宮里藍さんが先週のエビアンマスターズでLPGAトーナメント初優勝されたそうです。このニュースを聞いて、6月末にロチェスターで開催されたウェグマンズLPGAを見に行ったときのことを思い出しました。


ロチェスターのロカストヒルというゴルフ場では、スーパー大手ウェグマンズがスポンサーとなり毎年LPGAのトーナメントが開かれています。昨年はまだロチェスター入りをしておらず見に行けなかったのですが、今年も日本人選手が参戦するとのことで、満を持して見に行ってきました。一番のお目当てはもちろん、人気者の宮里藍さんです。


トーナメント最終日、ロカストヒルの9ホールで見た藍さんは、とても美しい女性でした。可愛らしいファッションに身を包んではいましたが、表情は凛々しい大人の女性そのものです。途中でやや激しい雨が降り始めましたが、まったく表情を変えず、まるで雨に気づいていないかのように落ち着いたプレーを続けていました。圧倒的な集中力でスイングを終え、観客の拍手に手を挙げ少しだけ表情を緩めて応える藍さんの姿は、プロフェッショナルアスリートそのものでした。


ビジネススクールは、アメリカではプロフェッショナルスクールの一つに位置づけられています。プロフェッショナルであるとはどういうことか、学生の立場でなかなか実感することは難しいのですが、このときばかりは、身をもって体感することができた気がしています。


あらためて、藍さん、優勝おめでとうございます。これからも、がんばってくださいね。

こう連続して書ける日もそうそうないのではないかと思うと、とりあえず書きたくなってしまいました。今日は、今学期履修している授業であるBasic Business Lawについて。


MBAに来て法律を学ぶ、というのがどれだけ一般的かはわからないのですが、入学当時から気になっていた授業でした。経済学部出身の私ですが、前職では、銀行法と会社法を読み込んで使いこなさなければいけない立場でしたので、法律は一から独学で学ばなくてはならず、大変苦労しました。一方、実務経験を通じて、法律のことは専門家に任せきりにするのではなく、自分でリテラシーを高めて実務で活用しなくてはいけない、ということを考えるようになり、それが今学期の履修の決め手になりました。


今日の中間テストでちょうど折り返し地点となりますが、日米の法令に関する考え方の違いなどで最初は苦労したものの、改めて学んでみると、法律はとても面白いです。これまでは契約の成立要件等の単純な話を習っただけですが、実際の判例を読み込むことで、ビジネス上の論点のみならず、法的なロジックの組み立て方を身につけているように思います。


学期末に向けて、法人関係の法令に話が移っていくようです。前職では、外国子会社の管理などで最も苦しめられた部分です。そして、自分の問題意識の一つであるコーポレートガバナンスについても考える機会が増えると思います。あと3回の授業ですが、しっかりと準備して、吸収していきたいと思います。

日米の文化の違いとして、「アメリカの方が、日本よりも、ほめることを大切にする。頑張った人に対して、惜しみない賞賛を与える。」ということを聞いたことがあります。確かに、ここサイモンでも、学生だけでなく教授に対しても、ことあるごとに表彰の機会を設けているなあと感じることもあります。


似たような話ですが、スタンディングオベーション、いわゆる、コンサートやスポーツなどで観客が立ち上がって拍手をし、出演者・選手を称える、という行為ですが、少なくとも私の経験では、日本ではあまり見ませんが、アメリカではわりと一般的です。先日、タングルウッドに行った際も、コンサートは毎回、全観客総立ちの拍手で締めくくられていました。


かく言う私も、すべてのコンサートで立って拍手をしていたのですが、その理由をふと冷静に考えてみると、前の方の観客が立ち上がってしまうと、出演者の挙動が見れないのです。そこで、まあ、いい演奏だったし、とりあえず立ち上がってみるか、という考えのもと、立って拍手をしていたような気がします。


これって実は真理に近いのかもしれません。つまり、前の方に陣取る筋金入りのファンが感極まって立ち上がってしまう、後ろの方の人は、見れなくなってしまうので、とりあえず立ち上がる。結果、全員総立ち。日米の違い:筋金入りのファンが、後ろの人への迷惑をかえりみず、立ち上がってしまうか、否か。


明日は中間テスト。がんばります。