たのしく勉強できる小さな学習塾です

9月9日

本日「救急の日

 

救急というと、身近なのは救急車救急車でしょうか。。。

救急車に乗っていらっしゃる救急隊のみなさんは消防士さん

なかでも、救急救命士の資格をお持ちのかたは、

緊急のときには、特定行為と呼ばれる医療措置をとることがあるそうです

日ごろ、地域を守ってくださる消防士のみなさんに、あらためて、感謝いたします

 

 

さて、九月九日といえば、重陽(ちょうよう)の節句ですねニコニコ

いまとなってはマイナーですが、古来、かなり重要な節句でした

陰陽五行において、奇数は陽の数

奇数が重なる、つまり、陽数が重なると強い日とされているのですが、

九は陽数の極みですので、究極に強い!!

そこで、厄払いを兼ねて節会(せちえ)を執り行いました

 

この日につきものの植物が、菊

残念ながら、太陽暦ではまだ咲かないのですが、

太陰暦で今年の九月九日は、太陽暦の10月28日ですので、ちょうど菊がきれいに咲くころです

平安の寝殿造りの家々では(貴族の高貴なお遊びですよね)、

八日のうちに菊の花々の上に綿をちょんちょん乗せておいて(菊の被綿・きせわた)、

九日の朝、朝露を含んで菊の香りのする綿で体を拭いて無病息災を願ったそうです

今の10月終わりごろといえば、しだいに寒くなるころですから、

風邪などが流行りはじめる時期かもしれません

 

江戸時代になると、菊の栽培が盛んになり、大輪の花も栽培されはじめたようで、

庶民の間でも菊の節句がかなり隆盛だったようです

歌川国貞の浮世絵より「五節句〈重陽の節句〉」

黒襟の菊模様の小紋に、黒い(繻子かな?別珍かな?)帯を角だしに締め、

裕福な町家のおかみさんといったところでしょうか

国貞は、化政文化を代表する浮世絵師で、この版には「香蝶楼」と号が入っているので、

文政~嘉永(1818~1855)のころの版画ですね

ペリーが来たころには、こんなふうに菊を育てて鑑賞することが流行っていたものと、思われます

 

そこで生まれたことわざが、

「六日の菖蒲、十日の菊(むいかのあやめとおかのきく)」(片方だけでも言います)

「時期をのがしてしまって、手遅れ~、残念」という意味ですね

このことばの出典は、明治になってからのようですが。。。

 

では、問題

「六日の菖蒲、十日の菊」に意味の近いことばを選びなさい

a. 花より団子   b. 無用の長物   c. あとの祭り   d. 対岸の火事