着物部屋の掃除
年末大掃除といっても、普段から掃除してるので大掃除を
するほどでも無いけど・・・・着物部屋は年に数回大掃除を
『したい、する、した方が良い』と、いつも思い、全て箪笥と
衣裳箱を開けて、全ての着物を出して見てみる、他人から
みたら面倒な人間だ・・・
そして、そろそろ年齢的に似合いそうに無い着物や数年も
締めた事が無い帯は、もう自分の箪笥で眠らせているには
可愛いそうと思い、着物好きの若い人に差し上げてますが
相手は、ありがた迷惑かも知れませんね。でも、不思議な
事に、随分箪笥に余裕が出来たと喜んでいたのにも拘らず
不思議と何処からか、着物が舞い込んでくる、有難や有難
や(ありがた)や、と、素直に喜んでいる。
皆さん、『着物は好きだけど、今更着るのはね~』『どうにか
したいけど、捨てる事は出来ないわ・・・』『若い時の着物だ
から柄が派手すぎてね~』『娘がいないから譲れないの・・』
なんて、いろんな悩みをお持ちのようです、で、着物を着て
いる、私を見ると、差し上げたくなるのかしら?ね!で、私も
遠慮せずに頂きます、そして着物好きな方に譲ったりすると
皆さん喜んでくれるので、また、嬉しい気分になります。
本当は、10月中旬から11月末までに締めたい帯だったのですが・・・
この帯を締めている時には、羽織を着るのはNGと私的には思ってます。
今日は、沖縄の大城カメさん家族が作り上げた三代継承紬
(三代目・・・大城カメ/四代目・・・大城清栄/五代目・・・大城哲)
糸を紡ぎ、染色し反物を織る三人が手掛けて出来た着物です。
そして、私の大好きな久呂田 明功(手描き友禅作家)さんの
手描きの菊の帯です。
地色の江戸紫の色といい、菊に差したさりげなく淡いピンク
と黄色が何とも品良く、葉っぱの緑が何とも鮮やかな美しさ
です、帯の後ろでは色が分かりづらいけど前を見てね!!
(はんなりと言う言葉がピッタリな帯です。)
はんなり=上品で明るく華やかなさま、気品ある華やかさ。
師走ともなると、私でも忙しい・・・でも、そんな慌しい日々を
過ごしている最中に、ほっこりと嬉しくなるそんな瞬間があり
ます・・・・着物姿で出かけていると、すれ違う人から『素敵だ
ね』と、面と向かって言われることがある、ちょっと照れくさい
けど、女に生まれたからには容姿云々は別としても、そんな
風に声を掛けられるというのは嬉しい事だ、そしてその後は
ちょっとルンルン気分になり、足取り軽く歩いてる私です。
*:.。o○ トンボ玉の独り言 *:.。o○
そして、教室の生徒さんは・・・無地の結城紬に
クリスマス仕様の半襟・帯揚げ・帯留・そして帯
(帯はご主人からのクリスマスプレゼントだそうです)
何とも、可愛らしいでしょ?
着物の一番の贅沢がこれです、季節を纏うと言うことです。