中東 11月20日~11月26日
月曜
Turkish central bank acts as lira hits low
トルコリラが歴史的低水準にまで暴落する中でトルコ中央銀行はこれ以上のトルコリラの下落を支えるべく行動した。しかし金融政策に対する度重なるトルコ政府の介入と悪化する一方の対米関係のもと、投資家の信頼を得ることは容易なことではない。(池)
エジプト捜査当局は25日、東部シナイ半島のモスク(イスラム教礼拝所)が襲われたテロの死者数が少なくとも305人、負傷者数が128人に拡大したと発表した。シシ政権は「対テロ戦」の強化を宣言。過激派組織「イスラム国」(IS)がエジプトでの標的を治安当局やキリスト教徒だけでなく、イスラム教徒にも広げた可能性がある。(横町)
サウジアラビアで王族ら200人以上が汚職の疑いで拘束された事件について、ほとんどの拘束者が容疑を認め、合わせて11兆円に上るとみられる財産の没収に応じる意向を示していることが明らかになった。この件に関して、ムハンマド皇太子は、汚職を根絶した上で、経済の透明性を高める改革に取り組む考えを示したが、事件の捜査がどこまでの広がりを見せるかは明らかではなく、金融関係者からは、当面サウジアラビアへの投資や企業の進出は慎重にならざるを得ないとの声も上がっている。(照井)
貿易関連 11月21日~11月27日
月曜
US trade problems begin at home not abroad( 27th Nov. 2017 Monday). Only 1 per cent of US companies export. US trade problems begin at home, not abroad. There are three crucial mistakes that have been made at home--- First was to starve manufacturing of investment. The , the current zero-sum game global trade debate hardly applies to them at all. Finally, the US desperately needs to connect Silicon Valley and the rust belt.( Manda)
火曜
水曜
Japan, EU request third-party status in U.S.-China NME fight at WTO
日本、EUをはじめとする国々は、米中間協議の行方に注目している。なぜなら、米商務省は205ページにわたるメモを提示するなど、中国を市場経済国に認定することに消極的であるが、中国側はWTO加盟議定書の期限が2016年12月に切れたため、WTO加盟国は中国を非市場経済国と認定することができないと主張しているからだ。(平木)
木曜
NAFTA negotiators move forward on biotech; Canada tables indigenous rights chapter
第五回NAFTA交渉で、アメリカ、カナダ、メキシコの交渉官達はバイオテクノロジーに関して、TPPを上回る大きな進歩を遂げたと発表した。しかしながら、知的財産権など他の章に関するギャップや自動車の原産地規制や紛争解決、貿易救済などの政治レベルでの問題等のギャップを埋めることはできなかった。(平木)
金曜
The latest on the negotiating front – NAFTA, KORUS, TPP-11 (inside)
アメリカがNAFTAの要求を加減することを期待し、カナダとメキシコは反対案を控える。彼らは、米国が最終的に議会や民間セクターの圧力に屈し、最も論争の的になるNAFTAの姿勢を修正すると信じている(少なくとも望んでいる)。メキシコシティーでの第5回会合では、特に電子商取引、衛生植物検疫措置、電気通信などの分野で重要な進展が報告されたが締結された章は無かった。(尾内)
週末
France and Germany face off over EU’s South America trade deal (20171113)
欧州委員会は、もし来年に実施されるブラジルの総選挙が始まる前に、メルコスールとの貿易協定を妥結することができなければ、1999年に開始した協議における貴重な絶好のチャンスを逃すことになるだろうと警告する。しかし、欧州委員会はEU加盟国政府からの相反するな圧力にさらされている。24日のブリュッセルでの非公式会合で、ブリュッセルは、フランス、アイルランドやポーランドをなどの加盟国から、EUによる農産品のオファーを抑制するようにと要求された。一方ドイツなどは、自動車などの工業製品の(メルコスール域内の)市場アクセスを改善するようにとブリュッセルに求めている。20年近い協議の間で、メルコスール加盟国が協定の締結に熱心であることは稀である。EU当局は、協定の妥結は、メルコスールの最大の貿易パートナーとしてEUの地位を高めるだろうと述べる。(本田)
中東 11月6日~10月12日
月曜
Princes and tycoons arrested in Saudi crackdown on corruption
火曜
Saudi Arabia purge aims to consolidate power
汚職容疑の名のもとにムハンマド皇太子は次々と王子を含む多数の人を逮捕している。改革思考のムハンマド皇太子は息苦しいサウジアラビアに新たな希望の風を吹き込んでいる。しかし、ムハンマド皇太子の野心的な投資誘致計画が成功するかどうかは、海外の投資家がサウジアラビアにおける法の支配に信頼をおくかどうかにかかっている。(池)
水曜
一方、イランの外務大臣は、逆にサウジアラビアを非難し、ミサイル供給への責任を否定していて、慎重に措置をすることが求められている。(天野)
木曜
金曜
Riyadh calls on Saudi citizens to leave Lebanon
サウジアラビアは自国民に対してレバノンへの渡航自粛を勧告し、すでに入国している場合はできるだけ早期に出国するように呼びかけた。これは、サウジアラビアとイランの緊張激化によってレバノンが微妙な立場に立たされ、レバノンの安定をめぐる懸念が高まっているためである。サウジアラビアとイランの対立は、シリア、イエメンなどに飛び火して来たが、レバノンは「次の戦場」の最有力候補とさえ報道されているという。(照井)
週末
Hizbollah claims Riyadh has declared war on Lebanon
レバノンのイスラム教シーア派の武装組織ヒズボラの指導者ナスララ氏は10日、サウジアラビアがヒズボラに宣戦布告していると主張した。先週、自分の命が狙われているとして辞任を表明したレバノンのハリリ首相をサウジアラビアが、本人の意思に反して拘束を続けている。サウジアラビアはハリリ氏の辞任表明後、イランの後ろ盾を受けているヒズボラの動きを留任レバノンに宣戦布告したと批判した。ヒズボラの指導者がサウジアラビアはレバノンに戦争を仕掛けたと応酬するなど、レバノンはサウジアラビアとイランの最前線と化している。(黒谷)