たまらない暑さが続く星期五。
午前中に職場の外を小一時間うろつく必要がありましたが、はぁ･･･ふぅ･･･
息も絶え絶え、頭もくらくら。
この根深い暑さはきついです。
この暑さがきついのは、何も人間だけじゃないような気がします。
今朝、出社し、始業開始から間もないときに、机の上、右奥に何やら動く気配。
何か虫が飛んできた？
と凝視していたら、うわっ、ゴキブリ！？
コーヒーが入ったマグカップを手に、声にならないうめき声をあげながら思わず立ち退いたものだから、周りがビックリ。
だけど、うぅ･･･としか言えず、指をさすだけ。
そうするとPCの陰から正体を現した奴は、動きが鈍く、つや感のない薄茶色の姿でサイズはゴキブリ。
でも、これまでのイメージとは異なり、本当にゴキブリ？
と疑いながらも、形状はやっぱりゴキブリ。
自席から逃げたオヤジに対し、机の下に姿を隠したゴキブリを待ち伏せ、再び出てきたところを殺虫剤も道具もないため一撃で踏みつぶしてくれた同僚。
ほんと頼りになる先輩ですが、この暑さでお互いバテ気味。
その二人の会話では、
ゴキブリも動きが鈍いのもこの暑さのせいでしょうね･･･
道端でもつぶれた姿をよく見かけますしね･･･
台湾人の歩くのが遅いのも、この暑さの中で早く歩けなくなったんでしょうね･･･
きっとそう、そうとしか思えない、この暑さじゃ歩くのも苦しい･･･
そんな暑さが毎日続く台北ですが、先日の台南はそれ以上に暑い。
その暑い街の徘徊記の続きは昭和天皇がお泊りになられたことがある台南知事官邸の見学を終えたところから。
この台南知事官邸の裏手の方へと進んでいくと見えてくるのが旧台南庁長官邸。
早速敷地内へと入ります。
建物の右手方向の地面には４枚１組のマジョルカタイル？
ここには日本式建築の和館、南棟が建っていたのが、長年放置され、基礎と床タイルだけが残る現在ということのようです。
それに対して、北棟の洋館は荒廃していたものの、2017年に修復され、見事によみがえった現在。
外から中を覗いてみると、調度類も立派です。
改めて正面から中へと入りますが、洋館ながら珍しく靴を脱いでの見学でした。
係りの方も誰もいない中での見学。
台南知事官邸見学後なので、ちょっと物足りなさも否定できませんが、それでもクラシカルで優雅な雰囲気の立派な建物です。
玄関前もタイル敷きの立派なホールとなっていました。
小規模ながらコンパクトの凝集された感の旧台南庁長官邸。
ここまで見たところでちょうどお昼前。
ですが、もう歩き回るのは無理。
探さなくてもまだまだたくさんある台南おもしろ建物ですが、台南の暑さは体力を必要以上に奪うので、台南放浪はここまでとし、台北へ戻ることにしました。
台鐵台南駅へと歩きますが、台南駅前シャングリラホテルの下層にある遠東百貨店へ。
単なる暑さ回避で入りましたが、エアコンが効いた店内でもしばらくは全身から噴き出す汗が止まりません。
それでも一気に通過して、台南駅。
裏手と思うこっち側は寂しい駅です。
表側へ回るには改札近くで通行券をもらって、駅構内を通り抜けさせてもらいます。
表側に出ると、コロナ前からずっと工事中となっている台南駅舎。
この完成をいつも期待して来ますが、一体いつになったら工事が終わるのかさっぱりです。
そして、駅前ロータリーを渡る地下通路へ。
台北へ戻るだけなのにこの地下通路まで来たのは、この通路に並ぶ台南PRの中から、一番のお気に入りとなったキャッチフレーズを撮るため。
台南に来たことがないと、
台湾に行ったこととは言えません。
初台南の時に見たこのインパクトのある強気の台南気風が大好きです。
これをまた見たところで台南駅へ戻ります。
台南駅の台鐵便當も気になりますが、この暑さじゃ持ち帰る気にもなれず、そのまま高鐵台南駅まで移動。
高鐵台南駅で切符を買うと駅回りを少し。
暑さに耐えられないので駅舎内へ戻り、ベンチに座ってお昼ご飯。
ホテルをチェックアウトした際、お土産に渡してくれた手作り感あふれるお餅でしたが、黄な粉じゃなくピーナッツ粉のつきたてお餅風。
柔らかな餅とピーナッツ粉の相性抜群で、めちゃくちゃ美味かったです。
とんでもないハプニングもあった1泊2日の台南を終え、高鐵で台北駅へ。
台北駅に到着し、外へ出て感じたのが台南より涼しい。
その涼しいと感じた台北でしたが、もう今は台北の暑さにへこたれ気味。
その暑い中の今週末をどう過ごすか？
とても悩ましく思える今夜です。