中東 11月6日~10月12日 | 渡邊頼純研究会~Financial Times~

中東 11月6日~10月12日

月曜

Princes  and tycoons arrested in Saudi crackdown on corruption

新しく制定された腐敗防止法により11人の王子と何十人もの公務員やサウジアラビアビジネスマンが逮捕された。逮捕されたビジネスマンの中には、アラビアンウォーレンバフェットと呼ばれている世界でもっとも金持ちの一人と言われている王子、アルワリードビンタラール王子も含まれている。(池)
 

火曜

Saudi Arabia purge aims to consolidate power

汚職容疑の名のもとにムハンマド皇太子は次々と王子を含む多数の人を逮捕している。改革思考のムハンマド皇太子は息苦しいサウジアラビアに新たな希望の風を吹き込んでいる。しかし、ムハンマド皇太子の野心的な投資誘致計画が成功するかどうかは、海外の投資家がサウジアラビアにおける法の支配に信頼をおくかどうかにかかっている。(池)

 

水曜

Saudi Arabia claims Iran behind ‘act of war’
サウジアラビアは、イランがイエメン紛争にミサイル供給を行っていたとして非難した。アメリカもなんらかの措置をイランに対してするように国連に要請した。
一方、イランの外務大臣は、逆にサウジアラビアを非難し、ミサイル供給への責任を否定していて、慎重に措置をすることが求められている。(天野)

木曜

UK set to agree $2bn loan guarantee for Saudi Aramco
英国政府はサウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコに対し、20億ドル(約2270億円)の融資保証を提供することで合意した。史上最大規模になる見通しのアラムコの新規株式公開(IPO)を巡り、英国と米国は誘致合戦を繰り広げている。(横町)

金曜

Riyadh calls on Saudi citizens to leave Lebanon
サウジアラビアは自国民に対してレバノンへの渡航自粛を勧告し、すでに入国している場合はできるだけ早期に出国するように呼びかけた。これは、サウジアラビアとイランの緊張激化によってレバノンが微妙な立場に立たされ、レバノンの安定をめぐる懸念が高まっているためである。サウジアラビアとイランの対立は、シリア、イエメンなどに飛び火して来たが、レバノンは「次の戦場」の最有力候補とさえ報道されているという。(照井)

週末

Hizbollah claims Riyadh has declared war on Lebanon
レバノンのイスラム教シーア派の武装組織ヒズボラの指導者ナスララ氏は10日、サウジアラビアがヒズボラに宣戦布告していると主張した。先週、自分の命が狙われているとして辞任を表明したレバノンのハリリ首相をサウジアラビアが、本人の意思に反して拘束を続けている。サウジアラビアはハリリ氏の辞任表明後、イランの後ろ盾を受けているヒズボラの動きを留任レバノンに宣戦布告したと批判した。ヒズボラの指導者がサウジアラビアはレバノンに戦争を仕掛けたと応酬するなど、レバノンはサウジアラビアとイランの最前線と化している。(黒谷)