ヨシオは、ドラマ『相棒』が好きな姪、トモコの前で歌った。
「ジィグゥザァグゥ~きぃどぉおったぁ~とぉかぁいぃのぉ~まぁちぃなぁみぃ~」
「もー!ママと同じ!」トモコが呆れて言った。
「ジィグゥザァグゥ~じゃなくて、ジーグーザーグーきーどーったーとーかーいーのーまーちーなーみー、でしょ!?ママもジィグゥザァグゥ~って歌うんだもん!何でヨシオ兄ちゃんも同じなの?」
「いや、トモコ君。残念ながら、それは君が間違っている。」
「何が?何で?」
「そもそもこの歌のメロディは、ジィグゥザァグゥ~が正しいのだ。ジーグーザーグーでは、間違ったメロディになってしまう。正しく歌えばジィグゥザァグゥ~となってしまうのだ。歌は正しいメロディで歌わなければいけないよ。」
「えー?そうなの?」
「そうだよ。試しに歌ってみたまえ。」
「ジィグゥザァグゥ~、ジーグーザーグー」
「ほら、違うではないか。」
「そうかな~?」
「そうだよ。」
隣でトモコの母親、つまりヨシオの妹が「ほら、みなさい。ヨシオ兄ちゃんだって言ってるでしょ!」と満足そうに駄目を押した。
後日、トモコは「どうもヨシオ兄ちゃんは、右京さんが好きというより、水谷豊が好きみたいだな~」と語ったそうである。
アァニキィ~
