あけましておめでとうございます。

2010年いい年に、飛躍の年にしたいですね。

今年もライフセービングでは、ノーレスキューで行きたいと思います。

ノーレスキューというと「助けないのかよ!」と思われちゃったかもしれませんが、
事故を未然に防ぐと言う意味。

ライフセーバーにとって救命の連鎖はあの「素早い通報」から始まっているわけではありません。
小児の救命の連鎖と同じように「事故を防止する」というところから始まります。
(本当はもっといいライフセーバーにとっての救命の連鎖を考えるべきだと思うけど、それはまたの機会に)

事故を防止するのは、海水浴場で行う監視業務を連想しますが、
本来の防止は教育・広報・普及活動です。救命の連鎖はここから始まると行っても過言ではないのでは。

2010年はライフセーバーだけでなく海を利用する人たち、海に関わる人たちに
安全の教育プログラムを一つでも多く立ち上げたいですね。

昨年は着衣泳を何校か小学校の授業もしくは夏休みにやらせてもらいました。
通年で行うジュニアライフセービングだんだん形になってきました。

そして海で活動するにあたって、いろいろと相談できるネットワークが広がっていった年でもありました。

今年は本格的に地域へ目を向けたいと思います。その前に、いろいろと準備するものがあるので
時間がかかるかもしれませんが、コミュニティに認められ地域の住民に愛されるライフセービングクラブに近づけたらいいなと。

今年も、壁にぶち当たり、転げ回って何とか乗り越えていく一年になりそうですが、少しづつ前に進んでます。
楽しみです。
ご無沙汰です。

面白い記事を見つけました。

「ACLSにおける薬剤静注は生存退院を増やさない」
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/jama/200912/513517.html?ref=RL1

我々ライフセーバーは万が一何かおきた場合には、一次救命しか出来ません。
その後は救急隊に引き継ぐことになります。
二次救命ですね。これをACLSといったります(AHAの用語かも。日本ではALSって言わなかったっけ?)

救急救命士や、救急医療にたずさわる方達がさぞかし高度な医療を行い、蘇生してくれるのだろうと期待してしまいますよね。

この記事を読むと本当に蘇生率を向上させるのはBLS以外にないことがよくわかります。

二次救命で効果的なのは酸素投与と高度な気道確保くらい。ACLSといっても、やっていることはほとんどBLSです。BLSをやりながら薬剤投与や気道確保、酸素投与、心電図モニターを行っていくだけです。
基本はBLS。

そしてこの記事。

薬剤投与はほとんど効果がないということのようです。

そうなると、病院外での心肺停止に最も早く対応できる我々が質の高いBLSを実施できるかが
蘇生率向上の鍵になります。

質の高いBLSって何でしょうね。

皆さんのクラブではどのような指導をされてますか?
私のクラブは来年から少しファーストエイドからCPRまで、リニューアルした教育体制を作ろうと思っています。
リスクマネージメントを絡めた、事故予防から蘇生までの全くあたらしい、ライフセービングの救命の連鎖を模索しています。

すこしづつここで、ネタばらししていきますよ-。

日本で受講できる救急救命講習ですが、いろいろと増えてきましたね。



一番有名なのは、各自治体の消防が主催する普通・上級救命講習でしょう。

その次に有名なのが日本赤十字が主催する基礎講習・救急員養成講習。



あと、アメリカ系の物で有名なのがMFA。

もちろん日本ライフセービング協会でもCPR講習やってます。



上記の講習のだいたいの内容ですが、日本ライフセービング協会のものも含め、一般市民が心肺停止状態の人を発見し対応するという内容になってます。

日本の心肺甦生ガイドラインでは一般市民用と医療事者用とが存在していますがライフセーバーのように業務として心肺甦生を行う事を期待されている職種をカバーできる内容の講習がないのが現状。日本ライフセービング協会が主催するライフセービングの資格講習でさえ、心肺甦生には市民用を採用しています。

実は市民用の心肺甦生指導だけでは伝えきれないというか、裾野を広げるためあえて端折っている部分が沢山あります。
ライフセービングのようにチーム甦生という概念、胸骨圧迫の中断を最小限にするとか換気を正確にコントロールするといったこともあまり強調されません。

かといって医療従事者用の講習も院内のシチュエーションを想定しすぎてあまり現実的ではありません。

本来ならライフセービング協会なんかがライフセービング用の教材設計をするべきなんでしょうが、あまりそっち方向の話は聞かないですね。


2010年のガイドライン改定で一般市民用の手順はかなり簡素化されます。

今一度、ライフセービングに適した心肺甦生教育を考える時期だと思います。