あんたは払うよ、権藤さん。の真意 -66ページ目

あんたは払うよ、権藤さん。の真意

ご来場いただきまして誠にありがとうございます。「その1」などと付してある記事は続き物になっていますので、数字の若い順にご一読いただけると幸いです、としていたのですが、最近、数字入れ忘れてました。ごめんなさい。では、そろそろ開演です。Oh, yeah! Play it loud!

しかし今日は暑いな。さすがにもうスーツは春夏モノでいいかしらん?




私はビルの谷間のコイン駐車場にいた。


仕事だ。大したビルでもないが少々のビル風はある。


全くよ~後ろはコンクリート擁壁か。


ぼやきながら私が写真をバシバシ撮っていた時だった





「あの...?」


突然、後ろから女性の声がした。


しまった!背後に人がいることに気づかないとは!?これではゴルゴ13の足元地下2万5千メートルにも及ばないではないか!?


それが当たり前か、と思いながら、私は振り返った。


彼女は、齢30前後と思われる吉瀬美智子のような人であった。つまり美女である。


「車を出そうと思っているのですのですが...」


「あっ、すみません。後ろのコンクリートの擁壁を撮ってたんです。」


「ああ、そうだったんですか。私の車に何か問題があるのかなと思ってしまって。」


「申し訳ありません。お嬢さんには十分に怪しい奴と思われても致し方ありませんが、私は怪しいものではありません。」


あんたは払うよ、権藤さん。の真意


「いいえ、怪しいなんて全く思っていませんよ。『なんて素敵なスーツを着る人なんだろう』って思って見てましたもの。裏地、綺麗ですね。」
               


「ああ、これですか?ありがとうございます。私の友人が作ってるんです。サムライ・スーツとか命名して。裏地、和服の生地なんですよ。」


「お洒落なんですね。」


「いや、私は、彼が『今季はこれでどうでしょう?』って言ってくるのを『ああ。それにしてくれたまえ』なんて返してるだけですから。私自身はお洒落じゃないですよ。」


「でも、結果的にそれを選んで着ていらしゃるわけですから...」


この会話、永遠に続かないかな。




...


「では、貴女の車が写っている写真はこの通り削除しました。ご迷惑をお掛けしました。」


「ありがとうございます。お仕事がんばってくださいね。では、ごきげんよう...」







うーむ。やはり、ALL I WANNA DO IS MAKE LOVE TO YOUのようには行かないな。


しかたないよ。晴天の真昼間じゃないか!


それに彼女は、「素敵なスーツ」とは言ったが、「素敵な人」とは言わなかったし...




<HEART [BRIGADE] ALL I WANNA DO IS MAKE LOVE TO YOU >


サムライ・スーツは台東区浅草橋です。

あんたは払うよ、権藤さん。の真意



ヨシオは、ドラマ『相棒』が好きな姪、トモコの前で歌った。

「ジィグゥザァグゥ~きぃどぉおったぁ~とぉかぁいぃのぉ~まぁちぃなぁみぃ~」

「もー!ママと同じ!」トモコが呆れて言った。

「ジィグゥザァグゥ~じゃなくて、ジーグーザーグーきーどーったーとーかーいーのーまーちーなーみー、でしょ!?ママもジィグゥザァグゥ~って歌うんだもん!何でヨシオ兄ちゃんも同じなの?」

「いや、トモコ君。残念ながら、それは君が間違っている。」

「何が?何で?」

「そもそもこの歌のメロディは、ジィグゥザァグゥ~が正しいのだ。ジーグーザーグーでは、間違ったメロディになってしまう。正しく歌えばジィグゥザァグゥ~となってしまうのだ。歌は正しいメロディで歌わなければいけないよ。」

「えー?そうなの?」

「そうだよ。試しに歌ってみたまえ。」

「ジィグゥザァグゥ~、ジーグーザーグー」

「ほら、違うではないか。」

「そうかな~?」

「そうだよ。」

隣でトモコの母親、つまりヨシオの妹が「ほら、みなさい。ヨシオ兄ちゃんだって言ってるでしょ!」と満足そうに駄目を押した。


後日、トモコは「どうもヨシオ兄ちゃんは、右京さんが好きというより、水谷豊が好きみたいだな~」と語ったそうである。

アァニキィ~


あんたは払うよ、権藤さん。のささやき


よーし、仕事も終わったし、今日は(ボクシングの)ジム行くか~。





高校生のイケメン少年、タカシ君は今日も来ていた。


いい少年だ。眼が輝いてるね。やはり目標に向かって走る若者はいいよな~。生きてるのか死んでるのかわかんないような顔して歩いてる奴らとは全然違うぜ。





タカシ君がマス・ボクシング(当てないスパーリングみたいなもの)の相手をしてくれた。


速いぜっ!全然反応できない!おい、突然私の視界から消えるなよ!





汗を拭くいている最中、私は「そのうちプロ・テスト受けるんでしょ?」とタカシ君に聞いた。


「いや~悩んでます。自分ではこの世界で生きていくのは無理だと思うし。」


「そっか。でも、ライセンスは取ればいいじゃん。無理なら試合しなけりゃいいんだし。そういう人だっているでしょ?」


「はい。でもその前に、プロ・テスト不合格だったら落ち込むな~と思って。」


「落ちたらまた受ければいいだけじゃん。ん?君って、ひょっとして自分が傷つくのに耐えられない性格?」


「そうなんです。自分が傷つけられるのが怖いんです。落ちたらどうしようって。へこむな~立ち直れないかもしんない。」


「なるほど。でも大人の社会にはもっともっと君を傷つけるやつがうんざりするほどいるぞ。」


「ですよね~」





心配するなよ。


若い時に傷ついた方がいいんだぜ。


若い時に傷ついておかないと、大人になって傷ついた時に耐えられないぜ。


若い時に傷ついておけば、大人になって傷ついても大丈夫なのさ。


それにな、若い時についた傷は、もし治らなかったとしても、それからどんどん光り出すんだぜ。





本当だよ。


「若い時はわからないけど、大人になればわかる」なんて俺は言わない。


わからなくていいんだ。わかるはずないじゃん。





そして、ついた傷が多ければ多いほど、君はまぶしくキラキラ光ってくるんだ。


君を傷つけようとする奴らは、君のその光で逆にやられちまうのさ。


目をつぶって触ろうとする奴もいるだろう。でも、その傷は凄い切れ味でそいつらをスパっと切っちまうんだ。


だから、傷は多い方がいいのさ。


傷ついてない水晶なんか、せいぜい占いに使われるだけだろ?


傷つくのが嫌なのも、怖いのも当たり前だから、それはそのままでいいんだよ。


性格直す必要なんか全くないね。





いいかい、傷つけば傷つくほど、君はキラキラ光りだすんだぜ。





















<松村雄策『傷だらけのガラス玉>


バンドでやったときに、知らない人から「松村雄策ですね」って言われて驚きました。

あんたは払うよ、権藤さん。のささやき


「今日の私を元気づけてください」と後輩の女性からメールが来た。

ん?

「今日の私」って「どんな私」なんだね?と返信してもナシのつぶてである。

そう言えばこの娘は、何年も私に年賀状出さなかったな。俺は出してたのによ。ふん!

あ、それに、こいつ、自宅を建てるのに土地を探していたときは散々俺に相談しておきながら、次に連絡が来たときはもう家が完成していた、なんてこともあったな。

しようがないな~勝手に送りつけるしかないか。


いいかい、君。

この世はすべて子供だましのモンキー・ビジネスなんだ。

よってたかって分け前をあさってるのさ。

まともな奴は君しかいないんだよ。

だから、いくら君がいいことをしても、君以外は皆まともじゃないんだから、君はわかってもらえないんだ。元気がなくなるのも当たり前なのさ。

逆に、まともじゃない奴は元気があるんだ。まともじゃない奴同士でわかりあっちゃったりして。

しようがねえ世の中だけどな。


以上、君は、昔も今もこれからも、落ち込んだり、悩んだり、ビビったりしていくことだろう。

だけど、hey! hey! 悲しい気分なんかぶっとばしちまえよ!baby!

ドカドカうるさいロックン・ロール・バンドさ~♪


<学生の頃の曲ですが、社会人になってから大いに助けて頂きました。最後のブドーカンでは最後の歌詞を間違えちゃって残念!>



あんたは払うよ、権藤さん。のささやき


歓楽街の楽器店の主から苦情の電話があった。

私のブログが面白くないと言う。

「だって、『ブログ始めた。青春ロックン・ロール小説だ』って言ってたのに、最近ほとんどロックのことなんか書いてないじゃないですか~!僕はヨシオさんの奥さんの事なんて興味無いですよ。」

ふむ。確かに君は私より遙かに若いし、配偶者もいないからな。

しかしだね~、家庭を持つと色々とだなぁ~

「いや、家庭を持つとどーのこーの、なんて言うのが、既にロックン・ロールじゃないでしょ!?」

何っ!?数日前にYESのライブに行ったからといって急に大きく出るようになったじゃないか。

よ~し、わかった。いいだろう。

CD世代の君には想像できない、摩擦音のようなスゲえシャウトを見せてやる。

スゲえシャウトを見せてやる♪

その時になって「もう勘弁して下さい」なんて言うなよ~!


<忌野清志郎Little Screaming Revue 冬の十字架『俺がロックン・ロール』>

RCサクセションの『Rock'n Roll Showはもう終わりだ』では「あぁ、RC終わっちゃうんだな」と妙に感傷的になりましたが...『人間のクズ』、いいです。悩んでいるのが阿呆らしくなります。必要以上に悩む前にどうぞ。



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