昨日、一昨日と講習三昧な週末でした。
かけだしなインストラクターとしては、とても有意義で楽しくそして勉強になりました。

一昨日は午前中にAHAのハートセーバーAEDコース、午後からBLSヘルスケアプロバイダーコースだったのですが、
午後のBLSで私が担当させていただいた講習生さんは、消防系の救急法普及員の方、2名でした。

さすが、インストラクターだけあって、手技はばっちり。指導方法の違いについて話が盛り上がって楽しい講習でした。
そのなかでもよく質問されることで、回答にこまっていることを少し相談されたのですが、どなたか回答わかります?

【Q】AED解析中およびAEDでショックを行う場合、患者に誰かが触れていたら触れていた人はどうなるのか?

一般的な回答だと、
1)解析中は患者を動かしたり、触れたりすると心電図に影響があるのでさわってはいけない。
2)ショック時に患者に触れていると触れている人が感電してしまう恐れがあるのでさわってはいけない。

です。

が、質問の根本的な内容は、本当に影響があったり、感電することがあるのか?という質問なんですよね。

1)の解析中ですが、心電図というのが他の人体からの電流の影響は、振動を与えることによる影響があるというエビデンスが欲しいところですが、微弱な電流を測定する機器ですので、さわるのは止めたほうが良さそう。
外部からの電流があることを想定した設計になっていないでしょうし。

2)の感電。ほんとうに感電するのかは疑問。だったらプールのような濡れた床とか雪上でAEDを使うのはめちゃめちゃ危険のはずだけど、ガイドラインでは胸の表面だけ拭き取ればいいことになってます。
感電しないまでも、さわった人を感電させるくらいですから、床や雪面を通して地面にながれてしまい、心臓に届けたい電流が弱まってしまうはず。

リスクを最小限にするために、周りの人に触れさせないという原則は崩すつもりは全くないですが、
医療従事者やライフセーバーにとってはAEDの解析中、ショック時には患者に触れないことは当たり前なこととして頭にたたき込まれていますが、一般市民にとって見たら「ほんとに?」という疑問はもっともなこと。

実は、さわってたけど大丈夫でした。なんて言う人、いるんじゃないかなー。

一般市民が使うことによる恐怖が少しでも和らげられたらと言う意図ですので、誤解のないよう。

AED使用中は注意事項を守りましょうね!






巷で割と盛んに行われているAED講習会。
昔は心肺蘇生法講習会とか、CPR講習会とか言ってましたが、最近AEDの設置が増えてきたことからAEDへの
関心が高まってきたようですね。

AED講習会といってもAEDメーカーが行う取り扱い説明会のようなものから、普及団体がおこなうCPR講習付きの
講習会までさまざまなようです。

どうやら、心肺蘇生とか救命救急法とかではなく、AED講習会の方が集まりはいいみたい。

先日、某保育園の父兄向けにAED講習会という形で講習会を開きましたが、基本的にはCPRの講習がほとんどの時間をしめていましたが、盛り上がるのはAEDを使った練習でした。

AEDの使い方は至ってシンプル。気をつけるのは解析と電気ショックのときに、人を患者に触れさせないことくらい。

AEDって止まってる心臓を再度動かす機械ではないとか、(心室細動のみ有効)ショックは必要ありませんというメッセージの意味と対応とかをじっくり教えるべきでしょうけど。簡単に使えるということを実感して帰っていただければ成功ですよね。

今考えているのは、上級者向けに少し意地悪?なAED講習。
AEDをつかったいろいろなパターンのシュミレーションを考えようと思っています。
例えば電源が入らないとかでもいいかもしれませんし、パッドを貼り直させるようなシナリオでもいいですし。

AEDトレーナーも実はいろいろなシナリオに対応する機能があるので使わないのはもったいないですよね。




救急車を呼ぶ。

心肺蘇生では倒れている人は意識がないことが前提なので、「救急車お願いします」とか「119番に通報してください」という指示をして救急車を呼びますよね。

当然のことながら、「人が倒れていて意識がない=緊急事態」という認識は救急車を呼ぶ側と救急車を手配する消防側で差違はないと思います。

ところが、意識がある場合はどうでしょうか?

例えば、意識を失って倒れたがすぐに回復した場合とか。

周りは「念のために救急車呼んだ方がいいのでは?」と思いますが倒れた本人は、そんなに事を大げさにしたくなかったりするので、救急車を呼ぶことに抵抗することが多いようです。

それに最近は、救急車を無料のタクシー代わりに使う人が増えており、本当に必要な人への供給が間に合わなくなることから、自粛するように呼びかけたりしているので、なおいっそうのこと、抵抗する人が増えているのではないでしょうか?

この、「救急車を呼ぶ」という意識。ちょっと不思議な気がするのです。

救急車を手配するかどうかは、消防の通信指令センターのような部署が決めるわけです。
なぜか、一般市民が救急車を使うべきか、そうでないかを判断しているわけですよ。

この意識を変えたいなと漠然と思っているのですが、AHAのHeart Saverのテキストなんかを見ると
「緊急対応ナンバーにコールし、助けを求めなさい」となっています。

要は緊急対応に何が必要かは対応できるプロにまかせる。
そうすることによって通報者側の判断の負担を和らげる効果がある気がします。

救急車来たのに大したことないじゃんって言われたらどうしようとか、気にすることないですからね。
だって救急車よこしたのは、向こうだもん。って感じでしょうか?

この助けを求めるという方法、症状がおかしいな?と思ったらすぐに通報するという意味で
救命の連鎖を強化すると思うんですけどねえ