あの世とこの世の境目〜高野山奥之院 | 春はあけぼの 女は美学

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50過ぎた女が感じたこと、考えたことを書いてます

こんにちは。

文字つづりすとの伏見美帆子です。


アラフィフオンナが、
感じるままに綴るブログです。

 



先週、関西へ行き

東寺や狸谷不動院で

様々なミラクルなご縁を繋いだ後、


東寺の僧侶と行く高野山ツアーへ。

バスに乗って、

高野山金剛峯寺へお参り。



大塔


御影堂


金堂


六角経蔵



ツアーだったので、

あっという間だったのだが

ワタシが驚いたのは


これらの建造物から離れた奥之院の方だった。


弘法大師が亡くなられた後も

永遠に生き続けられる、

つまりご入定なさっている場所。


聖地である。



杉木立の中に、

20万基以上の

たくさんの諸大名の墓石が立ち並ぶ。



いわゆる広大な墓地である。


武田信玄

織田信長

豊臣秀吉…


数々の有名な武士たちのたくさんの墓石。

何も知らず訪れたワタシは

そのすごさに圧倒された。



全く写真が撮れなかった。

カメラを向けることさえできなかった。

もちろん、禁止なところも多い。


なんだか

この世とあの世の境のような。


ここも多分、

昨年のワタシだったら怖くて途中で引き返していたかもしれない。



爽やかな森林の空気の中に

人間を超えたような力を感じる。


神秘的で

非日常的で

重厚で

それでいて、超自然的で

尊い力…


この奥の院のナイトツアーがあるらしいが

まだワタシは無理だなぁ…



その中に、

明智光秀の墓石があった。


自分は無実だと、

腹の中まで見てくれと言わんばかりに

明智の墓石は

何度建て替えても

墓石が割れるとのこと、


見ると、

墓石だけでなく

周りの供物の陶器も全て割れていた。


ツアーでなければ

そんな話も、

もちろん有名大名の墓石も

一つ一つ確認できなかっただろう。


実は有名大名だけでなく、

有名企業も祈念碑や慰霊碑を建てている。



論理とこ論証とか

AIとかネットとか

理屈とか思考とか言葉とか



そんなものは一切ない、


無の世界。


ただただ歩いているだけで

瞑想しているような気持ちになる場所である。


そういえば、

ツアーの最中、時々、


白檀の香りがしていた。


どなたかが

塗香をつけていらしたのかもしれないが。


ツアーを案内してくださった東寺の僧侶の方が

以前、修行が終わって金剛峯寺に着いた時、

なんともいえない

沈香の良い香りがしたという話をしていらした。


どこからともなく

誰かがどこかで焚いてるわけでもないのに

もしかしたら弘法大師様が

修行を終えた自分たちに対して

たむけてくれたものかもしれないと仰っていた。


ワタシが高野山で何回か嗅いだのは

沈香ではなく白檀の香りであるが


何も修行などしていないのに

歓迎してくださっていたとしたら

ありがたいことである。


もう一度、ゆっくりとお参りして

大いなる自然と一体化された

重厚感あるあの場所に行ってみたいものである。